(久々の船釣り.jpの新規原稿ですっ)
結局、今年のアカムツ挑戦は、東京湾1回、波崎2回の挑戦とは・・・
なかなか釣りの事ばかり考えて暮らす日は来ないな~。
今期、波崎での釣果は、一回目にボウズを食らうという、なかなかハードなものでしたが、逆に釣法を見直すいい機会になりました。
向こうあわせで釣ってるのにどうして人によってこんなに釣果が違うのか?と感じる方が多いアカムツですが、私もそう思ってます。
気になっている事をひとつずつ解決していって、総合力で挑むのが釣りですが、たった一つのミスで、全く釣れなくなるのも釣り。
その中で、アカムツの大きな特徴として、目の前に餌があっても、スルーする事が多い。深い所の魚のくせに~っ ガッツけよ!と感じます。
釣り座の影響が少ない反面、誘いや棚だけでは簡単に自分の餌を選んでもらえないのが、アカムツ釣りの難しさです。
さて、今期の釣りを振り返りながら、釣法をまとめなおすと、
アカムツ釣りで大事なことは、
「餌を完全に止める時間を作る」
に尽きますね。
動きによる誘いは有効ですし、適した棚に仕掛けを入れるのもすごく大事ですが、それは他の魚も同じこと。
アカムツ釣りで、完全停止の瞬間を作らないと、活性が抜群の時以外は、食い渋ります。
餌の回転などは、潮が流れていれば延々と餌が動き続けるわけですから、ノーチャンスにもなってしまいます。
人が釣れて自分が釣れない時は、まず餌付けを疑ってみてください。
「アカムツに見つけてもらって、止めた瞬間に食わせる。」
が基本ですね。
あと、今期気にしていたのは、タイノエご夫婦がご在宅の個体は、捕食も下手だなという事。
東京湾では9割近くがご在宅ですが、波崎では結構お留守。
東京湾の食い込みまでの渋り方は、なかなか痺れる難しさなんですが、今年2回目の波崎は、ほとんどが一回では乗らなかった。
そして、ご在宅ばかりでした。
さすがにあれだけ大きなお客さんが口の中にいれば、いない奴よりは咥えにくいと思いますが、もともと捕食が下手なんだと思ってました。
去年ぐらいから、アタッただけで乗らない事象と、ご夫婦在宅の関係を意識を高くもって見てみると、影響は想像以上ですね。
ご夫婦に栄養を取られるから、太りにくいんだと思ってもいましたが、単純に捕食量も減ってるのかもしれません。
どっちにしても、脂の乗りは不在の方がいいので、釣りやすさでも、味の面でも、お留守に好まれたいですね。
後は、毎度のメモのアップデートです。
断定的に書いている所も、個人の思い込みなので、そのつもりで!
■ 棚について
現状は、相変わらず群れの大きさを船全体での本命の乗り具合で推測して、棚の高さ調節してます(昨年までの備忘録を参照してください)。
昨年も今年も、外道が非常に少なかったので底まで攻めれましたが、今期一回目は潮の遅さを棚計算に入れなかった事が失敗原因とみています。
バカスカ釣れる群れが大きい時は、底から3mぐらいまでキッチリアカムツはいますし、群れが小さ目の時は2m付近まで。
これは今の所、考えに修正は必要ない感じですが、あまり大きな群れには今年も出会えませんでした。
底の外道が喰い付けない棚に、針を効率良く配置することで、確率を上げる調整を常に意識しています。
■ 餌と餌付け
ホタルイカの壺抜きと、サバの短冊。
エサの回転を嫌って、短冊は厚み5mm×幅7mmのほぼ棒みたいなので今年やってみましたが、食いは悪くなかったので続けようと思います。
ホタルイカは小分けにしてクーラーから取り出し、時間のある時に壺抜きを先にやっておいて手返しを速め、手ではなくハサミで剥く事で少しでも肝が傷つかないようにしています。
