カンネコ(寒猫)根を攻める鹿島からの船も増えてきたので、波崎
アカムツからカンネコ根
アカムツに表記を変更しました。
本来のカンネコのレギュラーサイズ本来ならこれくらいのサイズがそろうのに~
今期は波崎から3回、
アカムツを狙いました。
2016年のカンネコ根は、シーズンが6月からと早めに始まり、8月末に行った時には既にサイズ平均が極端に例年より小さかった。
産卵後、デカい奴がいなくなったとのコメントが見られたが、
ノッコミ (のっこみ:産卵前に魚が浅場に入ってきて餌をよく捕食する時期) なんだから当たり前?とはいえ、例年そんな気配もなかった気もするので来年以降もよく観察してみよう。
去年は書かなかったが、今年はだいぶ変えた部分や、経験値も増えたので備忘録を書きます。
断定的な表現をしていても、あくまで個人的な思い込みによる備忘録ですので、その点留意してください。
出船時の朝焼けはいつも最高今期、大きな群れに遭遇するチャンスがなかったですが、
今の所、基本原則は、
・餌を回転させない
・餌を止める時間を作る
これは、同じですね。
餌の回転は、仕掛けを投入した時や、巻き上げ時の枝のヨレ具合で確認し、問題がありそうなら修正します。
特に、ホタル
イカの肝(ワタ)に反応するときは、喜び勇んで二杯掛けとかにすると、回転しちゃって逆にチャンスを潰すこともあるので、餌付けには注意が必要です。
餌を止めるのは、着底時間が取りにくい潮が馬鹿ッ速のときや、船が揺れてるときなどは、
オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) を誘発しない範囲で枝長を伸ばすなどの調整がいりますね。
ジギングで釣れるんだから
リアクションバイト (りあくしょんばいと:動くものを食べるという魚の捕食反応) もある魚ですが、誘いで見つけてもらって、食わせる時は回転も含めて完全停止が基本で、それは食いが渋い時ほど顕著です。
あと、
タイノエご在宅や小さい奴は、一発で乗らない捕食下手も多いので、見つけてもらえるかと、餌の大きさのトレードオフなどもあるので、バランスをとった調整も必要です。
今年釣った中で34cmのレベルでも、
タイノエもいなく、お腹周りがことのほかデップリで、捌くと真っ白、肉厚もすごい魚体が混じりました。
食べると、格別に旨く、これなら40cmクラスにも負けないな!でしたので、サイズだけでなく、旨そうな魚体に喜びを感じるこの頃です。
■ 棚について
今期は、船全体で釣れるような大きな群れには遭遇しなかった上、3回釣行とも、底にいる傾向が強かったので、いままで通りの棚の考え方です。
群れが大きいなら、群れは横だけでなく上にもしっかり広がる。
アカムツに関する釣法備忘録の画像上で釣れる時は、下でも釣れるので、
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) を避けられる一番低い棚を基本に、群れの大きさで枝を構成し、できるだけ群れのど真ん中に針を数多く通過させる。
底を攻めれば、本命より多い
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) にやられて本命を逃す確率がグッと上がることを念頭に、潮が緩ければ枝も落ちることも含めて、活性に合わせてギリギリを攻めます。
大事なのは、群れに遭遇した時に仕掛けが下りている事なので、微調整に時間をかけることは危険ですが、中心を合わせることで長い目で見た
釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) が変わるので、流し替えなどの時間などで随時調整していきます。
それを実現する上でも、普段仕掛けを作る時、糸結びなどの手順はしっかりプロトコル化して、時間をかけるべきところは少しでも早くできるように作業に慣れる必要があります。
船上で慌てて手を抜けば、針結びが豚の尻尾になったり、フッと
オモリ負荷 (おもりふか:その竿でアタリが取りやすい最適なオモリの重さを指定したもの) が亡くなるなんて痛い目にあいます。
自分なりの方法が確立している部分は、体に覚え込ませて頭を使う必要をなくすことで、気になる部分だけに集中して作業ができます。
大げさですが、救急医療での作業手順と同じ考え方ですね。
■ 餌と餌付け
相変わらず、
サバの短冊と、ホタル
イカのツボ抜きの抱き合わせ。
サバの短冊は、食い込み重視の細め小さめ薄めで、短冊の中心に正確に
チョン掛け (ちょんがけ:餌の付け方で、餌の端を一度だけ針を刺すこと) することで回転を防止し、形が悪い時は面取りさえします。
ホタル
イカはツボ抜き後、目と目の間に針を通します。
アカムツに関する釣法備忘録の画像多くの場合、ホタル
