アマダイの釣法が定まらない。
なので釣法備忘録を書いていなかった。

世の中の一般的な釣法での釣り方はだいぶ見えてきて、その範疇では納得の釣りもたまにできだした。
このまま、さらに精度を高める意思を固めれば、今の段階でも備忘録を書いて、毎度それを改善していけばいい。
ただ、圧倒的に釣れるんじゃないかな的自分なりのアプローチが浮かんでいて、それを確かめたい。
いままで、ちょろちょろ試してはいるが、不安定。
さすが先達さんたちのノウハウから生まれたものを崩すわけだから、当たり前ではあるが、
限られた釣行回数と、やっぱお土産はほしいのよ!という欲望に支配されると、
チャレンジできることは限られている。
このジレンマを解決するのは、やっぱ釣りに行くしかないが、アマダイは今期、いいのを釣ってしまったw
今年はあと一回行くかどうかだと思うので、やっぱ書いとくかな。
ガチャピンのようなおとぼけ顔と、上品なおいしさの割に下品な引きの、大好きなアマダイだし。
毎度であるが、断定的な書き方をしていても、あくまで個人的な思い込みでの記述なので、鵜呑みにはしないでください。
アマダイ釣りで大事なのは2点
・棚取り
・誘い
これは他の釣りでもかなり共通するポイントである。
ただ、誘いはアマダイ自体に目を向けているが、棚取りは外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) を絡めた重要さである。
アマダイは50~100mぐらいの少し固めの砂泥地の底付近にいて、群れを作らず、穴の中に入ってたりする。餌は甲殻類がメインだが、身餌にも食いついてくるので雑食に近い。、
そして、アマダイが生息する場所には他の外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) が多く生息もするので、釣りの対象としては外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) との闘いとも言える。

■ 棚について
潮の速さで仕掛けの浮き具合を調整し、常にベストな状態に持っていく必要があり、その時間ができるだけ長くする。
ただ、海面の潮の向きや速さは、底の潮と一致しないことが結構あるので、相当水深が浅いポイント以外は、海面での状況は鵜呑みにせず、餌付けの好し悪しを見る程度にしている。
基本は、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の釣れ具合や、餌の傷み具合や汚れ具合、誘った時の竿先の動きで、底にこすれているかを判断し調整する。
アマダイの外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) のメジャー処は、トラギス、アカボラ、レンコダイ、カナガシラ、ガンゾウビラメ、イトヨリ、ホウボウ、ヒメ、アジ。
で、トラギス、カナガシラ、ガンゾウビラメがかかる時(特に上の針)は、棚が低すぎる。
レンコダイ、アジがかかる時(特に下の針)は、餌の沈む時間が遅いか、棚が高すぎる。
ヒメやアカボラは、参考にならない。
ただ、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の釣れっぷりを参考にする上でも、常に棚は同じ高さにある必要があるので、高い頻度と、高い精度の棚取りは必須である。
そして、仕掛けの種類(長さや、各パーツの重さや潮乗り)に応じた対応が必要である。
おもりを仕掛けの長さの半分だけ上げるのが、最も一般的な棚取りだが、それはあくまで、潮の速さも仕掛けも一般的な時の話。せいぜい海が荒れてなんもわからん時の選択です。
底の状態や、仕掛けの状態を感ずる感度が、アマダイ釣りに大きく影響するし、俺はそれがいまいち下手。