サバの短冊は、回転しそうだったら面取りさえして、端の中央にできるだけ垂直にチョン掛けします。
要するに、「回転しないで、できるだけ肝がついている」ってのを気にしてます。
エサが痛めば肝がすぐとれるし、曲がれば回転しますので・・・
あと、投入は投げ込むと肝が取れるので、できるだけソッと入れてます。
もともと投げ込みしたら絡んじゃうような寸法の仕掛けですし。
投げ込まないで、投入時に軽くサミングしてオマツリを軽減する方を選んでます。
アカムツは深い所の魚ですし、挙動から匂いに反応してるんだろうとは思っていますが、臭餌は人間に良くないwので使ってません。
■ 針
かわらず ホタ16号(ムツ針では17~18号相当)
なんか最近、店頭に結構並んでますねw
この針を使う限り、完全向こうアワセで釣ります。のった後もアワセを入れません。
向こうアワセで釣るなら、魚の反転でのせるので、かかる部位は魚任せ。
口角に掛かった時に針穴を広げない事を気にしてます。
貫通しやすい針を使って腕が伴えば、アワセて上アゴにかければバレにくいでしょうが、ホタ針は、かかった後バレない事を主眼に置いた漁師針みたいなものですから、のるまで耐えて、かかってからは、すっぽ抜けるリスクを減らす事に注力します。
ホタ針でアカムツ釣りを続ければ、おっそろしく針穴が広がってもスッポ抜けしないホタ針の実力を目の当たりにできますよ!そして、他の針で巻き上げ途中にバレる理由も明確にわかります。
■ 枝ハリス
胴突きでやる場合は、ハリス6号、60cmを基本にして、底側のハリスは50cmにすることが多いです。
餌を止める瞬間をしっかり作る上では、枝が長い方がいいです。
仕掛けを底に止めれるなら短くてもいいですし、棚ブレもなくなります。底にも落ちにくくなるので、潮の速さや海況等で選択してください。
■ 装飾品
ほとんどつけないです。
グリーンとピンクの3号夜光玉をつけるのが基本ですが、サバが多ければすぐ取ります。
ただ、フラッシャーとケミホタル、水中ランプは用意だけはしてます。
フラッシャーにしか反応しなかったケースを体験したことはあります。
後、オモリは投入途中のサバ対策に黒く塗装します。
■ 誘い
アタリを待つ瞬間は、オモリを底につけて、テンションを緩めに保ちます。
オマツリを避けるために、定期的に離底して、仕掛けをたぐり寄せますが、最近は誘いと併用する事が多いです。
誘いはその日に合うパターンを、その都度模索しますが、基本は50cm程度の上下で、仕掛けを手前にたぐりよせる作業程度の小さなものを基本としてます。
誘いを多く入れれば、傾向的にはアカムツのサイズが小さくなります。
多くの魚種で言えますが、急峻な動きには最初に好奇心の強い小さい個体が反応しますし、警戒心の強い個体は慎重に餌を見極める感じです。
ただ、誘いを入れないと数は出にくい日も多いですし、誘ったら大きいのが釣れないわけではないので、サボらずほどほど誘うってのがいいです。
■ 乗せ方
東京湾での乗せ方をそのまま波崎でもやってます。
アタリが出て、竿先の連続的な反応を確認してから、ソーッと竿先を上げてテンションを張ってみて、魚が反転してググッときたらアワセずに電動リールをオンします。
のり切らなかったら、何もなかったかのように仕掛けを元の位置に戻します。これを丁寧にやれれば、同じ魚が再アタックしてくれるので、のせきるまで耐えきってください。
単発のブルッというアタリには、何もしません。