イカの肝(ワタ)部分に強く
アカムツが反応するのでツボ抜きしていますが、餌持ちが悪くなるので、少しでも傷つけないようにツボ抜きをする方法を模索中です。
現在は、ハサミで胴体を切ってからツボ抜きをしていますが、時間がある時は、外科手術の癒着をはがす要領で、剥離させ始めました。ちょっとやりすぎ感が強いですが、これをやると格段に肝持ちがよくなる。
肝持ちがよくなると、匂いの広がりが悪くなりかねないので逆効果の可能性もあるので、効果はおいおい見ていきます。
ホタル
イカをツボ抜きしているため、少しでも餌持ちがよくなるように、仕掛けの投げ入れはできるだけせず、そっと海に落として投入します。
■ 針と枝落ちについて
今期から使っているホタ針を藤井商会製以外のものを試してみました。
在庫が少なくなった面と、あまりに太軸で重いため、遅潮時の枝落ちを気にしての変更でした。
枝落ち対策にはフロートで対応していましたが、細軸のホタ針を見かけたため良さそうだなと投入したのですが、これが完全に裏目。
まるかつさんのアドバイスもあって、形状だけでなく、懐の深さと軸の太さが
バレ (ばれ:魚がかかったが逃げられること) にくさに大きく寄与している事が判明しました。
いろいろなメーカーのホタ針太軸での枝落ちに関しては、エッグボール(商品名マシュマロボール)とフロートなどでの調整を主体に考えていこうと思っています。
あと、潮が速い時は、枝落ちは全く気にする必要がないので、蛍光玉とかで問題ないと思ってます。
■ 装飾品
エッグボールを付け始めた今期は、枝落ち対策とはいえ、色のバリエーションも多く、蛍光色もあるため、いくつか試してみましたが、オレンジで反応した時があった程度しかわかりませんでした。
今後もいろいろ試してみますが、
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) が追っかけてないときは少し目立つ色にした方が良さそうな印象です。
エッグボールと合わせてフロートを付ける時には、夜光ピンクが多いですが、これは色を試してないです。
その他の装飾品は、水中ランプ、
ケミホタル (けみほたる:折ることで中の液が反応して数時間発光する化学発光体) 、フラッシャー等を用意をしていってるだけです。
反応する日は確かにあるが、ほとんどが反応しない日のための選択で、基本は付けずにはじめて、釣れている人に合わせるか、どうにも釣れない時の手として持って行ってます。
■ 枝ハリスと枝間
ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) の太さはフロロ6号でなんら問題なし。枝長は50~60cm。
捨て糸は一番下の枝長が50cmの時、枝落ち対策をした上で70cmからスタートし、
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の活性をみて捨て糸長を調整します。
調整が面倒な場合は、遅潮対策なしで100cm、ありで90cmからの捨て糸スタートがおススメです。
仕掛けを止めにくい状況なら枝を伸ばしますし、潮が緩くて枝落ちが気になる場合も捨て糸を伸ばす必要もあるため、単純に
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) だけの活性ではない点は注意してください。
長くて柔らかい竿で
置き竿 (おきざお:竿を手に持たないで竿掛けなどに置いた状態でアタリを待つこと) とかで釣る場合なら、胴突きでも100cmぐらいの枝長もありです。
あと枝間は100cmを基本としていますが、針ごとの動きがほとんど同じで、かつ投げ入れなどをしない前提で、枝長の合計(50+60cm)よりも短くしています。
ギリギリの底を攻めたいお年頃です。仕掛けの構成や釣り方によっては、しっかり枝長の合計よりも広い枝間にしないと、針同士が絡んでノーチャンスになる点も考慮してください。
また、群れが大きく、仕掛けの制限がなく
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の心配が少ない時は、3本針仕掛けを投入します。
枝長は50cmで枝間は80cmにして、群れに沢山針を入れ込みますが、上と下の
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) にもやられる可能性が高まりますので諸刃の剣です。
状況次第ですので、持っていくだけってことが多いですが、たまに絶大な力を発揮します。
■ 誘いと乗せ
深い海の底にいる魚は、基本的に上から落ちてくる餌に反応します。
ただ、
アカムツは着底直後に食う以外は、竿を振り上げた程度ではなく、相当上から落とさないと反応しないように感じています。
