この時期のキントキは脂がのっていて旨いのを経験して、ちょっと出遅れたかな感あったんですが、台風が巨大化するほど海水温が高いってことなので、ちょうどいいんじゃないか?
とはいえ、海況がいまいちの上、仕事のタイミングとうまく合わず、急遽行けそうになって、天気予報をみてなんとかやれそうって前日予約し、間隙を突いての出撃です。
お世話になったのは乙浜港 しまや丸さん

帰港後撮影
朝5時集合で、集合40分前に港に着いたが、船は岸壁になし。宿の看板も壊れていたので、初めてだと宿がわからず不安になるだろうな~
車で寝ていたら岸壁にペットボトル氷が置かれました。にわかにお客がゾロゾロ集合。
おかみさんから最初に渡された乗船名簿にはすでに結構記入済み。あ、すでに宿開いていたのかな?予約の段階で常連とか記入されていってんのかな?
船が岸壁に着けられて、船長が席を指示していきます。
うぞっ 「俺どこ~? 」
船長 「右前かな 」
右ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) 決定。予約順とかじゃなかったっけ?名前を名乗ってないが、ま~俺はどこでもいいのでいいか。
その後、船上でいきなり名前で呼ばれましたから、船長、一致して釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) 指定した様子。やるね!

5時20分河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で、港をでると少しウネリがあって、風も強いですね。ただバタバタするほどではないので、釣る分には問題ないな。

最初のポイント、船長からは水深と、底から棚の指示があります。
船長 「水深85m、底から10m~っ 」
潮の速さや、カウンタのズレとかも把握しておきたいので一端底に着けて、10m上げます。
ほどなく、小さくゴンゴン。
?やけに鋭いな。こんなだっけキントキ。海面までしっかり暴れ続けます。
上がってきたのは、イサキ君ダブル。
船長 「イサキ~?あれ、イサキだったのか~ 」
魚探 (ぎょたん:魚群探知機の略で、超音波の反射で魚の有無や位置を検知する機械) で見えた群れはイサキだったみたいですね~

五目釣り (ごもくづり:特定種の魚ではなく、複数の魚を狙う釣り) なのでOK!
過去二回の経験で、キントキには、カタクチイワシがいい。サバ短とか他の餌でも釣れるけど、並んでいると先にカタクチイワシに食ってくる。なので俺は全針にカタクチイワシでスタートし、キントキが釣れて他の魚もほしくなったら、持参のいろんな餌をつける作戦。

ただ、ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) においてある宿の餌、船長が配った感じがなく、他の客が取りにくる気配もない。俺が自分で餌を取りにいっただけ。
左ミヨシの方も持参エビ系、お隣の胴の間 (どうのま:船の中の位置で中央付近(左右両方)を言う) の方も持参のサバ、イカ、イワシとバリエーション豊かな餌。
左ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) の方に聞くと、宿支給の餌はすぐ取れちゃうから持参した餌を使っているとのこと。
なるほど~皆さんそうなのかな!
一昨年は一人だけコマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) 撒き係がカゴつけてアミを撒いていたりしたので、一応カゴとか持ってきたけど、今日はコマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) 撒きもいないし。来るたびなんか違うな~^^
確かに宿のカタクチイワシって、すごく餌が取れやすい。
回収時にフルスピードなんかで巻いたら、全部落ちちゃっている。
なので、無茶苦茶まっすぐ下あごまで針を貫通させてつけているし、回収も丁寧にやれば大丈夫。ただ、気は使うね~
一番いいのは、カタクチイワシを持参かな、上手に解凍しながらいい状態の餌を使うと持ちも少しはよくなりそう。

あと、今日は船長のひと流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) が短く感じる。群れが小さいのか、潮が速いのか。
とにかく、丁寧な餌付け、丁寧な投入、投入合図から指示棚へのビタ止めを入れ込んでいこう!
って次は投入ほどなく、というか底に着く前に乗った感じで、竿先ググングン!
おっ、いいぞ~
ギュン、ググン、ギュン、ググン。
いいね力強さと、鋭さも時折見せる。いい引きだわ~
「本命っぽ~っ 」
海面までしっかり引きを楽しんで見えたのは、

しまや丸さんのHPより
本命ダブルでした。
ニコニコ。エンガワゲット~っ
その後、やけに鋭いけど少し重めなのは、アカイサキ。
で、またまた、力強さ満点の引きだったのは
本命追加~っ 40cmの大台いった?