アカムツは、アタリがブルッと派手な事が多いので、ついアワセてしまいますが、アワセて失敗したらフグとかカワハギとかとは違い同じ魚は再アタックしてきません。
出会ったアカムツをのせきる釣り方は、魚影の少ない東京湾で培ったものなので、群れが大きい波崎では、もっといい方法もあるかと思います。
現地には名人と呼ばれる方がいらっしゃると思うので、盗んでいろいろ試してみてください。
ただ、いままでの波崎では一発のでのることが多かったのですが、今年の2回目の釣行では7尾中一回でのったのは一尾だけです。今年に限れば、この釣り方は有効でした。
即合わせで釣るなら即合わせの仕掛けと竿にした方が釣果はでるかと思いますが、今の俺のセットだと厳しいですね。
この乗せ方は、私もアカムツでしかやらないです。
■ タルマセと天秤
中オモリによるタルマセの用意はしていってますし、有効だろうな~という感じですが、今の仕掛けの寸法だと厳しいし、技量もいるので、この釣行頻度だと当分は試す機会はなさそうです。
ただ、どっちかというと軽くて短い天秤仕掛けの方が釣果がでる気がしてますので、今後、機をみて検討していきます。
■ 巻き上げと取り込み
巻き上げは、低速の速め。遅すぎると暴れることで針穴が広がってスッポ抜けしますし、速すぎると口切れします。
手持ちで船の揺れを吸収し、竿を水平にしてやわらかめの竿の弾力で魚の暴れを吸収します。
私の場合は、暴れ方でアカムツの可能性がほとんどなくなると、竿を竿掛けにかけちゃって、手返しを早くするために、巻き上げを速くします。
その判別のためにも、常にアカムツかどうかを見極めれるように、気にしてます。
アジやホウボウが一番アカムツと間違えやすいですね。
最後に取り込みですが、海面に仕掛けが近づいたら、周囲の人にタモを要求して、竿は手持ちのままテンションを軽く張り続けてたるませることの無いように。
海面バレの多い魚ですから、仕掛け長も竿の長さにあわせて丁寧に全部タモ入れしてください。
ダブルの場合は、必ず下から取り込んでください。あわてないように。
あと、海面でバレても少しの間浮いてることもありますので、届く場合はすくいましょう。ただ、時間がたつと海に戻りますので、船の中に入れるまでとにかく気を抜かないように。
周囲の人にタモが必要な時は、協力してあげてください。
アカムツの血は生臭くないので味的にはそんなに必要ありませんが、肝や身が白く綺麗になるので、エラを切って血抜きしています。
■ タックルとポイント
オモリ150号、水深130mで、途中投入ありの釣りですから当然オマツリも頻発します。PE3~5号は厳守し、途中切れもあり得ますので300mは巻いておいた方がいいです。
竿は巻き上げ時に魚の暴れを吸収できる柔らかさが必須で1.8~2.4m程度。専用竿は今の所ないと思います。
ポイントのカンネコ根は、波崎港から航程片道約一時間、ここが根?ってぐらいだだっ広いです。
カンネコ根は底が泥っぽいのでほとんど根掛かりはありませんので、オモリの予備は一つでいいと思います。
■ 外道
底から水面までで邪魔をするのはサバです。ただ美味しいサバが結構かかりますし、新鮮エサにもなりますので有効に。シイラやサメが回っている時は、弱ったり傷ついたサバはあまり戻さない方がいいのはアカムツ釣りに限らずですね。
底でかかってくるのは、マゾイ、アジ、ドンコ、ムシガレイ、ホウボウ、オキメバル、ユメカサゴ、アイナメ、メダイも
カンネコ根の外道は、サイズも大きく脂ものって美味しい事が多いので、私は一尾ずつは大体持って帰ります。
■ 船宿
カンネコ根に出船する可能性のある宿はこれくらい?