巻き上げての入れ直しのロスよりは、50cm程度の幅で誘いを入れた後、着底して停止させるのを基本でやってます。
誘いのパターンは、基本はゆっくりのったりですが、日によっては小刻みに入れたりもしますので、その時次第です。
釣れている人に合わせることも多いです。
ほとんどが、餌を停止している時に比較的派手な
アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がで、反応が続くときはそのまま聞き合せて、首ふりを促して向こうアワセします。
のらないときは、そのまま静かにもとに戻し、再アタックを待ちます。
3年ぐらい前までは、一発で乗る事が多かったですが、ここ2年は一発で乗らないことも多くなり、
丁寧にやれば3回ぐらいは同じ魚がアタックしてくれるので、痺れるやり取りが増えました。
変化の原因は、
タイノエ寄生率や魚のサイズの関係だとみてますが、はっきりはわかりません。
こんな乗せ方をしてるので、口のどこにかかっているかわからないため、
アカムツの時だけは、乗りを確認したらアワセなしの竿先を上げながらいきなりジワーッて電動で巻き上げて、針穴が広がることを少しでも回避し、ホタ針の
バレ (ばれ:魚がかかったが逃げられること) にくさに頼った釣り方をしています。
巻き上げは、低速の少し速め。
口の弱い
アカムツの唇が切れない様に、かつ暴れる余裕も与えたくないための速度設定です。
巻き上げ時に、できるだけ本命を判別できるように感度をあげ、違いそうなときは
手返し (てがえし:仕掛けの出し入れの手際のこと) を増やすために回収を速めてます。
ホタ針以外の貫通力が高い針の選択だと、アワセを入れる方がゲット率も上がりうると思っているので、自分にあった乗せ方をつくりあげてください。
■ 取り込み
上あごに針が刺さっているなら問題ないですが、それ以外だと、口周りはかなり弱い部分が多い魚です。
タモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) 取りの人がサポートしてくれる時は、
竿置きに竿を置かず、最後まで竿をもって巻き上げ、一度も糸を緩める事なく
タモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) まで誘導します。
ダブルの時は下からです。
竿置きに置く場合でも、決して緩める
タイミングを作らずに、
タモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) で取り込んでください。
海面のひと暴れで、針が外れることがおおい魚ですし、ちょっと経つと海に潜りはじめます。
手繰る時にバラさないように、慎重を期す上でも、自分の持っている竿にあった手繰る必要のない仕掛け長であることも、大きな意味を持ちます。
■ タックルとポイント
アカムツに関する釣法備忘録の画像オモリは120号、PE3号を300m巻いていってます。オモリの色で寄せていないため、途中の
サバ回避のため、オモリは黒く塗ったものを使用してます。
竿は、誘いも入れるので先調子がいいですが、巻き上げ時のバレ防止のためにも少し胴まではいる柔らかさのあるものが適しています。
110~160mぐらいを攻め、途中投入アリで、
オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) も結構発生しますので、太い糸を巻きたい人も多いかと思いますが、ほとんどの人がPE3号でやっているので、せいぜいPE4号までにしておかないと、糸は切れなくても
オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) の頻度が増えるだけです。途中投入時は、潮の向きに合わせてサミングなどで
オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) 軽減が有効です。
カンネコ根といっても、底は泥っぽくておもりが埋まる感覚ですので、
根掛かり (ねがかり:仕掛けが海底に引っ掛かること) は基本すくないです。ただ、延縄が残っていたり、たまに
根掛かり (ねがかり:仕掛けが海底に引っ掛かること) もありますので、予備のオモリ一つは必ず持って行ってください。
航程は、だいたい波崎港からは一時間弱。
アカムツに関する釣法備忘録の画像■ 外道
カンネコ根で
アカムツを狙うと、結構いい
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) も釣れます。
美味しいんですが、これを釣らないように
アカムツだけを釣るのが一番上手い人!