アカイサキや、沖メバルを追加して現在四目。五目まであと一種だな。
しばらく本命が上がらなくなって、
船長 「少し走ります~ 」
と大きめに移動。

でもこの頃からずっとあった風も強くなり、ウネリも大きめになってきた。写真も撮れない。

北東の風で風裏でもないし、沖に出たのも少しあるかな。シケってほどではないが、結構波をかぶる感じになってきました。
で、移動先で 「潮速いよ~糸出るからね~ 棚は底~ 」
投入合図とともに着底、即、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでます。で本命追加。
って再投入って間もなく、流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおす) 替え。チャンス一瞬。
潮が速いポイントになって、投入に手間取る人が出ると、トモ側でオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) が多発していますね。
次のポイントも着底即乗りで、キントキと比べて 「引きが、チッサ! 」って上がってきたのは、アヤメカサゴかな?五目達成。
深場系でバカッ速の潮とかを経験していると、100mぐらいだとイケるイケる!って気になります。経験って大事。
ただ、あっという間にポイントを通過してしまう一番潮が速いポイントは、対応しきれないお客も多いとの判断か、早々に移動。瞬殺で当たるけどな~><。しかたなし。その後、少し釣りやすくなりましたが、案の定、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) はいまいち。アカイサキを追釣。
船長いろいろ流し替えてくれましたが本命の顔がみられなくなったため、最初のポイントに戻ります。ただ、向かい風で走れない。潮の速さを大体把握したら、指示棚ビタ止めが間に合うと、キントキのいい引き!
すでに4尾釣れていたので、大丈夫だろうと抜き上げ (ぬきあげ:網を使わずにそのまま竿で一気にあげてしまうこと) ると、ボチョン!
ガ~ッ、海面バレ (ばれ:魚がかかったが逃げられること) 。油断大敵><
その後も、風とウネリの中、指示棚ビタ止めが間に合うかどうかの戦いで、間に合わないと一度着底して棚の取り直しをしましたが、そんな時は全部外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) 。棚を含めていかに群れにぶつけるかが勝負。
そして、船長の魚探 (ぎょたん:魚群探知機の略で、超音波の反射で魚の有無や位置を検知する機械) 探索はすごく正確ってことがわかって、時間で納竿~っ
向かい風の中、ゆっくりしか進まず、ドタンバタンで帰港です。
海が悪く他のお客の状況とかいまいちつかめてなかったが、右舷トモ側のご夫婦さしきお客が、 「小さいの一尾しか釣れなかった~っ 」ておっしゃってたので、一尾進呈して、
宿でお昼のおいしいうどんをいただきました。

最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、キントキ5(一尾他のお客へ)、沖メバル1、イサキ2、アカイサキ5(3リリース)、サクラダイっぽいの1、アヤメカサゴ1、ベラ1(リリース)
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、キントキ0~5



ちょっと海が悪くて踏ん張るのが大変でしたが、十分な釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) 。これ以上だとこの魚は帰宅後に一山あるしね。
渋滞もなく帰宅して、道具を洗い終えたら、この釣りの第二の山場。キントキの鱗取り。シンク前に絶妙の高さの椅子を用意して、必殺の鱗取りでゴリゴリ。やっぱ4尾ぐらいが限界><
大台超えたかと期待したがキントキのサイズは、39、38、36、35cmと何度測っても40cmには届きませんでした。
一尾は兄宅行で、一番小さいといっても35cmあるキントキは、尾っぽを切って一尾丸のままの煮付け。

あと、過去二回、美味いのに血の匂いに玉砕した肝は、血抜きした上、酒に漬けて、さらに牛乳にまで漬けて、軽く湯がき、血が残ってない部分だけを切り分けました。力尽きたのであきらめたが、胃袋もおいしそうだったので、今度は食べないとな。
肝は、ここまでやると、うめ~っ
濃厚で最高なんだが、手間かかる~っ><
もともと美味しいのはわかっていたんですが、血が残ったら弱々な俺にはどうにもダメ。ここまで処理しないとか><
煮付けはちょっと煮詰めすぎて塩味が強くなってしまいましたが、それでも負けない身のおいしさ。
あとはエンガワだな。
高速途中から見えた鋸南町の屋根は、かなりブルーシートが見えました。あと、釣っている最中に、少し先の海面に真っ青なものが見えたのでブルーシートが流れてたのでしょう。2つの台風で広範囲に被害が出ていますが、復興ってやはり日常があってのもの。早く日常を取り戻せるといいですね。
あと、いくら黒潮ったって、海水温はやっぱ高すぎ。ぬるかったです。
キントキさん、ごちそうさまでした。