ただ食べるだけなら、一日やるほどではないのでリレーとかないかな~ってみてたら、あるじゃないですか!
お世話になったのは、葉山鐙摺港 秀吉丸 カワハギ・アマダイリレー

帰港後撮影
予約の電話で、カワハギはオモリ30号、アマダイは60号とのこと。じゃアマダイもLTでできるな。
あと、カワハギの餌は生アサリの小袋を宿に予約。アマダイのオキアミ (おきあみ:寄せ餌としてよく使う4cm程度のプランクトンの事。小さいものはアミエビと呼ぶ) はブロックとのことで、付けエサ探しの手間とか品質の面で買っていく事にしました。
久しぶりのカワハギ釣りだが、何年ぶりだろう?と調べると、なんと8年ぶり。やってなさすぎだな^^
仕掛け類を釣り物ごとに入れているカワハギ用ボックスを見てみると、さすがに8年前のアサリ締めエキスとかが入ってて成分変わってそうなので、今後のために締めソルトと仕掛けを購入。
ま~肝醤油で刺身が食べられればいいので、カワハギは5,6尾、アマダイはいいサイズ1尾で松笠揚げってのが目標かな。
朝6時集合ですが5時前に港についたので、受付はまだだが釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) は取れるはずと見に行くと、トモは埋まってましたが釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) のボードで右ミヨシをゲット。
港の駐車場が開くのが5時と記憶していたので、少し行った所のコンビニで弁当とか買って港に戻るとちゃんと門が開いていて案内のおじさんに宿と釣り物を伝えると場所が指定され車を停めます。最終的には平日なのに駐車場は満杯でしたね。
少し車でゆっくりしてから宿の受付をして餌を受け取り、着替えて港の漁協で氷を買って乗船です。

6時半、お客9名で河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) 。

左右舷の数がアンバランスですが、左舷は、トモ2名、ミヨシ側4名はグループとの事。ミヨシ側4名はあまり経験がないらしく、わいわい楽しそうでした。
でまずはちょっと北上して近場ですね。すぐにポイント着いて浅場13mからスタート。
久しぶりのカワハギ釣りですが、一番大事なのはアサリの肝に針先を持っていく餌付けですねやっぱり。それさえできりゃ、底に置いておきゃ釣れる可能性はある。
最初は集魚版はちょっとだけにして、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) の判別重視。なんせひさしぶりなんでね。
底ついて、ゼロテンで仕掛けを止めた後、聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) での上下動を繰り返し、たまにタタいてアピールしてゼロテンを入れます。潮はかなり緩い。波がなくてやりやすい。
けっこうすぐ竿先クッって当たりますが、乗らない。すぐにクッっと当たってもスカッ。
繰り返しながら聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) を入れて乗りました!でも暴れ方がカワハギっぽくないな~
上がってきたのはキタマクラ。あんまり触りたくもない魚でもありますね。

続いて、最初はいい暴れ方しますが、カワハギではないことはすぐわかるベラ。
うーーん。外道の活性がボチボチにはみえるのでカワハギも釣れそうなものだが、って叩いた後の違和感を聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) て、カンカンカン。
おおおっ乗ったな!しかもカワハギっぽい。8年経ってもなんとなくは覚えてるな。
金属的と呼ばれるこの引き、ひさしぶりだとたのすぃ~っ
上がってきたのは小さいながら本命カワハギ。
今度は南下はじめて25mぐらいの場所に移動して、そこでもベラやキタマクラ、トラギスにやられながらも、本命をちょこちょこ追加。

アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が遠のくと、船長は結構頻繁に流し変えします。4尾まで釣って、少し長めに移動。

何艘か葉山のカワハギ船がいたので、ここは他の宿もやる場所みたいですね。水深は43mと深め。


そこで、たるませ入れて糸を張ったらカンカンって暴れ始めます。
ちょっとだけいいサイズ?
上がってきたのは今日の中ではいい方のカワハギ。やっとまともなのが釣れた!って思ってたら、
船長が操舵室から出てきて、写真撮っていきました。

秀吉丸HPより転載
ここで何尾か追加して、ちょっとずつ外道も含めて反応が悪くなってきて、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が止まった段階でこのポイントから離れて、他にカワハギ船がいないポイントに移動。
潮が緩いままで、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の活性も下がって船長も場所移動を繰り返します。
終盤いまいちの状態で11時でアマダイに変更です。
結構近い場所へ移動して、最初の水深53m。アマダイにしては浅いですね。
船長から 「潮が緩いので、棚は1.5mぐらいで小突く人は1mぐらいがいいかと思います。 」
下してみると、アナウンスの水深とカウンタ値は一緒。潮止まってますね。
こりゃ厳しいな~なんて思いながら、
底を小突いたり、棚を高めにとってじっくり仕掛けが底ギリギリまで落ちたらゆ~っくり誘い上げて、活性の低いアマダイの食い気を誘います。潮が緩いと仕掛けが縦になってるので、誘い上げたら餌が横でなく縦に動いちゃうのでゆ~っくり。
って誘い上げも上がり切ったぐらいで竿先違和感。おっっともう合わせる可動域が!って状態からもう一息オリャ!
合わせになったかどうかはわかりませんが、乗りました。
ちょっと手巻きで様子をみてサイズを見極めて軽いな!って思った途端急に竿先突っ込みます。ガンガンガンといい感じ。
ただ、引きの重みはないのでLT (らいとたっくる:小型軽量のリールや柔らかめの竿、細いラインで組み合わせた従来よりも軽めのタックルのこと) の竿が柔らかいだけなんですが、これはこれで楽しい。
おっととと、引きを楽しみながら丁寧目に電動でゆっくり上げて、上がってきたのは本命アマダイ。ボチボチのサイズですね。
またまた船長が出てきた写真をパチリ。こりゃ自分で写真を撮らなくてもいいな!

