明日は凪、でもそれ以降、風が出て外海は当分厳しい。
雨も大丈夫だわ、じゃ行かないと!!
急遽、出撃です!!
宿に電話してみると、女将さんが 「船は出ますよ 」
ただ、いまいちテンションが低いような???
ま~いいかと、予約して、 「朝5時出船なので、それまでに来てください 」とのこと。
お世話になったのは、洲崎 佐衛美丸さん

帰港後撮影
朝4時、港に着くと?
およよ、とんでもない数の車が・・・
平日なのにどういう事?
5時ちょっと前に受付が開くと長蛇の列。
毎年、同じ時期にカイワリ五目でほとんど俺と仲乗り (なかのり:船に同乗して釣り人のお世話をする人。余裕があると一緒に釣りをする事が多い) さんしかいないようなガラガラだったので、人数さえ聞かなかったが、なんと本日14名。
他の客にどういう事?と聞くと、どうもカンパチ五目は今日までで、最後なのと、土曜は風がでるので、皆さん休みを取ってきたんだろうとの事。
だいたい、解禁だから混むことはあっても、終わりだから混むって?^^
釣れてるなら続けるだろうから、珍しいよ。
ただ、釣り人の考える事は皆同じなので混んじゃったわけね^^
受付で毎年もらっているタオルとカレンダーをもらって、荷物をもって船前で待っていると、
予約順でお客が呼ばれて座っていきます。
案の定、何も知らずに前日決めた俺は、14番目に呼ばれました。
「席どこあいてる~? 」
「一番後ろ~ 」
「ト、トモ? 」
「いや、真後ろ。 」
なんと、トモ中央。

釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) 配置図の想定外の場所でした。この混み方なら胴の間よりは、よっぽどうれしい。
女将さんのテンションの低さは、混んでるから少し申し訳ない気持ちが出てたのか~
朝5時過ぎ出船で、航程は20分ほど。

仲乗り (なかのり:船に同乗して釣り人のお世話をする人。余裕があると一緒に釣りをする事が多い) のおっちゃんとは一年ぶりですが、
「今日、お客すごいね! 」
「そうなんだよ、俺ができねぇんだよ! 」
と、自分が釣りができない事のグチ^^
毎日釣りしてんだろうに!^^
カンパチ五目って看板なので、カイワリ五目のようにカンパチを釣っていたらいろいろ釣れるってことなのかと思いきや、
カッタクリ釣りで狙って、カンパチがあたらなかったらイサキメインの五目釣り (ごもくづり:特定種の魚ではなく、複数の魚を狙う釣り) に切り替えるっていう事らしい。
だいたいカッタクリ釣りって言われても、やったことないからよくわからんのだが、
バケ(疑似餌)をしゃくり釣りするだけらしい。
受付時に、宿お手製か既成品も購入できる。

外が明るくなり始めたころにポイント到着。

「水深20m、着底したら上までシャクリあげて! 」
「暗いうちはゆっくりのしゃくりでもいいけど、明るくなってきたら手を速くしてね! 」

右トモの常連客にいろいろ聞いて、
とりあえずやってみると、
ほどなく、船長から、 「左ミヨシで二人ヒット 」の放送。
ただ、全くみえねぇ
トモの真ん中って、左右トモ2名が見えるだけで、
全くみえねぇ
しかも左トモはルアー釣りなので、経験のない釣りなのにマネをできるお手本が一つしかない。
これは想定外。
「当たってるのは、手が速い人ばかりなので、巻き上げ速めにね! 」
って指示が飛びますが、どんなピッチでどれくらいの速度かがみえねぇ!!
しかも、あたっているのは左ミヨシ周辺ばかりで、かろうじて左胴の間 (どうのま:船の中の位置で中央付近(左右両方)を言う) のルアーがポツポツ。
右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) とトモ周辺は全然ヒットしないと、仲乗りさんが言ってます。全部また聞き。
情報が足りねぇ!
俺はセンスでは釣れねぇんだ!

人数が多いので、大きな群れに突っ込んでくれないと、なかなか行き渡らないだろうが、かろうじて左ミヨシからかすってる感じ?
延々としゃくってると疲れてきて、
こりゃ電動併用で、いろいろ変えていこうって、
巻き上げ速度と、シャクリ (しゃくり:竿を上下して仕掛けや餌を水中で躍らせること) パターンを組合わせで色々。
速め巻き上げの小刻みシャクリ (しゃくり:竿を上下して仕掛けや餌を水中で躍らせること) をやってみると、
ググン
あ、乗った!!
周囲に 「10mで乗ったよ! 」と知らせます。
グイーンと持っていかれるのかと思いきや、
結構簡単に上がってきます。
ん?これ本命?
見えたのは一応本命のカンパチ。
ヨイショっとタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) も出さずに取り込みました。

