犬吠崎沖のアカムツがもう釣れ始めてるみたいなので、行けそうな日を調べたら、土曜日が良さそうだけど金曜日がギリやれるぐらい。土曜日だと凄い船の数になるだろうし殺気立つのが苦手なので、金曜日にしよう。
風も波もありそうなので、大きな船がいいな~と仁徳丸に電話したら、ヤリイカ船だけしかでないそう。波崎の他の船も全部ヤリイカだな><。
じゃ~と船釣り.jpで出る船を探して外川 孝進丸さんに電話したら、 「アカムツ船は出るんだけど、ごめんなさい。さっきバタバタと予約が入って満員になっちゃった。 」とのこと。まぢすか!
政勝丸さんに電話したら、 「大丈夫ですよ~ 」とのこと。
船が8tなので、予報の波と風だと少し自分には厳しいかもだが、ま~なんとかなるだろう!
朝4時集合で2本針おもり200号 船前の青いバケツの上の座席キャップを取っておいてねって事でした。
お世話になったのは、またまた初めての宿、外川 政勝丸さん。たまに深場で見かけるので乗ってみたかった船です。

帰港後撮影
朝3時前に船に着いて左トモが空いてたのでゲットし、少し戻ってコンビニで朝飯と軽食を購入。
港に戻って、お客がチラホラといて車を停める場所がわかったので、荷物を置いて車を移動し着替えます。
女将さんが軽ワゴンで来て、受付して氷とホタルイカを受け取ります。
若い船長に荷物を渡すと、席までもっていってくれて楽ちん。
船長に聞くと航程は1時間40分ぐらいってことなので、キーパーだけセットして竿は縛り付けるだけにしましたが、釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) に小物を置く場所がなくて床とかになっちゃうのでなんか台とか欲しい感じですね。
カチンコチンのホタルイカを少しは溶けるかと外に置いたまま、キャビンはそのままカッパと長靴で入っていいらしいので寝っ転がります。
しばらくして、船はお客6名にて河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) 。キャビンで一時間以上寝てたらどうにもおしっこがしたくなって目が覚め、トイレに行ったら追い風だったのであんまり揺れてなかったけどやっぱ沖は波と風が結構な感じ。

軽く体を冷やさないと酔いそうだなと、キャビンに戻るのはやめました。次第に綺麗な朝焼けも見え始めますが、揺れるので酔いそうであんまり動いて写真を撮れない。

追い風なのに結局しっかり時間走ってポイント到着。

う~ん気持ち悪いわ。酔った>< なので途中写真は少なめです。

と言っても釣りができない程ではない。
が、細かい作業は危険。
竿をセットし、スタートはしもりフロート+マシュマロオレンジ(夜光)、捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 1.2mで行きます。
船長 「どうぞ、水深200m 」
着底でリールカウンターは208m ちょっとだけ潮が流れている感じだが、風が強くて船が流されてて結構糸が斜めってて船側に行くがそこまででもないしトモなのでなんとかなるな。
しばらくして、周囲のリールが2つほどウィーンって巻き上げ開始。
何?今日いい日?ただ俺の竿先は反応がない?というか海が悪くてアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が見えてないだけ?
「うーん、俺だけ取り残されてる? 」
「いや、流石に魚はかかってないな~ 」
波と風で苦しめられますが、なんとか底をキープしながらアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を待ちますが、周囲で上がったのはサバとかミニキンメとか外道ですね。
にしても俺の竿先無反応だな~と不安になって一度上げてみましたが餌は無傷でした。見えていないのではなく、本当にアタってなかった。
再投入したら、竿先グン。
うわっ、いきなり乗った!
巻き上げ開始しますが、グングングンと暴れます。おおおお、こりゃ本命だったらデカいぞ!おい。
ただ、ちょっと経つとなんか変です。たまに食いあげて負荷が軽くなったり、暴れてグングンしたり。
ちゃんと休むからいいんだけど、食い上げ (くいあげ:魚が餌をくわえたまま上に泳ぐこと。速く巻き上げないとバレることがおおい) はダメでしょ!しかもちょっと暴れすぎ。
上がってきたのは、案の定、いいサイズのサメでした。
そうだよね~。しかも上の針の餌を食っていて暴れて幹まで切断。だから暴れてない時は軽くなって食い上げ (くいあげ:魚が餌をくわえたまま上に泳ぐこと。速く巻き上げないとバレることがおおい) っぽく見えたのか。
早々に200号オモリを失いました。予備のオモリを出し、周囲にサバとサメがいるならと、無発光マシュマロ&フロートパイプの仕掛けに変更。