でもかかっちゃうのは、
・
サバ:仕掛け着底頻度を下げるのでカンネコ根ではかかってほしくない。
・ドンコ(エゾイソアイナメ):最初は暴れるがすぐおとなしくなる。見た目は気持ち悪いが、肝が美味しく味噌とあい、カンネコ根の場合脂のノリが異常なほどで少し落とした方がいいぐらい。
・
ユメカサゴ(
ノドグロカサゴ):ブルブルと小刻みな
アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が特徴。引きも少し小刻みで、断続的に海面まで暴れる。味は美味しいがリリースすると海に戻るで小さいものはリリースしている。
・
ムシガレイ:海面まで暴れるが少し首ふりがノタっとしている。表面を金タワシでヌメリを取り、干物にして酒のつまみ。
・
オキメバル:
アカムツより少し上の棚にいるので上の針にたまにかかってくる。暴れ方が少し連続的で首ふりも少し速め。身が硬めだが4日程熟成させてから食べると柔らかくなって甘みもあり旨い。
・
アジ:なぜか俺はめったにカンネコでは釣れない。
・
マゾイ:見かけるだけでいまだ釣ったことがない。
・
ホウボウ:いいサイズの
アカムツと引きを間違える
外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) 筆頭。ただ、デカいサイズのものだと、味が格段にいいものが混じるので一尾はほしい。
・
アイナメ:ビール瓶クラスがたまにかかるので結構うれしい。
・
メダイ:すごく引くので釣りとして楽しく、ヌメヌメ攻撃はしっかりタワシで落としてからクーラーへ。味噌漬けが定番。
・
アラ:小さくても比較的おいしく鍋に最高。
■ 船宿
今期、波崎と鹿島で
アカムツの
釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) を
船釣り.jpで検出したのは以下の宿。鹿島からこんなに出てるのね。
カンネコ根ではないかもしれませんし、他の港や抜けは十分ありえますのでご容赦を。
鹿島
幸栄丸鹿島新
宗和丸鹿島
大春丸鹿島
不動丸鹿島新
桜井丸鹿島
豊丸鹿島
長岡丸鹿島
利喜丸鹿島
植田丸鹿島
清栄丸波崎
仁徳丸波崎
信栄丸波崎
浜茄子丸波崎
ひろの丸波崎
浜べ丸波崎
庄栄丸波崎
三栄丸■ 料理
サイズが大きいほど脂のノリが良いとされていますが、魚体が太ったものはサイズがそれほどなくても栄養状態がよく美味しいです。
市場でもっとも高く取引される魚の一つだけあって、皮目の香りと上品な脂、とろけるような身は、白身のトロと呼ばれ、個人的には
マグロよりもはるかに美味しいと思ってます。
定番は、干物や煮付けですが、釣った魚は別物ですし、すし飯と非常にあう身ですので、炙った握りが最高峰です。
・肝と真子
アカムツの肝は、肝好きの自分にとっても極上品。身も上品なのに、肝もお上品なのに濃厚。これは釣行当日の楽しみです。真子も一緒に煮付けると、これまた最高なので、いいサイズのメスが釣れたら、
まるかつさんのレシピにあるはんなり煮は、釣り人の特権として楽しんでください。
上品なのに濃厚な肝と真子は極上・炙りの刺身/握り
皮目を炙る時にでる香りで昇天できます。炙ってからでは包丁で皮が切れないので、切ってからバーナーで炙って冷凍庫で粗熱を取ります。
・漬け炙り
まるかつさん考案の、柚子胡椒が香る漬け汁に、ほんの少しだけ漬けた後炙る刺身だと、味も香りもまた違って楽しめます。俺の場合は煮切った醤油と味醂で作って冷やした漬け汁に柚子胡椒を入れ、2、3分だけ漬けたら炙ってます。
目をつぶって唸る味ノドグロの炙り握り・酢締め
脂が強いのがダメな人にも受け、酢との相性を確認できます。勿体ないような気もしますが、いろいろな料理を作れるぐらい釣れたら、是非、酢で締めた料理を入れると、全く違う味を楽しめます。
・塩焼き
贅沢なんですが、塩振って焼くだけ。少し水を抜いて、脂を落とし気味にすると誰もが唸るおいしいさかと思います
・干物
少し小さいものは、干物が定番で旨味を凝縮できます。
・煮物
通常の魚の煮物より、酒は少しだけ増やして自分の場合は醤油は半分ぐらいしか入れず薄目が基本。調理法に悩んだら煮付けできまりです。
その他、中骨の炙りや潮汁は定番的に作っていますが、正直魚がいいので何やっても美味い。というか変なことをして失敗するのが怖い貴重でおいしい魚です。
今年のメモはこんなもんですかね。
これを読めば次回も同じところからスタートできるかな。
皆さんも、ルビー色のお宝をゲットして、至福の炙りを是非体験してみてください!
【毎度のオマケ】バラシたのが本命とわかる稀有な写真です。なぜ、お腹から刺さっているのかは解明されていません。
どうやったらこんな風に刺さるの?