暦の 「大寒 」の日に予約を入れていたら、前日夕刻、今からタックルを車に積もうとタックルボックスに詰めている時に電話。
見た事のない電話番号でしたが、宿の女将からでした。予約が一名で出られないとの事。
「えええっ。 」まったく想像してなくて、口が既にカマスになってましたが、天気予報をみると午後から少し風が出そう。しかも南西の風なので嫌うのは仕方ない。
「ごめんなさいね~ 」と恐縮する女将でしたが、予約時に既に予約がもう一人増えないと出ない事も聞いていたし、風が出るリスクがあると常連にも声がかけづらいそう。
そんな感じでお預けを食らい、準備万端のまま寒波はくるわ、予定は合わないわで、のびのびになり平日行きたいけど我慢ならず 「立春 」翌日日曜に出陣です。
お世話になったのは、湘南片瀬漁港 渚丸さん。
帰港後撮影
受け付け時に、 「前回ごめんなさいね~ 」と少しおまけしてくれました。
あと、ノベルティグッズのボールペン。渚丸のボールペンは、ものすごく書きやすいので非常にうれしい。
念のために宿仕掛けを一組買っておきました。
宿が販売しているおもりも黒く塗ってある奴だったので、サバが多いんだろうな~って感じですね。
予約人数がすべてそろったらしく、定刻15分前の6時25分お客満員14名での河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で、ゆっくり目に二ノ宮沖に向かいます。
釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) は予約時に取れるので、右ミヨシ。
朝焼けに癒され、船首に見える富士山にもご挨拶。
最初はせっかく買ったので、船宿 (ふなやど:釣り船や屋形船を生業とするお店の事) 仕掛けからやりますかね。
「水深230mぐらいで底から20mまで反応 」みたいな感じです。
デブっとしたカマスをよろしくね!と投入して、最初は潮の感じと、どれくらいカウンタとズレるかを確認するために下まで降ろします。
着底後、指示棚の上まで巻いて、上から探ります。
煽って振り上げ、上からゆっくり降ろして下げ終わったら、ビタ止め。ここを長めに取ってる時にアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出やすい!
ってすぐにアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) !
オリャ って鬼合わせ (おにあわせ:目いっぱい力強くあわせること) したら、乗ってます!
おおお、で、でも軽い。
軽いし、うん?ちょっとブルブルが・・・
カマスは口が堅いので、しっかり合わせたら後はほぼ8割ぐらいのかなり速めで巻きます。
カマスっぽくもないこともないが・・・・
あがってきたのは、青いカマス?
と、カマスと見間違うような細い小さいサバ。
そりゃ紛らわしい。
船中も潮が少し流れてて、オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) が多発してます。
俺はミヨシなので、回避行動がとれるため、オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) はほとんどなくてよかった。
少しカマス狙いの船も集まってきて、小さな船団ができてました。恒丸もいましたね。
そこから当分小サバに悩まされましたが、何度か入れなおしているうちに、いいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでて
きたか!オリャ !と合わせたら、ブルブルはしないし、いる?
また少し震えたのでオリャ とも一度合わせたら、今度は乗ってる。
ただ、巻いてる途中は、ん~ブルブルするけど、ちょっと違うかも
上げてみると、サバとカマスでした。しかもカマスも小さい。
本命は本命だけど、泳がせにすると最高のカマスだな~
と思いながら、サバの猛攻がおさまってくるとポツポツカマスがかかります。
ゆっくりとした誘い下げで落ちてくる餌が最後止まったぐらいにアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでますね。
でも、全部小さいし、細い。
うーーん。大きいの1,2尾混じって~
ってやってると、グィって重いぞ!!
これがカマスだったらデブカマスだな。
でもブルブルが・・・
結局すごくいい魚体のサバ。お持ち帰りです。
宿仕掛けで枝が傷ついていたので、自作仕掛けにチェンジ!現在は、針数は3本までらしいです。
ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) が5号から7号、針も相当デカくなるので、影響があるかを良く見極めないとな~
たとえ小さい奴がかかりにくくてもデカい奴が釣れればいいし、潮がある程度流れてると、針の重さも影響しそうにないな。アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) の出方も俺の誘いとか待ちだと変わりないですね。
以後は枝も幹も全く痛みませんでした。この釣りは、暴れてる時に結構幹の方が痛むので、チェック大事。
そしていい感じにのった時は、まるかつさんも言ってましたが、ほとんど下あごに貫通してました。
水深が240m、反応が底から10mまで底に張り付いたり、30~10mの間とかに浮いたりと若干の浮き沈み。
海は良く、天気最高で、
それでもポツポツカマスは釣れて、時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~。
デブい奴は、悲しいかな混じらず。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、カマス17尾(~31cm)さば多数(もちかえり3尾)
船中は宿によるとカマス7~30ぐらい?
17尾も釣れれば数的には釣れすぎぐらいなんですが、最大サイズが31cmと寂しい、こりゃ炙っても脂が浮き出ないか!って感じ。
帰宅後、無理やり一尾刺身にして身が 「うっす! 」と思いながら炙りましたが、脂は浮き出ない。で、でもおいしい。
寿司は無理かな~なんて思ってましたが、翌日は寿司にしよう。
脂ギドギドではなくても、カマス自体はやっぱり旨いですね。
骨がゴツくて身離れがいまいちなので、魚を食べるのが下手な自分は三枚におろして骨も抜いて塩焼きにするんですが、このサイズでやると身が無くなるぞと、そのまま塩焼きに。
うまいわ!~カマスってやはりうまい。でも食べにくっ!
包丁を研ぎまくって、丁寧にさばいて塩焼きも翌日また食べよう。
何尾かは翌日用に回し、残りの小さいやつは全部干物に。
今年はアタリは凄く出るけどサイズが小さいってのは、小さい奴の数が多く、好奇心が強くてよくあたるんですかね?
ま~ほとんどアタリがないと寒い時期は修行なので、天気もよく集中力も維持しやすく楽しめました。
ただ、釣った後、細カマス2尾と、デブカマス1尾を交換できれば最高なんですけどね。
カマスさん、ごちそうさまでした。