2.船釣り.jpの掲載範囲の端まで行く。
3.アカムツの御前崎での吹き流し仕掛けを体験。
ミッションが目白押しです。
シロアマダイは釣ってみたい魚の一つですが、なかなか関東では数が少ない。ただ、最近温暖化の影響もあってかちょろちょろと釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) で上がってきます。西に遠征すればなんとかなるんじゃないか?とは思ってましたので、今回チャレンジ。
続いて、船釣り.jpの掲載範囲は、自分が釣行できるんじゃない?って範囲で決まっていて、北の平潟は既に一度行きましたので西側となると福田(ふくで)港です。行ってみないとな!という感じ。
あと、福田港から出るアカムツ狙いでは、長い吹き流し(天秤を使って流す奴)仕掛けを良く見かけるので、福田港まで行くなら遠州灘での吹き流し釣りを見て意味を知っておきたい。
チェックしてみると、シロアマダイが結構上がっていて、かつアカムツとのリレーがあるじゃないか!
全ての欲望を受け止めてくれる船として、今回お世話になったのは、福田港 大寿丸さん アカムツ・アマダイリレー。

帰港後撮影
電話で予約すると、
PE3~5号、おもり120号/200号、水中ランプ、オキアミ (おきあみ:寄せ餌としてよく使う4cm程度のプランクトンの事。小さいものはアミエビと呼ぶ) とホタルイカは船宿で用意、5時半集合で集まり次第出船との事。仕掛けは胴突きでも吹き流しでもどっちでもいいらしい。
5時に港に着き、HPにはいまいち船の場所が書いてなかったので、他の釣り船が集結しているたぶんここらじゃない?と目星をつけていた周辺を探索。すでにエンジンがかかっていた福寿丸の隣の小さめの船が大寿丸さんで、すぐみつかりました。
とりあえず、荷物を降ろして目の前の駐車場に車を置き、しばらくすると船長到着。
なんか一番最初に居た客らしき人にああだこうだと指示を出しています。電話ではわからなかったが横柄なのか?と思いきや仲乗り (なかのり:船に同乗して釣り人のお世話をする人。余裕があると一緒に釣りをする事が多い) さんでした。
仲乗り以外に2人が仲間らしく、単独の客同士2人でジャンケンして、左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) の席決めに勝って、左トモに陣取りました。
残り2人が集合時間になっても来ないので、船長が 「空が白んできちゃうよ~ 」と早く出たい人みたい。
ほどなく客到着でせかされながら乗船したら、すぐお客5名を乗せ河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) 5時40分。

「最初アカムツからやるよ~」と、200号での準備を促されます。
海は凪で、速度も遅めなので準備は問題ないですね。
ロッドキーパーと磁石は備え付けで、椅子をまたぐような少し慣れない感じの配置なので、最初から吹き流しではなく慣れている胴突きの光物なしバージョンでやってみます。
大寿丸さんのお客は最大6名で小さい船にしても少ないな~なんて思ってましたが、キーパーの位置が決まってるので、追加で乗せるってのは無さそう。お客の間隔も十分広いです。

左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) 胴の間の仲乗りのセットアップは吹き流しみたいなので、釣り方を聞くと、5mまで誘って探り、また棚を取り直しての繰り返しだそうです。
支給のホタルイカがカチコチに凍っていたので、スローダウンして水を出してもらって解凍。
ポイントに近づいたら、アカムツの職漁船が操業中で、船長がどっち向きに漁をしているかを大声で聴いてました。
そこから少し走って、出港から30分弱でポイント到着。近いですね。

さぁ、遠州灘アカムツ初体験です。
「水深250mからかけあがり。一斉に投入して! 」との指示。
潮ゆるゆるです。全く流れていない。
アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) は外道もないですね~。
しばらく流して流し直しの時に、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) も食わないので、仕掛けを光物バージョンに変更です。
これだけ潮がゆるいと、慣れていない長くて軽い吹き流しだと手前マツリしたかもで、最初の胴突きは正解っぽい。
沈黙の時間が結構続きましたが、ちょっとだけ潮流れた?になったらブルっっと明確にアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでて乗りました。
おおっアカムツっぽいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) だったな~と巻き上げますが、軽め。断続的ないい暴れ方はしてます。
上がってきたのは、小さめのアカムツでした。
とりあえず、本命の一つ目をゲット。一番下の針。
その後、ポツポツと小さめアカムツをゲットして3尾釣った段階で、吹き流しに挑戦。

途中分岐も回転ビーズ (かいてんびーず:仕掛けを分岐するための接続用ビーズ) だし、フロートも着いた4.5mの長さとなると、上手に送り出さないと絡みそうだな~。
左トモでの配置も慣れてきていたので、問題なく投入できました。

ちょっと仕掛けがどんな風に流れてるかを、仕掛けが擦れる感じでこれで一番下が海底ギリギリじゃない?って感じまで調整で持って行った直後、ククッとアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出ました。誘いを入れてみる前でしたね。
ただ、胴突きの時の感じとは全く違うので、こりゃ魚種は全くわからんな~なんて上がってきたのは、アカムツでした。
吹き流しでもアカムツをあげられて、潮が緩いので難しいながら、なんとかミッションクリア。
その後、仲乗り (なかのり:船に同乗して釣り人のお世話をする人。余裕があると一緒に釣りをする事が多い) さんを真似た誘いとか少し上や下を攻めましたが、下げ過ぎた時にドンコがかかった程度で、釣れませんでしたね~。

