まったくもって妄想の域をでない点が多いですが、無理やりでも意味付けして、間違ってたらドンドン修正をかけるつもりでのメモですので、その点留意して読んでください。
今年から始めた新しい誘い方が、思いのほかオニカサゴの反応がいい。
さらに、初めて釣ったアラの旨さが格別で、結構ポイントが被るオニカサゴ釣りを面白がって、アラ狙いも含めてここ半年で釣行5回。
だいぶ釣り方も見え方も変わってきました。
もともと、オニカサゴ釣りは、鬼の鼻っ面に餌をヒラヒラさせ、海底がら50cmぐらいに餌が通過すれば食いついてくれるってのが基本だと思ってました。
イラストで描くとこんな感じかな。

なので、少しでも確率を上げるために餌は多い方がいいので、少し軽めの吹き流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおす) を構成し、ヨクバリと呼ばれた3本針の選択もありました。
いままではこうやって釣ってましたし、マメで緻密な棚取りが主体の釣行でした。。
これだと、大体、平均的に釣れます。
そして、底の魚で目の付き方からしても、落ちる餌に敏感に反応するはずだが、竿を振り上げてゆっくりおろしてくる誘いだと、たいして反応はしない。
着底即乗りは結構あるんだけどな~というのが疑問でもありました。
昨年末に見かけたお客さんがシャクルような釣りをされていて、あれでどうして釣れるのだろう?
なんてのをヒントに自分なりにアレンジをはじめ、試行錯誤中でもあります。
現状は、こんな感じ。

クラッチを切って落とし、海底へおもりをドスン。
(妄想:ここでオニカサゴが注意を寄せる)
すぐさま棚を切るが、針は自重と潮で落下する。
(妄想:きょろきょろしたオニカサゴが落ちてくる餌に気づく)
十分、落ち切った頃に、咥えてないか聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) る。
異常がなければ、アラがいるポイントでは止めと巻き上げを繰り返してアラも狙い、
いないポイントだと徐々に上まで巻き上げて、十分仕掛けが吹け上がってから待ってクラッチを切って落とすの繰り返し。

仕掛けが海底からかなり浮いたノーチャンスの時間があり、逆効果の印象がありますが、実際はこっちの方が俺には釣れる。
スレ (すれ:魚の口に針がかかっていなくて、それ以外の部分に針がかかっていること) スレ (すれ:魚の口に針がかかっていなくて、それ以外の部分に針がかかっていること) を通過させるより有効である理由は、オニカサゴは相当上を見ているか、奥まった場所で見えてる範囲が狭いのか?もしくはドスンの刺激に良く反応しているかだと思ってます。
ただ、この動作は潮が止まると全くオニカサゴが反応しない。
潮が流れないときれいに落下を演出できないのか、鬼の活性の問題かは、まだ不明です。
潮が流れない時は、いままでどおりの海底スレ (すれ:魚の口に針がかかっていなくて、それ以外の部分に針がかかっていること) スレ (すれ:魚の口に針がかかっていなくて、それ以外の部分に針がかかっていること) を餌が通過する釣りの方が反応がいい。
なので、潮の流れに合わせて釣り方を変えています。
欠点は、200号おもりでこのアクションを続けるには、結構な体力がいることです。

