はじめての釣り物 餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) スミイカ。
テンヤ (てんや:オモリを針の軸に組み込んだ釣り道具および釣法) でやるという選択肢もあるが、数が釣りたいわけではないので、やって楽しそうって方を選んでみた。
東京湾スミイカは、今年は多く湧いたらしく、バカスカ釣っている人を見かける。
とりあえず、餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) を何個か調達して、中オモリとスナップを買って、リーダーをPEの先につけて、え?準備終了?
タックル (たっくる:釣竿やリール、仕掛けなどの釣り道具一式のこと) ボックスに入っている荷物があまりに少なくて不安になるな~。
お世話になったのは、磯子 根岸丸さん

餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) スミイカ専門の方がいいだろうとの選択です。
出船7時で6時前に着いてみると、俺しかお客がいない。
6時15分ぐらいになって、バタバタとお客到着。
アジ1名、スミイカ5名
お客が少ないのは、急に冷え込んだからですかね?
ご主人も、近場の常連は、おじぃちゃんばっかで寒いとやめる人も多いとのこと。
アジの船長(ご主人)が、 「コマセ撒きが少ねぇ~っ 」て嘆いていたら、超常連っぽいお客が最後に手ぶらできて、
「アジ足りないの?じゃアジに変えるわ! 」
と、なんとも柔軟な対応をしてました。

うぞっ 「最近はネット見てくるだろうけど、ホームページの上に並んでるメニューのボタン、動いてないですよ! 」
ご主人 「えっ、アップデートしたら頭がパニックなのよ! 」
なおしてって頼まれたら瞬殺でなおせると思うが、一時的になおしても意味がないので
うぞっ 「頼んでいる業者がいるなら、早くなおしてもらった方がいいですよ 」
とだけ言っときました。
船長に釣り方を聞いて、
朝7時、お客、左舷3名、右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) 2名(俺は右トモ)で河岸払いです。
ちょっとだけ走って、海も穏やか、空は快晴。
きもちぃいいいい
水深は14mぐらい。

着底して、ハリス分より少し短めで待ち、15秒ぐらいたったらシャクリ (しゃくり:竿を上下して仕掛けや餌を水中で躍らせること) を入れ、3、4回しゃくったら棚の取り直し。
はじめての人にかかったら、船長が取り込み方を教えてくれます。
船長 「今日は潮が流れないから、少し船で引っ張る感じが多いので、少しハリスから50cmぐらい低めでもいいかな 」
なんてアドバイスが飛びます。
ほどなく、船中でポツポツスミイカが取り込まれるが、全く俺にはかからない。
そもそもアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がないな~
なんて思ってたら、クッって当たって手が反応して合わせたが、スカッ
船長がそれを見ていて、
船長 「今日ぐらい緩い日は、即アワセは乗りにくいかもな~ 」
いやいや、手が動いちゃうって!!

その後、周囲では釣れても俺には当たらない。
餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) をローテーションしてみるが、ダメ。
うーーん 何かが違う、ってしゃくってたら、グン
あ、のったw
ウンショウンショと巻いてると、あがってきたのはスミイカ
船長が飛んできて、取り込み方を教えてくれます。
これを失敗すると、とんでもない事態になる。
・スミイカをどこにも当てないようにゆっくりと手繰り寄せ、
・餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) をつかんだら
・目の下ぐらいの胴体をギュっとしっかりつかんで固定して、餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) を外す。
ここでたまにビックリして墨をはいてもいいように外側に向けておく。
・そのままお腹を下にして、樽底にソッと置く。
急に置いてもびっくりするのでソッと置くのも大事だそうです。

とりあえず一杯。

その後、5人のうち、3人は釣れているが、2人が極端に釣れない。俺は釣れない内の一人。
船長 「釣れている人の餌木はこれね 」と 「心が折れたら使っていいよ 」
と餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) を貸してくれます。
俺に自前の餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) で釣りたいというプライドはゼロなので、
置いて行ったそばから、即変更。
船長 「ハリスどうしている? 」
うぞっ 「1.5mでやってる 」
船長 「リーダーは特に必要ないと思うよ 」
船長 「2mハリスで底から1.5m~1.7mでやってみて 」
と、中オモリにハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) とスナップを付けた仕掛けを作って置いて行ってくれる。
手のかかる子供状態w

