あまり食べなかったタチウオを最近食べる様になって、旨いな!と
そうなると釣りたくなる。
釣り自体は前から面白いと思ってたんですが、やる気スイッチはあくまで 「食い気 」。
調べたら、なんと前回釣行は2009年の夏。13年ぶりか。
全く釣り方を忘れてるし、進化してるかもだから、忘れた方がいいのかもしれない。前の釣行記は読まない事に。
とりあえず、宿からはPE2号以下指定。おもりは60,80号。
電動400に2号を巻いているのでそれを持って行って、非常時は手巻きを予備でいいかな。
宿を巡回してみると、テンヤ (てんや:オモリを針の軸に組み込んだ釣り道具および釣法) タチウオが流行ってるらしい。うーーん途中で変えられないみたいなので、テンヤ (てんや:オモリを針の軸に組み込んだ釣り道具および釣法) を数用意するのもきつそうだしまたの機会にだな。
天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) で行こう。
お世話になったのは、鴨居の又エム丸さん


初めての宿です。どこでもいいんですが、観音崎周辺がポイントみたいなので、ショートとなるとある程度は近い方がいいかなと選択しました
朝7時15分出船。いや~東京湾、相模湾は出船がのんびりですね~

お客は4名。船は小さ目ですが、四隅と言っても、トモ2番、ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) 3番ぐらいに座っても間が十分空きます。

親父船長と息子船長がいて、ショートタチウオ担当は息子船長。親父船長は、アジタチウオリレー船みたい。
コノシロが配られたので、餌の付け方を教わります。たぶん縫い刺し (ぬいざし:針を2、3回餌に刺し返して、縫うように餌を付けること) なんですけど、もはや何も覚えてないので、ちゃんと教わります。

面取りして、身側から挿して垂直に戻して針を奥まで入れて、最後に皮側に出す。

若船長、常連っぽい人に聞くと、テンヤは難しいよとのこと。活性が高い時はテンヤでも当たるし良型比率は高いけど、天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) でも良型は混じるし、数は天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) の方が釣れるとのことです。
本日は4人とも天秤 (てんびん:主に仕掛けを沈める時に絡みを防ぐためのL字をした金具) 。前日はテンヤが多かったらしいです。

朝7時15分過ぎ河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) 。
最初はおもり80号指定。潮が緩かったら60号に変更してくださいとのこと。
まずは走水あたりの船団に向かってますが、かなり前からスローダウンして別の群れを探しながら近寄ってる感じです。
結局、船団の中まで突っ込みました。

言ってるそばから、振り向くと、どんどん船が集まってきてます。
で、 「水深は60mで35~45mで探ってください。 」と開始。
一度だけ、カウンターが正しいかを見るために底に落としてみて、後は下の棚からシャクりながらのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を待ち。
ってグンって竿先が反応して、合わせるとグングン。
おっ、いきなり?って思って巻き上げ始めてすぐにスッと軽くなりました。
バレ (ばれ:魚がかかったが逃げられること) ましたね。でも当たるなら期待大!
ってその後が続かない。
船中、本命が上がったみたいですが、他のお客も渋そう。
その後、たま~に餌をかじられるのはわかっても、餌の端だけ食われて乗らない。アピールに影響しない感じでちょっとだけ餌を短くとかやってみます。
やっとこさググッっと来たので合わせると、グングンと暴れると思ったら軽くなる。
おお、そういやタチウオって食い上げ (くいあげ:魚が餌をくわえたまま上に泳ぐこと。速く巻き上げないとバレることがおおい) て軽くなったりするんだった!!
なんか懐かし~っっと上がってきたのは小型タチウオ。
潮も緩そうなので60号に変えて、その後、一本追加。やはり小さい。

その後一尾ばらして貴重な追加をできず。
で、全くアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでなくなりました。
船長もポイントを変えます。
観音崎辺りに少し戻って探索し、反応は小さいのがあるみたいで投入指示がでますが、全く食いません。二か所ぐらいやって諦めます。
続いては猿島あたりの別のポイントも船団があってやってみますが、ダメですね。
魚探 (ぎょたん:魚群探知機の略で、超音波の反射で魚の有無や位置を検知する機械) の反応があるから船団はできるが、魚のヤル気がない。
で、結局大津、走水辺りの最初のポイントに戻りました。

ここも魚探 (ぎょたん:魚群探知機の略で、超音波の反射で魚の有無や位置を検知する機械) の反応はあるみたいで、たま~に船で上がるし、ほんのたまに餌をつつかれます。
止め、シャクリ (しゃくり:竿を上下して仕掛けや餌を水中で躍らせること) 、いろいろ試すんですがダメですね。
俺の経験値じゃ全く対応できないぐらい、活性が低すぎ。
周囲の船団にはたくさんのお客が乗った船も多いですが、目で見える範囲でも、稀に小さいのが上がるのを見かけるぐらいですね。

そのまま、時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) です。
ク~ッ、また、撃沈です。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、タチウオ3本 船中2~7本。

若船長も、
「昨日は、朝のアタリが一日続いて、ポツポツと上がり続けた感じだったけど、今日は朝だけで全然違ったね。毎日全く違うんだわ。 」
とのこと。
ひさしぶりの釣りに慣れてきた頃、アタリがなくなったので、続いてればだいぶ違ったでしょうが、お魚は忖度してくれない所がいいところ。
むちゃくちゃ暑くても海の上は風があって気持ち良かったですが、帰港した途端ムァっと蒸し暑さが襲ってきました。
釣れてない時にこの感じは辛い。宿のおばあちゃんが、冷たいおしぼりをくれて、生き返りました。
あと、初めて乗った又エム丸さんは、自分にとっては快適でしたね。
船が古くて小さめなので、外海だときついかもですが、東京湾、相模湾なら全く問題ない。古いなりに綺麗に掃除されています。循環とかもしっかり出る。
親父船長、若船長とも穏やかながらよく動くし指示も頻繁、餌も非常に綺麗に処理されていた。小物を置くスペースとかがしっかりあって作業もしやすい。
宿と船までは少し歩くが、大八車で荷物は運んでくれます。
釣り物 (つりもの:釣り船で掲げる目標とする魚種や釣法で、もっとも本命とする魚の名前の場合が多い。例としてマダイとか根魚五目等) によっては、また乗りたいですね。
あまりに寂しい釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) だったので、晩御飯用にマスオさん的にオカズをゲット。

帰宅後は、無理やり三枚におろして刺身でも食おうと包丁を入れた途端、こりゃ身がなくなる!と断念し、ハーブ系に合うだろうよとマジックソルトを振っての塩焼きにしました。

単純な塩焼きよりこっちの方が旨いな!と魚を食べるのが下手なりに美味しくてホジホジ食べたら、結構オカズになって、海軍カレーの出番なく、酒が回って精神力が切れバタンと就寝。
タチウオさん、ごちそうさまでした。