■ 仕掛け
ストレートタイプの中型片テンビン (かたてんびん:仕掛けが絡まないように片方に長く伸びている金具) に2m程度の吹き流し2本針。
ドスンをやる場合は、3本針は意味がない。誘うときには天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) に近い所の針は動きが少ないし、潮が止まって止める場合は、海底から浮いているためです。
潮が流れた状態で軽い仕掛けで海底をヒラヒラさせるときは天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) 直の針に良くかかりましたが、今は、付けてみても全くかからなくなりました。
なので、以前は均等に3本の餌が配置されるような仕掛けの寸法になってましたが、今は天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) から離れ気味に2本針を構成しはじめました。
針は太地ムツ18号が基本で、今の釣り方は重さがデメリットにならないので、太地の方が暴れた時の針穴の広がり方が少ないためです。
以前、ホタ針でまるかつさんにアドバイスをもらい、実際太地の効果を実感したためが大きいです。
ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) は8号が基本で、デカアラを意識した時は10号にしてます。
オニカサゴは口の周りで硬い部分が結構あるので、針が太地ってのもあって一刺しをしっかりさせるため、乗ったあと、一度だけ軽くオリャと合わせてます。
装飾は、マシュマロボールをつけてますが色はオレンジだったりケイムラ系だったりまちまちです。蛍光玉でもいいと思いますが、マシュマロボールは、取り外しが簡単ってのが気に入って使ってます。
あと、タコベイトの半割を片方の針に刺してスタートし、反応に合わせてつけたり取ったりしてます。
水中ランプも最初つけて、サメの状況で対応してます。
■ 餌
サバの短冊ですね。今は餌の種類より、潮の流れに合わせた誘いをメインに調整してるので、気にしている余裕がないってのが本当のところ。
活性が低いときに、餌を目の前にちらつかせて最後のひと食いを促すには、餌の種類を重視してしかりだとは思ってますが、もともと泳がずにジッとして落ちてくる餌を食するオニカサゴは、落ちてくる餌っぽいものはなんでも食うと思ってますので、誘いで釣ってるときは、特に餌の種類は気にしないことにしてます。
大きさは20cm×1.5cmを作って、17cm程度に現場で切って使ってます。
オニカサゴは、餌が10cmでも20cmでもチビオニでさえ食ってくるし、20cmだとユメカサゴの数が減る感じはしますが、
以前、20cmでやったらタコベイトとサバ短を1cmだけ残してスパッっと切れていた光景が目に焼き付いていて、
17cmが今の選択です。
■ アタリと乗せ
餌を落下させ切った後、聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) に入る前の停止で、クンと違和感が出ることが多いです。
オニカサゴは、いざ動くとなるとものすごいスピードで動きますが、止まるとピクリともしない。
つまり、とんでもない勢いで大きな口で咥えには行くが、餌だけ咥えたままの状態でいることがあります。
なので即合わせはせず、反応が続くまでか、聞き合わせなどで刺激し、しっかり食い込むまでまって、軽くオリャと合わせてます。
■ 巻き上げと取り込み
今のSHIMANOのリールだと、引き込み時は巻き上げを遅くし、通常は定速でテンションを維持してくれるモード(楽々モード?)を選択し、ドラグをかなり強めにして、低速で巻き上げてます。定速モードなら少しドラグを緩めますが、それでもサメの時にたまに糸が出るぐらいで、断続的に派手に暴れますが、突っ走りはしないので、手持ちで竿と体で吸収する感じです。
海面でひと暴れしてバレるし、すぐ潜るので、テンションを張り続けて、キロ超えるぐらいからは必ずタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) とりします。
毒棘があるので、不用意に触らないように!
持ち方としては、口から親指をしっかり入れて下あごを持ちます。暴れてもビビらない。ビビって離す方が毒棘にやられますので気をつけてください。

毒針位置(個体差で他の位置もあるそうです)
■ タックル
水深80~200mぐらいで、おもり120~200号(LT80号ってのも見かけます) PE4号前後で、先調子 (さきちょうし:先端の方がよく曲がる竿の曲がり具合) 2m前後の竿ですかね。俺は比較的胴まで曲がる7:3の竿を使ってますが、バリエーションを持ってないからってのもあります。
■ リリースと処理
鬼の場合は100g成長するのに1年とか聞きますし、そのまま海に帰るので、小さい奴はリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) します。
生命力が強くて樽の中で生きているので、悩ましいサイズが釣れたらとりあえず樽にキープし、サイズアップしたら小さい方をリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) という事も多いです。
持ち帰れるくらいのサイズの場合、樽で泳いでいる元気なうちに、まず毒棘(頬と背びれと腹びれ たくさんあります)をキッチンバサミで切り、エラも切って泳がせ、血抜きもします。
身的には血抜きで塩水が少しでも身に入るのを嫌う人もいるでしょうが、肝の美しさと血臭さ防止のために、俺は血抜き派です。
また、プリプリの食感が好きな人は、ポンプさえ用意しとけば、十分自宅までは生きていると思います。

■ 料理
釣行当日は、内臓系で、
胃袋はしっかり湯がいて綺麗に掃除し、細切りにしてポン酢で。
肝は軽く湯がいてポン酢か、煮付けますが絶品です。

内臓系以外は3,4日寝かせて食べますが、
アラや頭で出汁を取り、薄切りをしゃぶしゃぶが秀逸、


蒸し料理や出汁を生かした料理は、白身魚のなかでも唸るうまさです。
まずは、こんなもんですかね。
網では取りにくい場所に良く住むオニカサゴを食するのは、釣り人の特権とも言える最高の贅沢。
ぜひ、みなさんも鬼退治 (おにたいじ:オニカサゴ釣りの事) にでかけて、大鬼を退治してください。