この段階で、PE以下は全部船長からの借り物となる。
結局、餌木を変えても仕掛けを変えても、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がほぼ出ず、
シャクリを、ゆったり大きめに取ったら少しアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでてきた。
アタリがでて竿を立てると、久しぶりに乗って、今度は自分で取り込むも、つかんだつもりがニュルってすべって、樽にボトン
ブシュッ!
周囲が墨だらけ><
船長が飛んできて一緒に掃除><
この船、スミイカをやっているのに綺麗なのは、すぐに船長が掃除するからなんだ~
シャクリ (しゃくり:竿を上下して仕掛けや餌を水中で躍らせること) 方がかわると、ポツ、ポツ、追加。

船長が貸してくれた一番上の餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) も、表面がもともと取れかかっていたが、それに拍車がかかってきたので、一番似ているその下の手持ちの餌木 (えぎ:エビや小魚の似せて作った和製の疑似餌で、主にアオリイカ釣りに使う) に変えても、同じ感じで掛かる。
以後は、取り込みも墨をまき散らすことなく、午後3時 納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~
いや~下手くそだったな~w
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はスミイカ6杯
船中は2~19杯。

トップ19杯、二番手16杯で二人とも初挑戦とのこと。
何がこの釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) を分けたのかは解明できないままだったが、ま~もともとセンスで釣ってないので初挑戦はよく撃沈します。
よく釣れたわけではないので、書いたタックル (たっくる:釣竿やリール、仕掛けなどの釣り道具一式のこと) とかは参考にしないでください。
桟橋で、スミイカの墨を洗い流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおす) てくれて、その後、手での捌き方の講習までしてくれました。

捌き方
[文章ではわからないだろうけど、備忘録なので許してください]
・胴体と内臓の表側を二カ所指で切り離す。
・横から指を入れて甲を上から押すと、靴ベラみたいな骨が出てくるので外す。

・上を半分に割って、片側を内臓から切り離してひっくり返し。
・墨袋の口をとにかくしっかり押さえて墨袋を処理する。
・この墨袋の処理を失敗すると、大惨事になる。
・肝は濃厚すぎるので、好き好きだそうです。
・胴体は薄皮が上下ともあるので、キッチンペーパーか、軽く凍らせたら取りやすいそう。
・目ん玉と飛び散らないように水の中ででも引きちぎって、中の視神経も取り、触腕2本の先も切り離し、
・ゲソは、肝がいらない人は塩と肝を混ぜてゲソを洗うとヌルヌルが取れやすいそう。
綺麗にしてもらったスミイカはクーラーに入れて、
女将さんが作ってくれたおでんがあり、バクバク。
この宿、快適~っ
帰って少し仕事してから、道具洗ってから捌きましたが、
あれだけ言われたのに、6杯のうち2杯は墨袋がいつのまにか粉砕。
シンクが真っ黒に2回なりました。
オッソロしいぐらい真っ黒で、流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおす) ても流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおす) ても黒い。で洗っているうちに触ったところも少し黒くなって拭いたぞうきんも黒くなってそれを洗っているものも黒くなって・・・
無限ループ!!!
なんとか6杯の下処理を終え、風呂入ってから、小さい奴2杯を刺身をしてビール片手にパクッ
うま~ぃ
あま~ぃ

あと、ゲソとエンペラを生姜焼風に

火を通してもやわらか~ぃ。
スミイカって旨いな~
6杯はさびしい釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) だと思ったが、捌くことを考えると、ちょうどよかった。
慣れてからなら10杯ぐらいまではOKだが、それ以上になると俺にはきついな。
始めての釣り物 (つりもの:釣り船で掲げる目標とする魚種や釣法で、もっとも本命とする魚の名前の場合が多い。例としてマダイとか根魚五目等) は、ワクワクな発見があってやっぱり楽しいw
釣り方はいまいちわからない感じだったが、もっとも大事な取り込み方と捌き方がわかったのが、一番の収穫でした。
スミイカさん、ごちそうさまでした。