・信栄丸 (乗船済)
・三栄丸
・浜茄子丸
・東洋丸
・征海丸
・庄栄丸
・ひろの丸
・仁徳丸 (乗船済)
ほとんどが予約乗り合いだと思いますので、確認してください。
■ 料理
アカムツは、「海の宝石」「深海のルビー」「白身の大トロ」 などと称されるぐらい珍重されるのは、その極上の脂によるもの。
ムツ自体が「脂っぽい」という意味ですが、ムツのなかでも脂に上品さがあります。
もともと日本人は脂っぽいものを食べなかったため、昔は敬遠されていたのはキンメも同様ですが、食生活の変化から脂に麻薬のように反応する舌を持つ人間なら、アカムツの脂は垂涎のものとなります。
最近は築地市場にも出回り、市場で最も高く取引される魚の一つになっています。
一般的には「のどぐろ」の名称で知られてますが、のどぐろと称される魚は多いので気を付けてください。
まるかつさんのブログにレシピがあるので参考にして楽しみましょう。
一番好きなのはヅケ炙り握りですが、今年まるかつさんに教わった酢締めは旨かったです。
アカムツの酢との相性の良さを実感できますので、数が釣れたり、脂が苦手な人がいたら、是非混ぜてみてください。
・ヅケ炙り握り
醤油、酒、みりんで煮切った醤油に、わずかにゆず胡椒をいれてタレを作ります。
ほんの10分かもしくはくぐらせただけの身をバーナーで炙って、冷凍庫で熱を取った後握ります。
炙っている段階でもう皮目の脂とタレの焦げる香りでやられますが、食べるともう、確実に目をつぶって黙ります。これを食うと二度と戻れません。
・炙り握り
バーナーで皮目を炙った身を冷凍庫で熱をとって握るだけ。醤油とわさびで食べます。どうにもこうにも旨いです。
・酢締め炙り握り
すし酢と酢を半々で割った漬け汁に、15分ぐらい漬けて、その後炙って、冷凍庫で冷やして、握ります。
さっぱりとして、でも旨みがあって、他の赤むつ料理の間に入れると、アカムツが倍ほしくなる感じ。
・煮付け
定番ですが、通常の魚の煮付けよりも薄味に作るのが適してます。私の場合は通常より酒は1.5倍、醤油は半分近くに減らし、ショウガもいれず、アカムツ自体の味を楽しみます。豆腐を入れてその豆腐を食べるのが、煮付けを食べる時の楽しみの一つになりつつあります。
・塩焼き
少し強めの塩を振って焼く塩焼き。皮がパリッとして、最高の香りとフワッとした白い身。そしてあふれ出る脂。文句なしです。
・潮汁
捌いた後のアラで取る潮汁。新鮮であればあるほど、極上の仕上がりになるので、釣行当日にたまにやります。こんなお椀とか料亭ででたらいくら?って感じです。
・真子と肝
内臓系は痛みが早いのでいつも釣行当日に調理しますが、アカムツの真子と肝程貴重な食材はないですね。魚自体が貴重なのに、その中で釣行当日に処理するってことですから。
それだけ大事に扱う価値がある味です。通常は煮付けにして、お酒のツマミにしますが、肝、真子とも絶品の一言。
以前作ったアカムツの肝軍艦は、忘れられません。ただ、大きな肝が入っている時がなかなかないので、そうそうはできない。
・干物
有名な干物ですが、ほとんど干物にはまわりませんね。小さいやつは脂が少なめなので干物に回して旨みを凝縮させると、一段と美味しくなります。
以上です。
釣り人と高級料亭でしか味わえない最高の「深海のルビー」
是非、目をつぶって唸る至福の瞬間を味わいましょう!!
今期の釣行記
■ 2014年10月12日 波崎アカムツ 仁徳丸
http://ameblo.jp/uzooo/entry-11938355479.html
■ 2014年9月14日 波崎アカムツ 坊主上等
http://ameblo.jp/uzooo/entry-11925139806.html
過去の釣法備忘録
http://funaduri.jp/html/hasaki2013.cgi
http://funaduri.jp/html/hasaki2012.cgi
http://funaduri.jp/html/hasaki2011.cgi
あっ
せっかくなので過去の笑撃の写真を貼っておきます。
「バレたら本命」の法則を、世界ではじめて証明した写真です。












