■ 波崎アカムツ 釣法備忘録 2013年版 第一版

波崎アカムツ釣行も5年目 11回目になりました。(信栄丸1回 仁徳丸10回)
今年の釣行は、「酷い濁り」と「荒れた海」というなかなか厳しいシチュエーションでしたが
なんとか本命の顔も見れています。
10月半ばの2回目釣行でさえ、どうも群れのでき方が、シーズン前半に近い感じがして、水温が高かったからか、11月も釣れるんじゃないかなという印象です。
群れがボンボン入ればもう一回行くかもしれません。
いろいろやろうと思っていた事が試せていないので、新しい部分は少ないですが、今年も書きます。釣法備忘録。
毎度書きますが、この備忘録は、個人の思い込みをまるで事実の様に書いていますが、ただの私見です。お忘れなく!!
まず、波崎に限らずアカムツ全般で大事なこと3点
・餌を回転させないこと。
・仕掛けを完全停止させる時間を作ること。
・アタリを即合わせしない。
これは変わりないですね。
ただ、3番目に関しては、バレにくい上アゴに、即合わせで針をかける上手な人もいるだろうな~とは最近感じてますが、組み立て方が全然変わってくるだろうと思います。
2013年の2回釣行で特徴的なのは、底の外道が少ない事。特にドンコが少ないですね。
波崎の場合、外道が少ないなら、攻め方の幅が極端に広がるので、重要な点ですね。
「アカムツが浮いている」と聞く船上でも、いつも底でもアカムツは釣れる。底に外道がいて、先に餌に喰い付いちゃうからそれを避けるようにしてるわけだから上の針に多くかかっていて、浮いてるわけではないように私には見えます。
今は、群れの下から上までアカムツはしっかりいると想定し、群れの規模と外道の多さで攻め方を選択しています。
底の外道が少ないとなると、狙える棚の幅が広がるのは明白ですね。
外道が少ないなら、底まで攻める釣り人は増えますし、群れが小さ目なら多く釣れる棚も下がってくる。
2回目の釣行の外道状況だったら、多くの人には、今季のアカムツは底にベッタリだな~と感じてしまうのではないかと思いますが、
俺にはアカムツ自体の遊泳層に変化はなく、ただ、外道が少なくて、群れの規模が小さ目というだけに見えました。
今までの経験上、アカムツが底ベッタリでなかったことは、一度もない。。
ただ、単に、外道が多くて活性が高い時は、底ベッタリのアカムツが狙いにくいだけです。
(正解かどうかはわかりません)

