2017/08/23 10:18
テーマ:釣法備忘録
前からちゃんと書いておきたかった釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) の優位性。

船釣り.jp用の原稿として、考え方を書いておきます。



ある程度の経験を積めば、釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) の優位性は、船釣りではごくごく当たり前の事。

でも船に乗りはじめた頃はよくわからず、あまりに釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) が座った場所で偏るので、なぜだろうと思ったほど。





まず、痛感するのは、海では想像以上に速く潮が流れる事。

近くに止まったものがあまりないので、気づかないだけで、どんどん流されている。

潮が流れているときの船をイメージするとこんな感じ。

潮に船が流される

そして、スパンカー (すぱんかー:船尾についた2枚組みの帆で、船首を風上に向けるのに使用する) と呼ばれる帆を張ると、船は風上に船首を向けて方向が安定し、

船はこの向きのまま潮に流されてます。

スパンカーを張ると向きは一定

魚ってのは、潮の流れに逆らって泳いでますので、魚の向きは潮が流れてくる方。

魚は流れに逆らって泳ぐ

船が流されれば、おのずと群れに最初に出くわして餌を見つけてくれるののは、この場合潮向きの先頭にいる右トモさんです。

釣れるのはいつも同じ人

一番先にいるわけですから、目のいい良く泳ぐ魚の場合、右トモさんばっかりが釣れる事も発生します。






逆に、あまり自らが移動しない魚の群れの場合は、対角線にいる人以外は、潮の先から順番にアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出ていきますが、他の場所にもチャンスは比較的ある。

船の上だけを見ると、魚の群れが船に近づいてきた感じに見えますが、実際は船の方から群れに当たってる事が多いですね。

上手な人が、自分の潮の先にいると、全部釣られちゃって魚が回ってこないなんてのも、船上ではよく見る光景です。


コマセを撒いて魚を寄せて釣る釣りなんかは、遠く離れたところからもコマセに向かって集まってくるわけですから、もはや 「自分は誰のためにコマセを撒いてるのかわからない 」なんて事もしばしば。

コマセを撒くと優位性も高まる

これが典型的な釣り座の優位性で、スパンカーを出して潮が流れていれば、大体四隅のうちどこかが潮先 (しおさき:潮が流れる先の方。船釣りの場合は船が流されて船の中で最初にポイントに接する位置で、寄せ餌を撒く場合でも寄せ餌が流れ着く方向になるため、釣れやすいことが多い) になっていて一番優位になります。

一日釣りをすれば、風も、潮も向きが変わるのが普通ですから、時間と共にこの優位性は変わっていきますが、

釣行時間が短いと、その優位性が最後まで変わらないって事もありえます。


東京湾口などの潮向きが単純なポイントで釣るとわかっている時は、潮の干満と風の向きで、優位な席は大体予測できるわけで、船釣り.jp釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) アドバイザーはその原理で作られています。

また、アンカー (あんかー:イカリの事) を降ろして移動しないかかり釣りの場合は、船首からトモのの方向に潮が流れる事がほとんどです。


そうなれば、魚の寄り方からすればコマセ釣りなどはトモ側が有利ですし、潮の向きが変われば、アンカー (あんかー:イカリの事) を中心にして船は弧を描きますので、移動幅に関してもが少しだけトモ側大きくなる点も優位に働く事が多くなります。船釣りで大ドモが特等席である点は、アンカー (あんかー:イカリの事) を降ろすときが顕著ですね。

かかり釣りでの場合

船の流し方は、スパンカーを出さずにエンジンだけで流したり、完全に横向きにしたまま流す場合もありますので、上記の法則が常に当てはまるとは言えませんが、オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) を防止するために流している途中で船の向きを回転させることはほとんどないので、かなり近い状態になります。

ともあれ原理を理解し、現状を把握する力も船釣りでは実力の一つで、有効な対応策を考えるヒントになるのは確かです。

図示することで、少しでも理解の助けになれば幸いです。

以上。

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