■ 誘い
誘いは、メインは誘い上げ。ただ、全く反応しないときもあって、狙った棚に留めておく方がいい時もある。
底を取った後、仕掛けが十分棚に落ち着いたのを待ってから、誘いを定期的にいれる。
大事なのは、竿は誘い上げても、仕掛けというか餌は上に動いているわけではなくて、最初は横というか糸の伸びる方向に動く点。水の抵抗は大きいので糸はつながっている方向に引かれる。大きく竿を動かすと、次第に上に動く。
誘い上げが大きすぎると、上への動きも加わって、上の外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) にアピールが強くなってしまう時もある。
仕掛けの長さや潮の緩さを踏まえて、魚がどういう餌の動きにその日反応するかを見極め、誘いの速さ、幅、頻度を決める。
着定時に底をコツコツと小突く (こづく:オモリを海底でトントンとたたく動作) と、海底への刺激か、砂煙の影響かで、小型のアマダイが良く寄ってくる。
ただ、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) も興味を示すので、ポイント次第でもあるし、小突きは、良型にはアピール度が低い印象を持っている。
■ アタリとアワセ
アマダイは餌を吸い込むように捕食するっぽく、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) の出方は独特。
誘い上げ時に出る場合は、ちょっとしたモタレのようなアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。止めているときはモゾモゾ的なアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。
小型のアマダイは、比較的明確にアタるが、当たった時は軽くアワせる。
餌に違和感を感じて吐き出される前に、アマダイの口周りか固くないので、軽く合わせればしっかり針掛かりする。
ただ、最初は結構下品に暴れるので、すぐに竿を立てて、手巻きでいなす必要はあるし、ドラグ (どらぐ:リールが逆転して道糸が出る力を調整するレバー。急な魚の引きに対応できる) の調整も大事である。
■ 仕掛け
通常湾曲していない40cm程度の片テンビン (かたてんびん:仕掛けが絡まないように片方に長く伸びている金具) に2m前後の2本針の吹き流し。
針数は、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) が上にも下にもいるので、増やしても本命の確率だけを上げるのが難しいから。
まっすぐな天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) を使うのは、感度がでやすいから。
ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) は3号が基本。
針はよく使うのはPE細工マダイ。オキアミ (おきあみ:寄せ餌としてよく使う4cm程度のプランクトンの事。小さいものはアミエビと呼ぶ) ズレ防止のケンがあれば、丸海津も使う。餌がズレると変な動きになるので、それをできるだけ避けたい。
結束具は、小さめの親子サルカン (さるかん:糸を結合したり、撚りを軽減する金具) を良く使う。。
樹脂製のものだと、特定の棚を狙いやすい面もあるので使うが、沈みが遅いことが上の外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) にやられる確率をあげる欠点もあるので注意が必要。
ケイムラや白系のビーズなども付けることが多い。

■ 餌
餌は身持ちがしっかりとしたオキアミ (おきあみ:寄せ餌としてよく使う4cm程度のプランクトンの事。小さいものはアミエビと呼ぶ) 。
はちみつで漬けている奴が好きで、解凍後時間が経つと脳みそ部分がグダグダになって餌が回転するので、小分けが好きです。
■ 取り込み
針が掛かりが外れることはほとんどない魚なので、暴れるのをいなし、サイズが大きくないとき以外は抜き上げ (ぬきあげ:網を使わずにそのまま竿で一気にあげてしまうこと) る。
■ タックル
ノーマルタックルとしては80号おもりが一般的で、2m前後の竿、胴に入り目の先調子 (さきちょうし:先端の方がよく曲がる竿の曲がり具合) 。PE2~3号200~300mですかね。
ライトタックル (らいとたっくる:小型軽量のリールや柔らかめの竿、細いラインで組み合わせた従来よりも軽めのタックルのこと) もよくあるし、誘いが多いので、切り替えていきたい所です。

■ 料理
いいサイズが釣れた時必ずやりたいのは、松笠揚げ。
包丁を入れる部分だけ鱗を落として三枚に卸し、皮を少し厚めに引いて、皮側だけを片栗粉をつけて高めの温度で揚げ、塩をふって揚げたてを食う。

それで、一年間、幸せが続きます。

身はそのままだと柔らかすぎで淡泊なので、刺身だとこぶ締め。
鱗がついたままで強めの潮で干物にしてもうまいし、鱗を落としても、酒蒸しや味噌漬けでも最高。
鱗も美味い、お酒に絡めた料理にあう上品な身なので、一手間加えればとにかく楽しめます。
その他として、釣る分には外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) は敵だが、料理的には結構、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) はおいしい。
特にアカボラのカルパッチョや、イトヨリなどは、かならず混じってほしい外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) である。
■ 船宿
船釣り.jpのアマダイのページでお探しください。
ま~備忘録としてはここら辺からのスタートで、徐々に修正していきます。