LTアマダイの方が海底の状況がよく伝わるのでLTにするか悩んだんですが、たまにはノーマルタックル (たっくる:釣竿やリール、仕掛けなどの釣り道具一式のこと) もいいかと、おひさしぶりの山下丸にて出撃です。
ここは、頑なに80号統一。PEも3~4で、推奨仕掛け図にはPE4号って書いてある。
のんびりやりたい気分なのでPE3号のリールを用意して電話しました。
アマダイ釣りは棚取りがシビアな釣り。外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) が多いので、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の確率を下げる棚取りができる必要があるし、そのためには海底にどう仕掛けが流れているかわかる感受性も必要。
針が底にこすれているか?吹き上がってないか?仕掛けが立ちすぎてないか?
仕掛けの針が底から30~50cmぐらいをキープして、後は活性に合わせた誘いで食わすってのが肝と思ってやってます。
あと誘いに明確に反応してくれることが多いので、そこは楽しい。
宿の手前側にはカワハギ船、対岸にアマダイ船が停めてあり、荷物を置いて場所取り。

右トモに陣取りました。お客7名。

朝7時20分河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で、橋の下をくぐるので、操舵席とかアンテナとかは収納し、竿も立てずに海にでて、久里浜発電所前でスパンカーを出したら剣崎沖までフルスロットルですね。

この辺りは電車組を考慮した時間帯なので、朝は楽。

航程30分ぐらいかな?剣崎沖で開始です。

着底してみると、あれ?60m 浅くない?結構着底まで時間かかったけどな。
最初浅場を試してみるのかな?
って2mの通常の金属サルカン (さるかん:糸を結合したり、撚りを軽減する金具) 仕掛けで1mの棚切りでやってると、
キダイが、かかりました。
潮の流れも感じるし、少し高いな!
0.7mに変更。
キダイが、かかりました。
まだ高いか?0.5mに変更。
キダイが、かかりました。
ん?なんかおかしい。確かに底潮の速さは感じるが、金属サルカン (さるかん:糸を結合したり、撚りを軽減する金具) のちょっと重めの仕掛けだし、
どうにもおかしい。
何度かの流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) 変えでも水深60mのカウンタ。
「あ、もしかして、 」と船長に 「水深いくつ? 」って聞くと、 「92m 」
「ガーーン。くるってるやん。 」
ぜーんぶ棚切1.5倍か!そりゃキダイが釣れるわ!
それ以降はラインのマーカーを見ながら釣りしましたが、いままでの組み立てとか海の感覚とかついカウンタをみてしまうとどうにも狂う。
その後もミツマタサルカン (さるかん:糸を結合したり、撚りを軽減する金具) を大きくして、途中にサルカン (さるかん:糸を結合したり、撚りを軽減する金具) を追加して、棚切を30cmでそこスレスレにして、仕掛けを短くして、誘いを抑えてふけあがりをなくして、

ゴマ漬けは最近沢山食べたので、キダイはいらないんだよ~とぼやきながら、キダイを釣り続け、
やっと、アカボラが釣れました。
ここからがスタートって感じですが、既に日は傾いてる感じに思えてしまう。
しかも、徐々に潮も変わってきて、普通の流れの感じ。
こりゃ、今日は大失敗だな。
やり直しっ!て感じで一端市販仕掛けに変えてみて、気分一新。
通常の棚切りから初めて・・・
キダイ、かかりました。
0.7mに変更
誘いあげ時に、竿先クッと止まる感じのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) !
「あ、吸い込んだ! 」と今日初めて
オリャと合わせると、グングンと暴れます。
本日、最後までちゃんと竿を手持ちのまま巻き上げると、
かろうじて本命のアマダイです。
ま~最悪の状況からは、脱しました。
が、残り時間も少なく、皆さんがアマダイをあげている時、自分はキダイばかり釣ってましたからね。
時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~っ
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、アマダイ1(33cm)、キダイ17(5リリース)、アカボラ1、以下リリース(ヒメ2,トラギス3、ガンゾウ1)。船中たぶん1~8。


なんか余裕がなくて、途中全く写真を撮らなかったのでGPSデータがなく、ポイントのマップもない。
なんとか松笠揚げが食べられるからま~いいか!

ほぼ浮いちゃうので沢山持ち帰ったキダイは、まるかつさんのレシピを見るとフライが美味しいと書いてあったので、フライに決定!
アマダイは、皮を松笠揚げにした半身は昆布締め、あとは櫛に刺して油をかける料理にしてみました。なんか見たことがあるが名前も料理法もしらない。
いや~揚げたそばから皿にも盛らず、塩ふってパクパク。

「ビールがうめ~っ。 」なんか久しぶり。
皮側に油をかけてジュワージュワーしたら、ウロコ側はこの方がうまい!けど、身に火が通らない。
切り込みでも入れるべきだな~なんて試行錯誤しながらも、やはり美味しい。

そして、キダイの半分はフライにしましたが、これまた最高ですね。
アジフライは身自体にもう少し味がありますが、キダイフライは癖が全くなくて、いくらでも食べられる最高フライ。

これだったら魚嫌いの子供でも食べられるんじゃない?
あと、油使うんだったら、トラギスも持ち帰って天ぷらにすればよかった。
なにかと失敗が多かったですが、食べちゃうと満足してしまうので、次だな。
アマダイさん、キダイさん、ごちそうさまでした。