最近、オニカサゴ釣りが面白くなってきた。
前回の乙浜で試してみた釣り方は、上から餌が落ちる演出を増やすために、どうしてもかなり高い位置に仕掛けを持っていく。
やりながら、去年体験した飯岡から出るオニカサゴの看板を立てながら、みんなアラを狙う釣りにもってこいだな~なんて思ってました。
アラ釣ったことないし。
今期はもう二回オニシャブやったし、キロ以下のオニはもういらないから、アラか去年よりでかいオニ狙いで飯岡いこう!
すると兄から、知り合いの漁師から買ったアラの半身を日曜に持っていく!とのメールが!
「えええ、俺は日曜にアラを狙いにいくんだが・・・ 」
ま~いいか!なかなか狙って釣れる魚じゃないんだし、どう食べるか悩むのは釣れた後!
すると、こんどはマルッチさんから、 「土曜、欠員でたんだけど、ブタサバ、鬼リレー来れない? 」
勝浦ならデカいのはいそうなのでアラが無条件で手に入るならそれでもよかったが、珍しく予定があって無理。
結局、当初の予定どおり日曜に飯岡でアラをメインに。
海の予報と去年のった三次郎 丸さんのスケジュールが合わず、
今回は、飯岡 幸丸さんにお世話になりました。
イメージ的には3kgクラスのアラを捕り、うまくいったらデカ鬼を狙おう。
なんて妄想を膨らまし、集合4時半で、朝3時40分に宿につきました。
当然すでに四隅は埋まっていて、お客7番目で、
うぞっ 「今日何人? 」
ご主人 「11名 」
じゃ、片舷6名か~と、日が照るとの予報だったので、右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) 胴の間どまんなかに名前を書きました。
港に向かうと、三次郎丸さんの周辺には幸丸はなく、周囲をみると、あ、港の反対側にも船がたくさんあるな~と向かってみると、たくさんの幸丸が・・
大体 「第五十一幸丸 」って数多すぎだろう~

帰港後撮影
港もいっぱいで、だいぶ離れた場所に車を止め、どの幸丸だろうと探して見つけると、おおお、デカいな~
いままで乗った中で一番デカい船でした。11名でも余裕。AEDとか装備してるってすばらしい。


お隣さんに挨拶して、 「どれくらい走るの? 」って聞くと、一時間半ぐらいとのことで
前の三次郎丸さんと同じぐらいだなと、タックルは竿掛けにかけずに尻手ロープ (しってろーぷ:タックルを落とさないようにつないでおくロープの事) でグルグル巻きにして、そうそうに船室に
朝五時少し前に河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で、港をでると、結構波はあるが、追い風なので快調。
船室で他のお客と少し話をした後、横になって寝ました。
きっちり一時間半走って、ポイント到着!

おおお、波も風もすごいな!
うぞっ 「船長~ おもり何号かきまった? 」
船長 「200号!! 」
宿に予約するときにオモリ何号?って電話で聞くと150号と言われたのですが、乗船時に船長に 「200号もってる? 」と聞かれてたので、最近は潮がよく流れるみたい。
去年の経験もあり、HPには両方もってくるように書いてあったので、200号オモリも2つ持ってきていて俺は問題なかったですが、
周囲のお客の中には200号がない人もいて、船長から借りてました。150号がデフォルトみたい。
さぁ、今回は、魚がかかった瞬間、
「うわっ、なかなか上がってこない!! 」と悲鳴を上げる釣り、よろしく~
船長の水深放送130m

海は結構な波と風、

最初の着底はPE4号で200号、カウンタ142m
結構、潮も流れてるな~
で、着底後、すぐに棚を切って、仕掛けが落ちるのを待ち、聞きあげて待って巻き上げて待って聞きあげて巻き上げてドスン!!
潮はかっ跳び気味なので、仕掛けが落ち着くのはすぐでしょうから、その辺を調整しながら
「200号でのこの繰り返しはきついな~^^ 」
仕掛けをフリーにする瞬間が多いと、どうしても糸が少しずつ出て行ってしまう(最高で40m)が、船からは離れていってるので、右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) は底はとれるし大丈夫だろう!!
とやってると、
右舷の活きイワシで釣っているお客と、左舷の両舷を巻き込んだ 「大フェスティバル!! 」
俺はフェスティバルの中心に居ながらオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) には参加せずに済みましたが、両舷4、5人でえらいことに。
周囲の皆が 「100mぐらいで巻けな~ぃ 」と叫んでます。
延縄かなんかにかかった?
いや、200号でこれだけ潮がかっ跳んでるから、4人でオモリ800号ぐらいになってるんじゃ一人ずつ巻こうと試みたらそりゃ無理に感じるか!
俺は今日は海が荒れてるのにシンガポールに出張の気配がないので、仲乗り (なかのり:船に同乗して釣り人のお世話をする人。余裕があると一緒に釣りをする事が多い) 的にヘルプにまわります。
しかし、悲しいかな2人が高切れ (たかぎれ:ハリスが切れないで道糸がきれてしまうこと) 。
一人は船上で新品PEをリールに巻き始める羽目に・・・
たぶん右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) で活きイワシで釣る人はオモリとのテンション張り続け気味で、左舷で棚取りが高頻度か、PEが太い人がいるんでしょうね~
その後も、俺の周囲の両舷で派手なオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) を繰り返し、なんども天秤ロストやPE高切れするお客が多発しました。
俺は、潮の向きが変わらない限り、糸を出し気味でいいかな~と
たまにお隣とオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) するぐらいで、トラブルもなく釣りを続けると、
聞き上げ後の待ちで、ククン
おっ!!っと様子をみてると、反応が続く食い込みで、オリャ
のった~
「巻き上げれね~ 」って言いた~ぃ
が、潮と200号で抵抗はあるのはあるが、上がってきてしまう。
「あははは、軽いわ~ 」
ヒ~っ、全然巻けね~てのをやりたくて今日は来ているが、
とはいえ生体反応はバリバリで、うれしい
上がってきて浮き、船長がタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) を出してくれたのは