釣行中ずっと潮も緩めで途中投入もOK状態。船全体で、終始ポツポツって感じ。
3時間経過で、アマダイ狙いにチェンジ。

船長 「120号、水中ランプで準備して~、餌はオキアミの方がいいと思うよ! 」
との事。
ポイントは10分も移動しない近い所。
水深90mから始めます。
降ろしてみると、やっぱ潮がかなり緩い。
誘いを入れると、誘い上げで小刻みなアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。上がってきたのはチビキダイ。
続けてもチビキダイで、仕掛けは立ってるだろうし、誘いが大きすぎる感じだな。
で誘いは小さく底でちょっと移動する程度に変えたら、吸い込む例のアマダイっぽいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでました。
おっととと、暴れ方は下品で激しいアマダイ特有。
期待しちゃうわ~と、丁寧にいなしいなし上がってきたのは、
白~いおなかの・・・
どっから見ても、アカアマダイ。ボチボチのサイズです。

普通なら喜ぶんだけどな~
船長も、 「アカだね~^^ 」
続いてキダイ、ガンゾウとどちらも小さいし、頻度も低いので活性はないな~。
厳しい~なんて思ってると、アタリが出て、おっっていい暴れ方。
でも、小さい小刻みな動きがある。こりゃアマダイではないわ!
もしかしたらを願って丁寧に上げてみると、あ、ああ

これって、白~ぃおなかの、目が小さい、
そう、シロアマダイ+ミニカイワリでした。
おおお、サイズは小さいけど、一応シロアマダイです。
船長も 「シロだね~。よかったね~ 」
あの小刻みは小さいカイワリだったのか。
あはは、とりあえずミッションコンプリートやん!!
その後、大きいのがほしいな~と餌を残っているホタルイカに変えてみたりもしましたが、この頃から外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) さえ釣れず。
船中でも魚が上がらなくなってきました。
船長も 「潮が全く流れない! 」
潮がゼロで風で流されるだけなので、スパンカー (すぱんかー:船尾についた2枚組みの帆で、船首を風上に向けるのに使用する) をたたみ、エンジンで少し引っ張り始めました。
この後は、全く反応がなかったですね。ま~引っ張るとトモは一番不利だしね。
終盤の2時間は何もおきないまま、12時過ぎに時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~っ
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、シロアマダイ1(37cm),アカアマダイ1(40cm)、アカムツ4(26~30cm)、以下リリース(キダイ4、ガンゾウ1、ドンコ1、カイワリ1)
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は不明ですが、アカムツはポツポツ、仲乗りはシロアマダイをあげていましたね。


船長は帰港後、しきりに 「ごめんね~釣らせてあげられなくて~ 」と恐縮連発で、相当条件は悪い日だったみたいですが、高級魚のお土産を揃えられたし、ミッションはコンプリートなので、上出来。
さすがに眠くなったので途中のPAで30分寝たらスッキリで、無事帰宅しました。
シロアマダイは、半身を鱗付きの干物と刺身の予定でアカアマダイと同じ条件にして食べ比べようと思います。ちょっと小さいけど少しは違いがわかるかも。
アカムツは、一つは干物にして煮付けとなんとかまともな奴を寿司かな。肝は状態が悪い奴はなかったですが小さかったですね。煮付けてビールのアテになり、酒を飲んだらバタンキューでした。
釣法的には、
アカムツは250~220mを攻め、底は泥地。一度乗らなかったけどアカムツっぽいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) があったので、結果3時間で5回当たったわけで、条件が良ければ相当数はでますね。皆さん吹き流しでやられてて、仲乗りさんは餌はホタルイカの一本掛け。結構高頻度での誘いをいれていましたが、4.5mの吹き流しなので胴突きの動きとは違うでしょう。潮が止まると棚合わせが難しいのでその場合は胴突きってのもありですかね。流しは結構長かったし、餌持ちの面でサバ短との抱きあわせの選択もあった方がいいとは思いました。あと、茨城とかと比べて外道がそこまで激しく食ってくることがないんでしょうね。だからこその3本針の長い吹き流しかな。これを銚子あたりでやったら、客が少なくてオマツリしなくても底にほとんどいられない。東伊豆アカムツで条件によってはこの吹き流しもありかもって感じでした。
アマダイは90~70mを攻め、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) も食わない状態だったので参考になるものがあまりなかった感じです。ただ、40cm程度のアマダイなら問題なかったけど引きは強く結構いなしました。50cm超えてシロアマダイがもっと力強いならドラグ調整、5号ハリス、クッションを挟むとかなにかちょっと強化は必要かもなって感じです。あと、針はオキアミをつけるのは丸海津系がいいんだけど、ケン付は強度的にやっぱり怖いですね。
支給のホタルイカとオキアミはストレスなく使えましたしアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が少なく結構余りました。
ホタルイカは半日ではなく一日やると足りないかもな~なので、リレーでなければ予備はあった方がいいかな。

アマダイのシロとアカの半身を干す前の塩水に漬けた後なんですが、こんな感じで身の色もだいぶ違い、味の違いがわかるかか楽しみです。


アカムツさん、ごちそうさまでした。