秀吉丸HPより転載
続いてはほとんど外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) ですね。外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の活性も低いながら、エソとかキダイがたまにかかります。
流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) 変えで水深66m。
ここでも誘い上げでの吸い込みで、オリャ。これは誘いを上げ切ってなかったので合わせる余裕があり、さっきと同じぐらいのアマダイ。

その後、なかなかアマダイのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を出せなくなりました。いい感じの暴れ方だけど首の振り方が鋭すぎるな~ってのはハナダイ。
棚取るのを少し遅めにしてかかったのは、最初はいい暴れ方だったんだけど途中でおとなしめになってあげてみるとチビオニカサゴとマハタ君。マハタは長い事食べてないので、小さいけど久しぶりに食べさせてね!
たまに針が食いちぎらるからいるんだろうな~とは思ってたんですが、細かい暴れ方で上がってきたのはサバフグ君。

右胴の間の方がダイナンウミヘビを釣ってたので、望ましくない海況ではありますね。
結局、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) を避けられずにアマダイを追加できず、14:30 時間で納竿~っ
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はカワハギ8尾(~24cm)、アマダイ2尾(34,33cm)、
マハタ1、イトヨリ1、カナガシラ1、ハナダイ1、以下リリース (りりーす:釣った魚を放流すること) (キダイ2、オニカサゴ1、トラギス3、エソ2、キタマクラ6、サバフグ1、トラギス3、ベラ3、ガンゾウ1)
カワハギの樽で元気だった小さい奴はリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) しました。
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はカワハギ0~8、アマダイ0~2
一応目標釣果はクリアした感じだが、なかなか潮がゆるいままで厳しい日で、ただ、外道も含め魚の反応はなんとかありましたね。とは言えアマダイとか棚取りとかはある程度慣れてないと、底に餌が擦れちゃう感じ難しかったです。天気は良くて、途中で上を脱ぐほどでしたし、波も全くなかったので、小さなアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) も取りやすかったですね。カワハギの餌は小袋でピッタリ足りたぐらいでした。
カワハギはいつも市販仕掛けを使うが、アマダイは自作仕掛けなんですけど、オキアミ (おきあみ:寄せ餌としてよく使う4cm程度のプランクトンの事。小さいものはアミエビと呼ぶ) を買うときに市販仕掛けの2組入りを一つだけ買っていて、普通外道とかが飲み込んじゃってハリスが傷んですぐに交換になるんですが、今回は傷むケースがすくなく結び直しで済み、時間が半分ってのもあってその2組だけで済みました。その仕掛けの針が、丸海津系でダブルケン付(OH インブライト甘鯛 13号)なんですが、軸が太くてケンが出ていても強度も強くて使いやすかったですね。オキアミ (おきあみ:寄せ餌としてよく使う4cm程度のプランクトンの事。小さいものはアミエビと呼ぶ) だとケン付だと安定してるし餌持ちがいいけど、やっぱり強度的に不安があるのは避けてしまう。良型がかかって、折れた針とか見たくない。
タイ五目でもそうでしたが、帰路前に船長が写真撮らせてと、クーラーの魚を全部並べられ持つ角度とかの細かい指示がでます。うーん俺的にはこれはいらないが、宿からすると宣伝になるから仕方ないよね。

秀吉丸HPより転載



距離的には葉山なので近い方の部類なんですが、渋滞が多くて帰宅は遅くなりました。
道具洗って洗濯して、風呂に入って、一息ついたら、ミッションのカワハギの肝を取り出します。
いや~肝が小さい!海水温がヌルってぐらい高かったので、肝を膨らませる必要性をカワハギも感じてないのかも。11月中旬なんだけどね~。大きいカワハギも肝が小さくて、なんとか綺麗に取りだして酒に漬け、熱湯をくぐらせた後冷やして漉して、醤油に溶かして肝醤油。
写真は濾した直後の肝。グロいですね。

カワハギの身は薄く切って肝醤油を付けてパクり。

うんめぇ~。
この肝の濃厚な旨味とそれを引き出す醤油の優秀さ。THE日本って感じの味でこの食べ物に合うのは日本酒しか勝たん!でしょうね~。やっぱ年一はカワハギ行かないとダメだな。旨すぎるし酒も進みます。
最近の訪日客はこういうある意味癖のある味を美味しいと思える人も増えてきてるので、新鮮さがとにかく大事なカワハギの肝醤油とか食わしたら、いくらでも金取れると思いますよ。
アマダイの一尾は松笠揚げ用に鱗付きの皮を引き、半身ずつ昆布締めと刺身に、もう一尾は干物にしました。干物にちょうどいい大きさ。


残りは、丁寧に捌いていろいろな魚の食べ比べ盛り合わせで食べようかと思います。
カワハギさん、ごちそうさまでした。