上までサメもいるしサバもいるので少し下げて捨て糸1.2mから1mにしました。ただ、この調整作業は船酔いにはきつい。オマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) ほどきとかヤバいのでオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) しませんように。
予報では時間と共に急速に波は収まり、風は少し下がるはずだが風も波も元気元気!
そんな中、右トモさんが本命をゲット。魚もやる気を出してきたみたい。
何度か流し変えて、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 待ちしてると、竿先クン。ん?軽くグングンし始めたので巻き上げ始めると、細かいブルブルブルに変わります。
うわっサバだな~こりゃ。
ででも、間になんかサバっぽくない動きが混じってるような気が。
サバだとは思うけど・・・普通なら高速回収するが、慎重に行っとこう!
手持ちで200号重!って思いながら、やっぱ間になんか混じってる気がするので、高速に切り替えたい衝動を抑えながら耐えて上げてみると、
違和感的中で、上の針にサバ、下に本命アカムツでした。
しかも、口角にできた針による穴の大きさが半端ない。太ホタ針よく頑張った!すっぽ抜け普通するでしょ!状態でしたが取り込めました。
とりあえず、坊主 (ぼうず:狙った魚が一匹も釣れない事。オデコともいう) は回避。慎重にやってよかった。
今のところ外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) はサバとサメだけで上針だしと、酔わない様に慎重に捨て糸100cmから80cmに調整。
風と波は収まりませんが、頑張って続けます。水深は徐々に深いポイントに変わっていきます。

と、竿先、ビクッ。おっいいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 、ってすぐにグングン暴れ始めて聞き合わせしながら、乗ってるのでそのまま電動をやんわり加速。
おおっ、こりゃいいんじゃない?
いい感じで暴れるけどあんまり休まないな~別の魚かな~?
いや本命に見えるけど、またちょっとだけ何かが違う。
長い長い巻き上げの時間をドキドキで手持ちで波を吸収しながら耐えます。
上がってきたのは、おおおっなんとルビーが2個見えます。
セルフタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) でダブルの下からって難しい~って思いながら、無事ゲット。
なるほど、だからちょっとだけ違和感あったのか!一尾は今にも針が外れそうでした。またホタ針が頑張ってくれた。そりゃ二尾で暴れれば、針穴も広がる。
久しぶりのダブルでご機嫌に。
風と波がちょっとだけマシになってきました。
気持ち悪いのもほぼなくなり、細かい作業もなんとかやれるようになってきて、餌付けでホタルイカの壺抜きも外科手術みたいにハサミで剥離して肝が傷つかないように丁寧にできはじめました。深いので、持ちの悪いホタルイカを少しでも持たせたい。
肝が残ってる時間が多く長いほど、最後の一食いが全然違う。

水深が徐々に深くなり、240mから流し始めて流し終わりは280mとかになりだしました。260mぐらいの場所でアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) ますね。同じ当たった場所を流し直してるんでしょうね。
280m付近になると捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 80cmだとユメカサゴがかかり始める。ただ、ダブルでかかったとなると今日の棚設定は完璧とも言えるので、捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) は維持。
ユメカサゴは明確にブルブルと小刻みアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) があるので、それを見逃さない様に集中し、かかったら高速回収でロスをカバー。あと、小さいユメカサゴってかかった後、あんまり暴れない事が多いので、見逃してノーチャンスが長引くのが一番マズい。高速回収するとハリスが撚れる時があるからそれも困るんだけど、そこは仕方がない。
っと、いきなり竿先ビョンと跳ねました。あ~捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 切断でオモリをまたロスト。サメですかね。途中、アタリと共にハリスを食いちぎられるのも2回ありました。
オモリ予備は一個だけだったので、船長から買って継続。なかなかいろいろ対応しないとダメだな。
と、竿先がビクッっていい感じのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) のあと、グングン。
違和感がなく、これこそアカムツって感じで上がってきたのは、今日イチの良いサイズ。いままでのは全部ご夫婦ご在宅でしたが、この良型 (りょうがた:大きなサイズのこと。 「りょうがた 」もしくは 「りょうけい 」と読む) はご夫婦不在。やっと満足のサイズが釣れた。
このサイズが上げられたので、風と波のリスクを負った甲斐あったわ。
その後もポツポツ本命とたまにユメカサゴ。
終盤、なんともう一回ダブルがありました。ただ、上の針についていたのが18cmぐらいの超チビアカムツだったのでリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) 。ダメかもと思いましが、ちゃんと海に潜っていきました。良かった~っ。
あと一尾追加して持ち帰り定量8尾にしようと最後の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) も集中して狙いましたが、いい水深の場所を通る前にユメカサゴに食われて、タイミングを逃しました。
悪い海の中最後まで釣りできて、時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカムツ8(1リリースで持ち帰り7)、ユメカサゴ6リリース、あとサメ。
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカムツ0~8