実は、君が人生初カンパチ。小さいね~なんてニコニコしたら、
仲乗りさんが、 「いいサイズじゃん 」
「他の人は、みんなもっと小さいよ! 」
え?これがアベレージより少し大きいらしい。
大きいのも混じるらしいが、基本はショゴ釣りだね。
とは言え、トモでは全く釣れていない本命があがったので、かなりホッとしました。
さぁ、これでシャクリ (しゃくり:竿を上下して仕掛けや餌を水中で躍らせること) の基本はつかんだか?
追釣期待で、続けます、
が、以後、全く釣れません。
たまに、左ミヨシでかかるみたいだが、全くかからない流しが続けて出たところで、コマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) 釣りに移動。
コマセ釣りでは、指定棚より3m下までビシを降ろして、指定棚に戻してビシを振り、底でアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を待つように指示がでます。
言われた通りでやると
一投目から、
ククーーン
大きくはないが久しぶりの生体反応。
あがってきたのはイサキ君。
これはこれで楽しい。
シャクリ上げているわけではないので、ウィリー (うぃりー:化学繊維でできた疑似餌。いろんな色がある) の乗りはいまいち。
なので、ウィリー (うぃりー:化学繊維でできた疑似餌。いろんな色がある) 一個だけにして、2個餌針でやると、ポツポツイサキが釣れます。
食いが落ち (おち:寒くなる時期に魚が深い場所に移動する事) ると船長がすぐ察知して、すぐ流し替え。
塩焼にすれば美味しいだろうが、イサキの縞々がクッキリのチビウリ坊は、とりあえずオカズはあるので、リリース (りりーす:釣った魚を放流すること) 。
7割がたがリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) になります。
間には、ネンブツダイ、スズメダイ、小ダイが混じりますが、全部ちっさい。
アミコマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) を使い切った所で、仲乗りさんに聞くと、コマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) はまだあるけど、もうやめている人もいるよ
って事で、とりあえずコマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) は片づけて、
でも何もしないのもつまらないので、マダイの10号針に5号ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) を結んで、ビシを少し重めのおもりに変えて底をコツコツして遊んでました。
胴の間 (どうのま:船の中の位置で中央付近(左右両方)を言う) じゃできないけど、トモ中央で浅場だと、遊べる。
解凍と凍結を繰り返してグダグダになった沖アミ餌を予備で持ってきてたので、それをつけて底でコツコツやってると、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) はすぐでます。
ただ、魚はかからない。
沖アミの頭だけが取られる事、数回。
何が、突いてるの?
なんて楽しんでたら、最後にかかったのはサバフグ。なるほどね^^
続けて遊んでると、こんどは狙らわないと釣れるマハタ。

でも、チビチビなので大きくなってねと、写真だけとってお別れ。
港に戻るすがら、カンパチ狙いを再開。
しかし、潮向きは変わらず、左ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) 周辺でヒット。
右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) 側でも何人かがヒットしたらしく、お、っと思ったら、どうもホウボウだったらしい。
厳しいまま、最後にお隣さんのデカいホウボウのタモ取りをして、12時頃、時間で終了
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、カンパチ(37cm)1、イサキ15(11リリース、一尾は小さいが針を飲まれて浮いたため)以下リリース(マハタ1、小ダイ2、スズメダイ1、サバフグ1、ネンブツダイ1)

船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、カンパチ0~6(28~45cm宿発表)
釣果は釣り座で偏っていて、かなり撃沈された方が多かったようですが、コマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) 釣りを挟んでいるので、お土産は皆さん確保されています。
人が半分で、もう一回りサイズが大きければ、楽しい釣り物ですが、今回の人数だときついですね。
さすがに右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) 胴の間の方などは、魚も当たらない中、修業のシャクリだったと思います。
そんな中では、一尾確保できてラッキーです。お祭りもなかったし。
使ったバケはこんな感じ。

速いテンポがいいのは、潮が澄んでたので、遅いとカンパチに見切られてるんだと思います。同じバケでやると、人数多いとなかなか数はでないかな。
帰宅後は、イサキとカンパチの頭の塩焼と、カンパチの刺身と寿司。
カンパチの刺身は美味しいですね。

ただ、寿司にすると少し寿司飯に負けてしまうので、ワサビ醤油だと、イサキの方が美味しい。

少し淡泊過ぎるのかと、カンパチの握りはカンズリ醤油と合わせるといい感じになって、ニコニコ。
カマと頭の塩焼は、ちょっと旨みはたりないな~もう少しサイズがあれば違うんだろうけどね。

グリルの関係で逆向きになったイサキの塩焼もバクバク食らって、当日で釣った魚の半分ぐらいがなくなってしまいました。

カンパチさん、イサキさん、ごちそうさまでした。