炙りも食べたいが、塩焼の一気食いをやりたい。
以前試しに行ってみたひっかけ釣法は、数は釣れるんだが、どうにも楽しく感じられない。
これは個人的好みなので仕方がないんだが、
誰か行って、一尾置いて行ってくれ!ってのが正直な所なんです。
特にカマス船が引っ掛け限定というわけではなく、餌釣りでもOKらしいですが、隣でバンバン釣られて餌釣りを続けられる程根性もない。
一年近く前に同じようにつぶやいていたブログに、最近コメントをくださった方がいて、
「餌釣りのカマスの船が出てますよ! 」
え?っと船宿 (ふなやど:釣り船や屋形船を生業とするお店の事) のHPを確認してみると、
本当だ!
「 引っ掛け釣りはリールが壊れる事が多々あり又、漁業者から傷付いたカマスが多くて困るというクレームもあり餌釣です。 」
と、なんとも素敵な注釈が!!情報ありがとうございます。
完全に入れ食い (いれぐい:仕掛けを投入した度に釣れること) です!パクッ!
ということで、今年の釣り納めは、半分諦めかけていた、深場アカカマス、復活です。
オニの仕立 (したて:チャーター船のこと) の時も、何人かとその話をしましたが、
「数は引っ掛けが釣れるので、餌釣りに全部の船がなる事はないだろうね~ 」
なんて会話をしました。
お世話になったのは、湘南片瀬 渚丸さん

帰港後撮影
引っ掛け釣法を考案した、張本人の宿じゃないですかね?
別の釣り物 (つりもの:釣り船で掲げる目標とする魚種や釣法で、もっとも本命とする魚の名前の場合が多い。例としてマダイとか根魚五目等) で何回かお世話になりました。綺麗な船と細かく見てないようで、全部見ている船長^^
そして、俺はアカカマス釣りは下手。なぜ下手なのかは大体わかってきてるんですけどね。
しかし、下手なのと、食べたいのは別腹!!
40cm越えを一尾で炙り、そして三枚におろす塩焼は、小骨まで抜いて、少し水も抜いて塩焼で一気食い!!
これが遊びまくった今年の最終目標!
前日の昼に宿HPを見てみたら、前日は満席の表示。
ええええ、同じような輩がウヨウヨいるのか?
焦って速攻で電話したら、俺が最初の予約で、前日は仕立 (したて:チャーター船のこと) だったみたい。
逆に、 「大丈夫だと思うけど、2名からなので、もし予約なかったらゴメンね 」って女将さんに言われちゃいました。
人数が足りないなら仕方ないけど、行く気満々で満員御免だったら年越せないわ!なのでホッとしました!
餌釣りの場合、複数の船が同じ海域で同じ魚を狙うと、周期的に現れる時合 (じあい:魚がよく釣れる時間) の波は明確にわかります。
アカカマスは、その波の変動がかなり大きくピーキーな釣り物 (つりもの:釣り船で掲げる目標とする魚種や釣法で、もっとも本命とする魚の名前の場合が多い。例としてマダイとか根魚五目等) の一つで、潮の干満をまたぐ一日船でさえ3日経つと状況は全く変わる。
渋い時は、魚の反応はバッチリ明確でも、全く食わない。
引っ掛け釣りはリアクションバイト (りあくしょんばいと:動くものを食べるという魚の捕食反応) みたいなもんで、活性の影響は少なく、数を釣るなら引っ掛けが断然有利。
餌釣りの場合、船釣り.jpのデータが一番使える釣り物 (つりもの:釣り船で掲げる目標とする魚種や釣法で、もっとも本命とする魚の名前の場合が多い。例としてマダイとか根魚五目等) のはずだったんですが、餌釣限定の船で見ないと釣れ具合は予測できず
撃沈上等^^ですね でも復活なのでうれしい突撃となりました!!
朝5時30分港に着いて、席札は右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) が2枚とられていて、じゃ~と左ミヨシをとって車を船前までもっていきました。
その後受付に戻ると、女将さんが、今日はお客3名で、取られていた席札の一枚は誰かが持って行っちゃって紛失中らしく、
後1名は電車なのでギリギリにくるそう。
3名ならどこでもいいなと、日が当たる右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) に並んで胴の間に変えました。

後、餌釣りに変えてお客が少なめだけど、釣れる数が減っても餌釣りの方がいい人も結構いて、宿も引っ掛けの時電動が7台壊れてレンタルできなくなったそうです。
毎度船は綺麗で、船長が船を岸壁に寄せる様子を見ていたのですが、係留ロープを手繰ってウインチとか使うと、その都度水をかけて掃除してましたので、そりゃ船は綺麗に保たれるはずです。
6時40分出船。
富士山を望んで一路大磯方面へ向かいます。

