ひさしぶりのカンネコ(寒猫)根です。全然カンネコ根に行ってない。ブログを見ると4年ぶりですね。浜茄子丸さんに乗ってみて、うねり (長めの周期で起伏する波) がある中舷側が遠いミヨシで苦戦し、良型釣った瞬間に気が抜けて生あくび。船酔いで竿上げた事を思い出しました。
まるかつさん幹事の仕立 (したて:チャーター船のこと) てで、お世話になったのは、何度も乗ってる仁徳丸さん。この宿は二艘とも船が大きいので快適です。
メンバーは、
まるかつさん(幹事)、扇さん、扇兄さん、聖ちゃん、信さん、すずきんさん、ポン太さん、シドちゃん、今やん、rubyさん、ヤンさん、ぴーぴーさん、いとうちゃん、ダボハゼさん、なべちゃん、うぞっの16名。
人数が多いので幹事通達で仕掛けは胴突き2本針までで、おもり120号、PEも限定。
水深は130mぐらいだろうし、船もデカいから、ま~変な潮じゃない限りこのメンバーなら大丈夫だろう。
朝4時集合で、10分前に着くとおっとっと、奥かとおもったら人数が多いからか手前側の新しい方の船でした。
すぐに受付して、うれしいかなポイントカードが貯まっていて本日は半額乗船。ご機嫌。
釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) クジで右4番胴の間ど真ん中。
予定時刻4時半に河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で一路カンネコ根へ。皆さん外にいて、船室があいてるみたいなので初めてこの船のゲーミングチェアに座り、最大リクライニング。楽ちん過ぎていつも撮る日の出の写真はなし。
ポイントに到着して、
船長のアナウンスで 「捨て糸は1m~1.5mは取っておいてください。短いと釣果が悪いので! 」
との事。
「うんうん 」と聞いていながら捨て糸60cm、フロートパイプバージョンでスタートです^^
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の状況も知りたいしね。
最初の投入で水深120mぐらい。浅いな~。潮も緩い。
船中アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) なし。外道さえあたらず、ホタルイカの肝さえ残ってきます。
魚の活性があがりませんが、そんな中竿先がいい感じでクンクン。
あ~なんか乗ったね。
アカムツ釣りでは、合わせはなしで聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) のまま電動をオン。
途中、いい感じで暴れますが、ちょっと暴れすぎだな~もう少し休んでくれれば・・
しかも途中小刻みのブルブルがたまに混じる。 「こ、こいつぁ 」
上がってきたのは、赤いけど、変な色も見える。
そう、途中頭によぎったホウボウです。上の針に食いついてました。捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) の短さは関係ないな。
で、続いてのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) はいまいちノソッっとしてるが、急にグングン。
あ、軽いけど鋭さもあるぞ。いいかも。で、でもなんか違う。
上がってきたのは、赤いけど、白いのも見える。
あははは、アマダイでした。アカムツ釣りでアマダイは初めて見た。
俺が悪い事してるのが、バレる~っ。
こんな魚は底ギリギリでやってないと釣れない。しかも潮が緩いから枝も落ちてる証拠。
でも、周りが捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) を伸ばしてるのに本命が上がってないからま~いいか!
上にもいる時は下にもアカムツはいるし、上にいない時でも下にいることはある。他の皆が上て釣れてないなら集中力維持のためにも捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 維持だな。
ただ、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の活性もそこまで高くはないので、アピール力と浮力を強化。
発光版のマシュマロボールと、フロート二個付けに変更して捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) は60cmを維持。
今日の必殺技は、近くのスーパーで見つけた、ホタルイカの魚醤漬け干物。これ食って、アカムツの気持ちに寄り添う作戦。
うーーん。肝が濃厚~。口の中がホタルイカ臭くなるけど、美味しい。これでアカムツの気持ちになれた気がする。
お隣のシドちゃんと、まるかつさんにもアカムツの気持ちになれるように必殺技をおすそ分け。
その後、ホウボウと、ユメカサゴ、ドンコ2尾を追加。この時点で、自分だけ 「外道祭り 」をしてました。
しかし、左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) で本命が出たよって話が出てから、ちょっと本命の雰囲気がでてきました。
左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) は小アラとかも含めてポツポツ本命も出てきた様子。
釣れてる外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) は全部底ベタベタの魚だし、この状態で外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の活性も高まったらさすがにアカムツの確率が下がる!!とココで捨て糸1mに延長。
ほどなくお隣のシドちゃんが小型ながらルビーをゲット!!