帰りの航程は陸に近づくにつれて風も波も収まると思いきや、向かい風で波も全く収まらず。
天気はよかったので外で冷たい風に当たろうと思ってキャビンに入らなかったんですが、船はバンバン跳ねるし、潮はかぶるしで、大変でした。釣れてなかったら泣きますね^^ キャビンの中も船が跳ねて大変だったそうです。時間もかかってやっとの帰港。
宿の人が魚の写真を撮らせてと、良型 (りょうがた:大きなサイズのこと。 「りょうがた 」もしくは 「りょうけい 」と読む) の採寸もしてくれました。メジャーにオモリが乗ってるのは、港でさえ風が強くて飛ばされたからです。
波と風が悪かったので船が小さいのは大変だったが、片舷3名で間隔余裕だしトモに座れたのでオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) は少なくて釣りはしやすかったですね。海水ポンプはあるように見えたが動かしてなく手汲みバケツでしたが、アカムツ釣りなら問題なし。同じポイントでやっていたのは、大きな船の外川 孝進丸と飯岡 幸丸だけでしたが、片舷7名と6名乗せてたので、大きくてもトモとかに座れなかったら厳しかったかもですね。でもま~大きいと揺れが抑制されるのはアカムツにはいい。
釣法的には、最初に捨て糸1mに調整して一尾が釣れたので、その後の調整が続いたのがラッキーでした。魚が釣れると情報が続けて入る。酔ってる人間には調整は辛かったがなんとか耐えられました。右トモの方もおっしゃってたが、糸は前後するけど風で船が流される感じで、潮は少し流れる程度。魚の活性はいまいちで、群れの大きさもほとんどない。穏やかな状態で丁寧にやれば結構ポツポツ釣れる感じの日に感じましたが、荒れてると底で思い通りに仕掛けを制御するのはミヨシとかだときつかったかなで、トモで助かりました。アカムツで荒れてる海だとどうしても仕掛けが動き過ぎちゃいます。食いもいまいちだったのでサバ短も短くして、ホタルイカの肝重視でやりましたし、派手な装飾があった方がアカムツには見つけてもらえるのは確かだけど、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) ですぐ封印せざるを得ない。フラッと行ってやるのはデフォルトの情報が少ないので大変ですね。簡単ではなかったけどラッキーも多かった。ともあれ良型が一尾とれたので大満足の結果オーライです。
アカムツのサイズは43、32,30、30、29、29、26、(18リリース (りりーす:釣った魚を放流すること) )とボチボチですが、43cmと18cm以外は全部ご夫婦ご在宅。みたなり在宅がわかりますよね。一尾だけ独身がいましたが、暴れている時に飛び出しちゃったんですかね?ま~43cmにいなかったので、ラッキーです。


帰路は渋滞にはまり明るい内には帰宅できず、洗濯して、道具は風呂で洗い、3尾は兄宅へ。状態のいい肝だけの豆腐忘れの煮付けと一番小さい26cmを塩焼きにして、毎度、 「アカムツってうめ~っ 」って叫びながら日本酒を飲み、子供の頃の様に爆睡しました。
あと、今回釣れたのは、作り直した坊主 (ぼうず:狙った魚が一匹も釣れない事。オデコともいう) 上等Tシャツが間に合って下に着ていたからに間違いない^^


アカムツさん、ごちそうさまでした。