恒丸、庄治郎丸、邦丸が集まっている場所でスローダウン。周辺の群れを探索して状況を見た後、ほぼ同じ船列に加わりました。

「185mから220m、水深は230 」
って感じの放送で開始です。

どうも俺は棚の広がりがある釣りは下手らしく、イカでもこの下手さは出てしまう。
あと、カマスの場合は緩やかに落ちた後の餌を、しっかりかつ長い時間止めてアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出る時が多く、
俺は立って釣ってると、忍耐力がなくてすぐ動かしちゃうし、底物ばかりやってて、棚も頻繁に取り直しちゃう。
それがカマス釣りが下手な主要因っぽい。
なので、棚の探りが下手なのは、確率が下がってもいいから枝間を130cmから150cmに伸ばし、
動きを制限するためにはハリスも長い仕掛けで座って動きを抑え、投入時に船長の放送で水深がわかるときは底まで一端落として深さを補正し、棚ボケの不安を減らしてジッとできる時間を増やすことにしました。

釣行開始すると、そこそこ船で竿は曲がりますが、サバですね。
投入や回収時にはサバにはやられないが、底で待っていると
俺にもサバがポツポツ、たまに3本パーフェクトサバ。
で、指示された上の棚から、少しずつ下に探っていきますが、
意識して、確認する時間は長めにとります。
でも、きびしいな~
なんて思って竿先を見ていると、クン、オリャ
って速攻で手が動いちゃって即合わせ!!
のりません。
まただいぶ経って、ククッ
オリャ!!
のりません。でも楽しい。
「下手くそ~ 」っとニコニコ。
船支給のサバ短は、塩にまみれて見た目グタグダですが、釣ってみるとすぐに元に戻り、
6mm×60mmぐらいで綺麗に切られていて、非常に出来がよかったです。
持参品を使う必要は全くなかった。

頻繁ではないが、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) はなんとか出るけどのらないので、餌を50mmぐらいに短くしました。
で、再度、ククッ
ちょっと我慢。
これだけ?もう興味ないのカマス君?
と、ジワ~ッとゆっくりかつ小さく誘い上げと誘い下げを入れてみると、ククッ
オリャ!!!
グングン!
のったのった!!
こりゃサバとは違います!!
あがってきたのは小さいけどカマス君。おひさしぶり~

この後も、間にサバがポツポツ上がりますが、
やり取りで乗ったり、いきなりアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が強めにでて即合わせで乗ったり
本命もポツポツ。
そして、棚の下まで探り終えて、棚の上まで戻すときに食ってきたりの、ほぼ引っ掛け釣り的なのでも乗ります。
でもアタリが続くほどは活性はあがりませんね~
渋々ではありますが、そんなのは覚悟の上。
サバの活性もそこまで高くなく、風も大したことなくて下手な長い仕掛けの扱いも大丈夫そうなので、船上にて上側にもう一本針を追加する幹を作成し、4本針にして続けました。
他のお客さんは、ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) も俺より短めで5本針とかでしたね。
たま~に上がるカマスのアタリを待つまったりとした時間を過ごし、
終盤、グンっと竿先入って
おっ?
オリャと合わせた後、巻き上げると
断続的なグングンが結構すごい!!
こりゃ大物じゃない?
って船長が 「今日はこれで上がっていきま~す。お疲れさまでした!! 」
おおお、最後の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおす) だったのね!!
バレ (ばれ:魚がかかったが逃げられること) たら心をリカバリする余地がない!!
「バレないで~ 」と上がってきたのは!!!
「ふ~ 」
本一、アカカマス43cm!!

うひょ~!! こりゃ炙りサイズ!!
今年最後の最後での一投で、ゲットです。
うわ~っいい締めだな~
午後2時前で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) 。

最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、アカカマス6尾(~43cm)、アジ1、サバ多数(2尾持ち帰り)

船中はたぶんですがアカカマス1~6尾で、船長も竿を少し出して釣ったカマスをおすそ分けとかしてました。
これだけお客が少なくてこの割り当て釣果だと、やっぱり餌釣はいいタイミングじゃないと厳しいな~とは思いましたが、
俺自身はお土産をゲットできたし、釣れない時も難しいながら楽しかったです。
狙う棚は220~250mぐらいで、底から5~30mぐらいの指示が多かったです。
魚をかけるたびにハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) をチェックしたのですが、交換したハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) は一回だけで、使ったカマス鉤大は軸が非常に長くて貫通力が高く、かなりいい感じで針がぶっ刺さって、かつハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) が傷つく事が少なかったです。
帰宅後、一番でかい奴は、翌日の炙り用に冷蔵庫に。
次のサイズは、三枚におろされて塩焼に。
残りは次の日に干す準備をして、当日夜は塩焼でお酒を飲みます。

骨まで抜いてあるので、魚を食べるのが下手な俺でも、バクバクと一気食い。
釣った時も捌くときもいつもカマスは魚臭せ~っと思うのですが、
食べる時はそんな臭さを全く感じさせず、フワフワで脂がのってうま~ぃ
やっぱうま~ぃっと瞬殺。一瞬なので、酒のつまみにはならん。
でもよかった~美味しかった~
アカカマスさん、ごちそうさまでした。
うがぁあっ、渚丸のトップページにバカ面が><
誰か早く行って、別の写真になるようにしてくれ!!

出典 渚丸HP