では、一つずつ 釣法メモを残していきます。

■ 餌と餌付け
ホタルイカの壺抜きと、サバの短冊。
サバの短冊は1cm×5cm×1.5mm程度で、短冊の短辺中心にチョン掛けしたあと、ホタルイカの胴を抜いて目の間に針を刺す。
大きいのを釣りたくて、ついつい短冊を8cmぐらいまで伸ばしたら、35cmぐらいのアカムツでさえ、一回ではなかなか乗ってくれず、3回目でやっとのせました。
餌を見つけてもらう分には大きい方がいいですが、ただでさえ若干乗せにくいホタ針を使ってるので、短い方がやはりいいと思います。
餌が長いと、サバ短の端を咥えるだけの派手なブルッってアタリだけで、フッキングまで持っていけない事態が多発します。
余裕があるときは、すこしでも回転のリスクを避けるため、サバ短の針をかける側を面取りします(必須ではないです)。
今季はサバ短+ホタルイカの壺抜き2杯掛けを随所にいれてみました。
これをやると餌が回転してしまう可能性が上がるのが難点ですが、ホタルイカの肝はすぐに取れてしまうので、やはり二杯掛けは、肝に反応している時は有効です。
投入時の沈む瞬間と、上がってきたときの糸ヨレ等で回転をチェックしながらなら、取り入れる価値は大です。
餌は小分けにクーラーから出して新鮮さを保ち、移動時などは、壺抜きを先にしておくと、手返しが速くなりますし、ハサミで壺抜きをすると肝の損傷も最小限に抑えられるので、余裕がある限りやった方がいいです。
蛇足として、なんとか、ホタルイカの墨で汚れない方法はないかと、いろいろやってみましたが、ホタルイカの口から針を入れても、やっぱり最後はプシュって墨がかかる事があるので、丁寧にやるしかないですね^^
■ 針
全部ホタ針16号で最近はやってます(ムツ針では17~18号相当の大きさ)。
圧倒的にホタ針は懐が深いので、かかってからのスッポ抜けが少ない。私はできませんが、追い食いさえ比較的容易に狙えると思います。
ほんとに乗るの?みたいな形ですが、テンションだけ張って魚の首振りによる向こうアワセだと、意外とのります。自分から針を動かしてアワセるのには全く適さない点は、形状をみれば明らかですね。
向こうアワセでのせると、かなりの高確率で魚の口角部分に針がかかります。アカムツはこの口角部分が非常に弱いので、針穴を広げないという意味でも、自分からは合わせずに、巻き上げも丁寧に扱う必要があります。 サバが多くて釣りにならない場合は、黒く塗装したホタ針を使うため、いつも用意はしています。
■ 枝ハリス
ハリスの太さはフロロ6号で今は悩んでません。少なくとも100mより深い時、アカムツはハリスの太さを気にしません。ワイヤーでさえ大丈夫ではないかと思ってます^^
長さは、餌を止める時間を作る上でも、短すぎると敏感すぎるので、ある程度の長さは必要です。60cmを基本として、40~100cmまで海況で選ぶべきだと考えています。ただ、枝を伸ばせば枝間も伸ばさないと絡む要因になりますし、枝が伸びればオマツリもしやすくなるので気を付けてください。投げ入れや弛ませをしないという条件下では、枝長の合計よりも短い枝間でも、丁寧にやれば可能ですし、よくやる方法です。
■ 装飾品
現状、ハリスに夜光玉の3号のグリーンとピンクを2個付けです。フラッシャー針は、過去にも今季も試してみましたが、やはり120~130mのアカムツへの効果より、外道への効果が高いのでメリットは低いですね。ただ、今季、東京湾でフラッシャーに反応しまくるアカムツを体感したため、今後も用意だけはしていくと思います。基本的に、サバやサメが反応するときは、どんどん装飾は外します。
ケミホタル、水中ランプは、用意はしていますが、サバが回る事が多いので最近はつけないですね。アカムツにも有効だと思いますが、アカムツよりも外道に有効な事の方が多いです。オモリでアカムツは寄せないので、投入途中でサバに少しでも見つからないために、オモリも黒く塗装しています。
■ 群れの規模
冒頭にも書きましたが、ここ2年は狙う棚を決める基本的な考え方は、群れの規模を妄想してます。波崎はいいポイントなので、群れの規模が大きく、広がるときは群れが上にもしっかり広がる。他の釣り物をやるとついつい浮いた群れなどを想像してしまいますが、今は、船が群れに突っ込んだ時の本命のアタリ具合で群れの規模を想像し、規模がデカい時は上にも広がっているとして、組み立てています。
そのため、二本針の胴突き仕掛けの場合、たくさん釣れる魚ではないので、かかったの上の針か、下の針はか気にしないようにして(3本針の時は気にします^^)、船中で広い範囲で釣れるような群れに当たる時は、上への展開も広げるという感じにしています。

■ 仕掛けの構成
基本が胴突き2本針仕掛け。
そこから、状況に合わせて3本針仕掛けと、天秤仕掛けも用意しています。
外道の活性で胴突きの捨て糸の長さを調整し、想定した群れの規模に合わせて少しでも餌を魚が多い所に持っていくように枝間や枝数を調整します。
シーズン序盤に多い小さい群れが散在する時は、アカムツは底から2mぐらいまでを泳いでいるため、群れの中心は1m付近
トップシーズンに大きな群れが構成されている時は、アカムツは底から3mぐらいまでを泳いでいるため群れの中心は1.5m付近。
外道が喰い付いてこない高さで、できるだけ群れの中心に餌を配置できるように微調整するのが基本です。