なんと、コアラ
あら、初めてのアラ
簡単にあがりましたが、サイズは小さい。
ま~次だな次!
小さいのはいらん!とデカ鬼を想定した20cmの長~ぃサバ短に食ってました。
おかしい!ヒイカ側にデカアラがかかる妄想なんだが・・・
エラ外のトゲを切ってクーラーへ
続いて仕掛けを下すと、最初の聞き上げで
「200号の潮かっ跳んでる時の聞き上げって重~ぃ 」
なんて考えている途中で、竿先が小さく クックッ
え?ってそのまま体が反応しちゃって、フンと!!。
「あ、即合わせしちゃった!! 」
乗りませんでした><
後で上げてみると、サバ短冊側につけていたタコベイトの半割が針から1cmぐらいでスパッ
欲望に支配されて長~くにしたサバ短があと2cm短かったら食ってた><
即合わせも、サバ短の長さも ミスった~
ちびちびオニカサゴだったと信じよう!
その後は、餌を気持ちだけ短く切って^^続けますが、
相変わらず、船中ではオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) が盛況。
その後、底での最初の待ちの時にブルブルってアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) で、
一発で乗って、上がってきたのは、赤い!鬼?
いやオレンジ!のユメカサゴ!!

しかし、ユメにしてはデカいぞおい!
小さい奴はすぐに逃がしますが、こりゃいいお土産だわ!!
ヒイカに食いついてました。

その後も船中に魚が上がる気配もなく、
なんども大きなポイント変更を繰り返し、
俺も、釣り方、仕掛けもいろいろ試してみましたが、全く反応なし。
しかし、ドスーンと3kgを超えるアラがかかると信じて、かつオマツリを避けるようなアクションで続けます。
終盤、カンコが左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) であがったとの話を最後に、納竿~っ
船中 アラ0~1尾、オニ0 たぶんあとはカンコ1だけです。
そう、お客11名で、俺が釣ったコアラが唯一の本命。
かなりの方がノーピク (のーぴく:竿を出している間、全くアタリがない事) 。
ひどかったね~ ま~あれだけフェスティバルが盛況だと、まともに狙えてる時間も少ないだろうしね。
なぜ、オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) が起きてるかも想定できててない人も多いだろうしな~
タックル (たっくる:釣竿やリール、仕掛けなどの釣り道具一式のこと) を片付けて、船室に入ってみると、ほとんどの方がすでにご就寝。
ほぼほぼ、全員即フテ寝^^
俺も横になって寝て、帰港後、おしぼりとおいしいおにぎりを頬張りました。
俺の釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、コアラ1(37cm)、ユメカサゴ1(32cm)
写真を撮り忘れて鱗を落としてから撮りました。どちらも間抜けな顔。

帰宅後、夜、兄宅からアラとアカハタが来たので、なんの魚かを伏せてユメカサゴの握りを渡しました。
釣行当日は、酒のつまみ珍味4種

左から、ユメカサゴの皮、肝、胃袋、アラの胃袋
なんと、小さいながらユメカサゴの肝が格別の旨さ!!前食った鬼の肝より段違いに旨い。
最後に香ばしい香りがほのかにもするし、旨みというかコクが・・・・
う~ん、肝って個体差ありすぎだわw
そして胃袋は最高だがアラもユメカサゴもほぼ同じ、というか食感がよくてかみしめた時の味がちょっと違うが、ポン酢がすべて勝っちゃうw
肝もうまかったが、ユメカサゴの皮が脂がのってて、日本酒がすすむ~っ
ユメカサゴって釣った当日でも結構いけるので、ここまでデカいといいかなと握りで食べましたが、

ちょっと酢飯がきつかったんですが、やはりおいしい。
兄もユメカサゴの刺身系は初めてだったそうです。
頭とカマは定番の煮付けでプリプリをパクパク。

タフな海で、苦戦したし、目標からすると未達って感じですが
それでもアラは釣ったし、当日から美味かったし、良しとするか!!
アラさん、ユメカサゴさん、ごちそうさまでした。