俺の竿先も、ビクッと派手目のアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出て、聞き合わせて乗ってる事を確認して電動オン。
いや~このグングンと鋭さがちょっとある断続的な暴れ方と、しっかり休むこの感じ。
本命でしょ~っとニコニコ。
上がってきたのは、30cm強程度ですが、それでもお腹デップリのルビーです。
これで炙りが食べられる。うれすぃ~っ
その後、シドちゃんアカムツを連発。
俺の竿先にアカムツっぽいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出て、でも乗らず。ヤバッ!ここは焦らずソーッと戻し。
「お願い餌が残ってて! 」とこの時だけはと糸をしっかり出し、場所を動かさずに再アタックを待つと、グンと乗りました。
「ふ~っ。 」波崎ではあんまり必要ないけど、東京湾流の乗せで少しサイズダウンのアカムツを追加。
右隣のまるかつさんも、なんかいまいち暴れてなさそうだが、丁寧に巻き上げてます。
上がってきたのは小さめながらアカムツでした。さすがですね。
シドちゃんは快調に本命を追加していき、俺もなんとか一尾追加。
まるかつさんもサイズアップした一尾を追加。
ホタルイカの魚醤漬け干物を食った男達は、アカムツの気持ちがわかりますからね。
その後、徐々に魚の活性が下がっていきます。ドンヨリ。
写真を見るとわかりますが、右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) 胴の間は常に日陰。釣果が日陰の身だと困りますが、日光の日陰はこの時期天国。
海をわたる風は心地いいし、刺すような日差しはないので快適だわ~っ
終盤になって、右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) 8名の内、本命が釣れていないのは2名。
仕立 (したて:チャーター船のこと) て目標である難題のアカムツ全員ゲットは厳しくなってきた。
「しょうがないな~ 」と今やんの所へ行って、アカムツの気持ちになれるようにホタルイカの魚醤漬け干物を食べさせました。
これで完璧。
俺は、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がないとつまんないので、捨て糸を60cmに戻して集中力をつなぐことにします。
その後、ユメカサゴが一尾かかりましたが、他は外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) も釣れない程活性低下。
そんな中、誰も船中釣れないのに右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) で取り残されていたrubyさんが執念で本命ゲット。すばらしい、rubyさんもうれしそう。
しかし、魚の活性は戻ることなく、11時30分時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~っ
ごめん、時合 (じあい:魚がよく釣れる時間) 前に今やんにホタルイカの魚醤漬けを食べさせてあげればよかった。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、アカムツ3(33,29,27cm)、ホウボウ2、アマダイ1、ドンコ2、ユメカサゴ2(リリース)
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカムツ0~6尾。シドちゃんがダントツでしたね。
途中渋滞に少し捕まりましたが、連休初日の割にそこまででもなく、帰宅して道具をあらって魚を下処理。
デップリアカムツは寿司用。一番小さい痩せた奴は本日塩焼き。中間を兄宅に置いてきました。
痩せたアカムツだけ見たなりすぐわかりますけどご夫婦ご在宅で、3尾ともメス。
肝は小さめでしたが、デップリ君が特にすばらしい真子を抱えていて、本日は真子と肝の煮付けと塩焼きです。
いや~真子が最高!アカムツの身の旨さは世に知られているけど、肝と真子の旨さは知られていない。味の劣化が早い肝と真子の旨さは、釣り人が楽しめるお宝ですよね。
今回特に真子がいい状態で、ホロホロと砕けながら口の中に広がって舌全体で感じる旨さは、目をつぶって 「うめ~っ 」って奴です。日本酒がグビグビ。肝も小さめながら、きめ細やかな旨味と栄養の凝縮ながら上品さを感じます。絶品。
塩焼きも、身がホロホロで脂じゅるじゅる。ご夫婦がいたので栄養が取られているはずですが、それでもこの脂はすごいな。アカムツは身離れもよくて魚を食べるのが下手な俺も、細かいところまでしっかり楽しめます。塩が付いた皮がいいですよね~。ただ、家庭用のグリルだと先に焼いた側を網に付けると皮が取れちゃうので串を刺して焼くべきなんでしょうけど、コンロでやると悲惨だからな~
ひさしぶりのアカムツ最高でした。
釣法的には、結局アカムツを釣ったのは捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) を伸ばしている間だけで、最近の状況だと船長の言う通りと言う事ですね。すぐに調整するとかじゃない限りしっかり捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) を取るのが正解。あと、群れに当たった時でも船全体が当たる感じがなかったので、群れが小さいというかちょっとアカムツの数がカンネコにしては少なそうに感じましたが、それは潮が緩い関係なのかもです。
活性が高い時は潮先 (しおさき:潮が流れる先の方。船釣りの場合は船が流されて船の中で最初にポイントに接する位置で、寄せ餌を撒く場合でも寄せ餌が流れ着く方向になるため、釣れやすいことが多い) に釣果が集中するけど、渋い時は船全体に釣果が分散するアカムツ典型の日でした。こういう時は、ちょっとでも気に食わないとアカムツはプィしちゃうので、いかにその日のアカムツが好むセッティングに合わせ込めるかですが、ちょっと魚醤干しの量が足りなかった感じですね。もっとアカムツの気持ちにならないと。
潮が緩いながら人数も多くてオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) も結構発生してましたが、仁徳丸は仲乗りと船長とも迅速に対応するのでなんとかなりますね。
アカムツさん、ごちそうさまでした。
まるかつさん、幹事ありがとうございました。お隣で楽しかったです。涼しかったし。