蛇足:今季は中オモリとフロートを付けての、誘いと棚の展開を試すつもりでしたが、海況悪くてやめました。中オモリをつけると仕掛けをコントロールする幅が広がりますので、誘いのバリエーションや、タルマセによる下と横への展開もありえますが、デメリットもあるので海況のいい時に練習がてら取り入れていくつもりです。
■ 誘いと止め
基本的に、まず、魚が一番多い所に餌を少しでも多く入れることを目指します。
アカムツの目の前に餌を通過させる頻度を増やさないと、有効な誘いをしても効果は半減です。
さらに、恐ろしく活性が高いときでないとアカムツは止まった餌にしか喰い付かないので、誘いよりも止める瞬間を確保することに注力します。群れの規模と外道の状況から狙う棚の幅をきめ、餌を止めれる時間が確保できるなら、有効な誘いを探していきます。
シケだった今季2回目の釣行時は、運よく胴の間だったにも関わらす、仕掛けを完全に止める時間を間に確保するのはなかなか難しかった。なので誘いは捨てました。それでも、頻繁に仕掛けをたぐりよせた後、オモリを底に付けて仕掛けを止めた時にアカムツは喰い付いてきましたのので、
やはり、優先順位は 棚→止→誘 だと思います。
アカムツ釣りは誘いが重要と何かにつけて書かれますが、完全停止があってこその誘いであって、動き続ける餌は、確実にスルーされます。
私的には最初の3つのポイントにあるように重要なのは「止め」です。しっかりとした止めがあれば、目がよくて動きに反応するアカムツは誘った餌を見つけ、止めた時に喰い付いてくれます。
(注意点としては、仕掛けを止めても餌が止まってないと意味がないです。誘い上げたりしたら、枝がしっかり止まるまでの時間待たないと、いくら仕掛けを止めても食いついてきません)
有効な誘いに関しては、その日ごとに違うと思っていますが、当然深い海の底にいる魚ですから、上から落ちてくる餌の演出が基本になると思いますが、50cm程度の小さな動きを演出する方が、最近は釣果が高い印象をもっています。
■ サイズの釣り分け
サイズの釣り分けは、ほとんど不可能だと思ってます。ただ、小型の方が動きによく反応する傾向があるとは感じています。
これは、多くの魚種に共通だと思いますが、やはり、型がいい方が警戒心が強く、小型の方が好奇心が強いという、個体差なのか成長時の学習なのかはわからないですが、傾向だと思います。
なんにせよ、動きにも反応するのは確かなので、まずはアカムツに見つけてもらう以上、誘いの要素は省けませんから、「釣れなくてもいいし、釣れるならデカいのだけ!」という方以外は、狙い方は変わらないと思います。

■ アタリとアワセ
アタリを待つ瞬間は、オモリを底につけて、テンションを緩めに保ちます。
アタリは比較的派手なブルッとしたアタリですが、波崎の場合7割以上は一発でのりますので、竿先の反応が続いて、乗っているかも?状態の時は、竿先をゆ~くりと上げて、テンションを張り、乗っているなら魚が抵抗して軽くグッグッと引き込まれます。
この段階で普通の釣りだと一度しっかりアワセて針掛かりをしっかりとするわけですが、アカムツで向こうアワセの場合、針が極端に弱い口角にかかると口切れの恐れがありますし、少しでも針穴を広げない事が、バレ防止にもつながります。
そのまま竿先をあげて、手巻きなしで電動リールをオンします。決して煽って合わせたり、手巻きで仕掛けを大きく動かすことはしません。
聞き合わせ時に反応がない場合、端を咥えただけなので、そのままソーッと元に戻し、再アタックを待ちます。
アタッても乗ってない場合は、そのまま糸を出して同じ状態をキープして、再び餌をくわえるのを待ちます。
ここで派手な動きをすると、同じアカムツはアタックしてきません。
聞き合わせの幅を50cm程度に抑えて丁寧に扱えることができれば、再アタックによる残りの3割を拾う事ができますので、ことの他、丁寧に扱ってください。
蛇足:この魚の乗せ方は、狙い方や仕掛け、針などで全く異なってくると思います。ホタ針を使った胴突き仕掛けの一手法だと思ってください。
この乗せ方だと、針が魚の口の何処に掛かるかは全くコントロールできません。弱い口角に掛かる方が多いです。上アゴに掛かれば、途中バレもなくなるので別のアプローチもありそうだな~とは最近思ってます。
私の場合、魚の出会うチャンスの少ない東京湾で、咥えたアカムツを全部拾うためにやる方法を、今の所カンネコ根に応用してるので、魚影やサイズの違うカンネコ根なりのやり方もあると思いますので、今後、考えていきます。
■ 巻き上げと取り込み
巻き上げは、低速の速め。遅すぎると暴れることで針穴が広がってスッポ抜けしますし、速すぎると口切れします。
私の場合は、暴れ方でアカムツの可能性がほとんどなくなると、手返しを早くするために、少し巻き上げを速くします(たまに間違えます^^ 最近サバとアカムツが一緒に掛かってもわかるようになってきました)
断続的にグッグッと海面まで暴れるので、大事なのはある程度の竿の柔らかさがあってその暴れを吸収できること。あとは、手持ちで波による船の揺れは吸収します。130mをゆっくりと巻く間、常にバレる可能性がありますので気を抜かないでください。
最後に取り込みです。地味ですが非常に重要な項目です。
海面に仕掛けが近づいたら、周囲の人にタモを要求して、竿は手持ちのままテンションを軽く張り続けてたるませることの無いように。
海面バレの多い魚ですから、仕掛け長も竿の長さにあわせて丁寧に全部タモ入れしてください。
ダブルの場合は、必ず下から取り込んでください。あわてないように。
あと、海面でバレても少しの間浮いてることもありますので、届く場合はすくいましょう。ただ、時間がたつと海に戻りますので、船の中に入れるまでとにかく気を抜かないように。
周囲の人がタモが必要な時は、協力してあげてください。
アカムツの血は生臭くないので味的にはそんなに必要ありませんが、肝や身が白く綺麗になるので、エラを切って血抜きしています。
■ タックルとポイント
オモリ150号、水深130mで、途中投入ありの釣りですから当然オマツリも頻発します。PE3~5号は厳守し、途中切れもあり得ますので300mは巻いておいた方がいいです。
竿は巻き上げ時に魚の暴れを吸収できる柔らかさが必須で1.8~2.4m程度。専用竿は今の所ないと思います。
宣伝する気は全くないですが、今使用しているDAIWA A-Grip NERAI 210Hは、アカムツ釣りには適していると思います。
ポイントのカンネコ根は、波崎港から航程片道約一時間、ここが根?ってぐらいだだっ広いです。
カンネコ根は底が泥っぽいのでほとんど根掛かりはありませんので、オモリの予備は一つでいいと思います。
■ 釣り座
当然先に群れに当たる方が有利ですが、比較的、釣り座の影響は少ない魚です。気にいれなかったらすぐ餌をスルーする魚ですから、アカムツさんに選んでもらえるように頑張りましょう。
■ 外道
底から水面までで邪魔をするのはサバです。ただ美味しいサバが結構かかりますし、新鮮エサにもなりますので有効に。シイラやサメが回っている時は、弱ったり傷ついたサバはあまり戻さない方がいいのはアカムツ釣りに限らずですね。
底でかかってくるのは、マゾイ、アジ、ドンコ、ムシガレイ、ホウボウ、オキメバル、ユメカサゴ、アイナメ、メダイも
カンネコ根の外道は、サイズも大きく脂ものって美味しい事が多いので、私は一尾ずつは大体持って帰ります。
■ 船宿
カンネコ根に出船する可能性のある宿はこれくらい?
信栄丸 (乗船済)
三栄丸
浜茄子丸
東洋丸
征海丸
庄栄丸
ひろの丸
仁徳丸 (乗船済)
ほとんどが予約乗り合いだと思いますので、確認してください。
■ 料理
アカムツは、「海の宝石」「深海のルビー」「白身の大トロ」 などと称されるぐらい珍重されるのは、その極上の脂によるもの。ムツ自体が「脂っぽい」という意味ですが、ムツのなかでも脂に上品さがあります。
もともと日本人は脂っぽいものを食べなかったため、昔は軽視されていたのはキンメも同様ですが、食生活の変化から脂に麻薬のように反応する舌を持つ人間なら、アカムツの脂は垂涎のものとなります。
最近は築地市場にも出回り、市場で最も高く取引される魚の一つになっています。
一般的には「のどぐろ」の名称で知られてますが、のどぐろと称される魚は多いので気を付けてください。
まるかつさんのブログにレシピがあるので参考にして楽しみましょう。
最近のマイブーム的には、ヅケ炙り握りです。

・ヅケ炙り握り
醤油、酒、みりんで煮切った醤油に、わずかなゆず胡椒をいれてタレを作ります。
ほんの10分かもしくはくぐらせただけの身をバーナーで炙って、冷凍庫で熱を取った後握ります。
炙っている段階でもう皮目の脂とタレの焦げる香りでやられますが、食べるともう、確実に目をつぶって黙ります。これを食うと二度とも戻れません。
・炙り握り
バーナーで皮目を炙った身を冷凍庫で熱をとって握るだけ。醤油とわさびで食べます。どうにもこうにも旨いです。
・煮付け
定番ですが、通常の魚の煮付けよりも薄味に作るのが適してます。私の場合は通常より酒は1.5倍、醤油は半分近くに減らし、ショウガもいれず、アカムツ自体の味を楽しみます。

・塩焼き
少し強めの塩を振って焼く塩焼き。皮がパリッとして、最高の香りとフワッとした白い身。そしてあふれ出る脂。文句なしです。
・潮汁
捌いた後のアラで取る潮汁。新鮮であればあるほど、極上の仕上がりになるので、釣行当日にたまにやります。こんなお椀とか料亭ででたらいくら?って感じです。
・真子と肝
内臓系は痛みが速いのでいつも釣行当日に調理しますが、アカムツの真子と肝程貴重な食材はないですね。魚自体が貴重なのに、その中で釣行当日に処理するってことですから。
それだけ大事に扱う価値がある味です。通常は煮付けにして、お酒のツマミにしますが、肝、真子とも絶品の一言。

・干物
有名な干物ですが、ほとんど干物にはまわりませんね。小さいやつは脂が少なめなので干物に回して旨みを凝縮させると、一段と美味しくなります。
以上です。
釣り人と高級料亭でしか味わえない最高の「深海のルビー」
是非、釣って至福の時を味わってください。
今季 釣行記
2013年9月21日
2013年10月19日












