久しぶりのアカムツは、犬吠埼沖。
二年前フラッと行って、サバと速い潮でほとんど着底できなかったのに、40オーバーが2尾釣れたというポイントのポテンシャルを記憶してます。
最近、アカムツは、できればのんびり釣って、いい型を一尾取れれば満足という、緩いモチベーション。
予報を見ても天気が読みにくく、風も結構残りそうだし、いつもの仁徳丸にするか?もっとデカい船とかあるかな~
なんて探してたら船が19tでさらにデカく、サイトの口コミも賛否両論の宿が目につきました。
あの深いメヌケと浅いヒラメを看板にしてるので、極端だな~と興味を持ち、物は試しって事で、お世話になりました。
はじめての外川港 福田丸さん。

帰港後撮影
朝3時から3時半集合(どういう意味?)で、2時半に船に着き、前日吹いていた風も予報よりも早めにおさまったのか、港では穏やか。
竿出し9名、左トモに陣取り、早々に準備して、キャビンで寝っ転がって寝てました。

4時河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で、航程2時間強。
ただ、キャビンは暖房がしっかり効き、船も揺れて・・・・・
や、やばい、シンガポール出張の気配。
皆さん寝ていたので、ソーッと極寒の外に出て体を少し冷やします。
でも船はすでにギッコンバッタン
一度体が温まって気持ち悪くなると、揺れが一端おさまらないとなかなか酔いは止まらない。
寒さにブルブル。今にものリバース感がありますが、辛うじて耐えます。
6時過ぎにスローダウンで、俺自身もダウン寸前ながら、一尾はなんとか釣るぞと用意し、

投入!水深240m前後

ほどなくアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) があって、
おっ?いい感じ!でもちょっと小刻みで軽めな引き。
そして、ズーッっと休みなく暴れてます。
案の定、上がってきたのはペンペンキンメのダブル。
写真なんかは当然撮れず、
ただ、餌を付けて次を投入するだけ。
何度やっても、ペンペンキンメ。
普通なら色々調整するんですが、手元を見ると出国の香り。

お腹もスッカラカンなので、なんか入れたいところですが、それもできない状態。
キンメを7尾釣った所で、やばいかも、ご出発?
なんて苦境の中、竿先にアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。
おっこれは今までと、ちょっと違う。
風もビュービューだし、船も揺れるからいまいちわかりにくいんですが
巻き上げて初めて、竿先の動きにムツの香り!!!!
グングンと引き込みに重みがあって、間にちゃんと休む。
頼む~一尾は釣らせて~
祈りながら上がってきたのは、
ドーン、アカムツ43cm
でも写真は撮れない><
これでもうダウン?
いや、もうちょっと頑張ろう!!
って続いてのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) も、キンメよりも力強いが、鋭いな~
黒ムツでした。
ダウン寸前でも、美味しそうな反応が竿先にでるので、
辛うじて気持ちをつなぎ止めます。

調整すべき内容が浮かぶんですが、糸とか結ぶ気にならん。無力。
なんとか投入と回収を繰り返すのみ。
で、バラシもありながらポツポツ。
一時、風と波が穏やかになって復活?な雰囲気になって
持ってきた新替えハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) ケースを出して、サメにやられた糸を初めて結びました。ケースは完璧。

あと、追加で釣れたアカムツもパシャリ。

樽に水が入ってないのも、なぜかは聞かないでください。どうにも動けなかった時間があったんです><
このまま体調が戻るかと思えば、復活したのは俺ではなく風と波。また出国準備。
そんな中、なんとか納竿 (のうかん:釣りを終了すること) まで釣りを続け、
早々に片づけてキャビンで潰れようと入り込むと、
暖房がバッチリ効いてました><
ヤバッと一瞬でリバース感が湧いてきて、外に返り討ち。
操舵室後ろのデッキで、寒さに耐えながら帰港まで2時間半、寝る事もできず震えてました。。
きつかった~
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、アカムツ4(43,34,33,32cm)、クロムツ1、キンメ7、サメ1(リリース)、ペンシルサバ2(リリース)
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカムツ2~10尾

ご夫婦ご在宅は4尾中2尾

この写真が外道ってのもね^^
船長が放送でも言ってましたが、潮向きと風向きが真逆で、ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) からまっすぐ群れに突っ込んでました。
ミヨシから順次アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出てましたが、胴の間を超えてまでは確率は少な目。
右トモの方がスソになって残念がっている所に、女将が 「一番いい席なのに~ 」と塩を塗り込んでたのには笑いました。
何にもできなくても、ポイントのポテンシャルに助けられ、釣果には大満足。外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の写真もにぎやかだわ。
魚を見ると、辛かったのを忘れるのは、釣り人アルアル?^^
帰宅後、魚を下処理して、2尾を兄貴宅に届け内臓系とキンメの煮付けを食べました。


4尾ともメスでしたが、真子は小さめで膨らんでなく、ノッコミ (のっこみ:産卵前に魚が浅場に入ってきて餌をよく捕食する時期) の産卵期を超えた後とわかりますね。
脂の乗りが最高の時期ではないでしょうが、十分美味しそうな身でした。
相変わらずアカムツの肝の煮付け最高!!
濃厚ながら血の匂いが全くなくて、癖のない栄養の塊~って感じが
最高の日本酒のつまみです。しあわせだわ~
味噌漬けも食べたいな~と34cmの一尾を捌いてみると、タイノエのいない個体だったためか、あまりにも美味しそうな身。
全部漬けるのはもったいない!と、半身だけ味噌漬けにしました。
アカムツさん、キンメさん、ごちそうさまでした。2日後、宴会させていただきます!!
船宿 (ふなやど:釣り船や屋形船を生業とするお店の事) さんの感想は、私見が混じるので、読まない方がいいかもです。あえて、読みたい方はココを[クリック]
はじめての宿でしたが、ちょっと賛否が分かれる理由がいろいろ見られました。
まず、船は大きく、かつ清掃や整備が行き届いてます。キャビンも広く、空調も完璧で、暖かい飲み物も完備。トップレベルの快適さ。
船べりに埋め込まれている磁石も超強力で、女将に聞くと、特注の分厚い磁石だそうで、メヌケ釣りなどでは最高の設備ですね。
あと、船長や女将も人当たりが良く、なごやかな雰囲気があります。
で、気になったのが、船長が客をみてない事ですね。
口コミにもあったのですが、たまたまなのかなとも思ってました。
終盤、巻き上げ開始直後に回収ブザーが鳴って、デカくはなさそうですがアカムツっぽさが少しあり、
左トモで後ろ向きに竿を出していたので、 「こりゃ船長、気づかないかもな 」と、
早々によく見える横にでて、さらにわかりやすく横に竿を出し 「まだ巻いているよ! 」アピールを200m分ぐらいしました。
しかし、案の定、船長は気付かず、船は走り出し、仲乗りが気づいて声を出して静止。ただ、魚はバレました。
既にアカムツが4尾釣れていたし、走り出したからバレたとも言い切れないので腹は立たなかったのですが、激怒する人もいるでしょうし、俺も一尾も釣れてなかったら相当カチンとくると思います。
あと、一つのポイントを船団で攻めていて、ポイントを過ぎると流し直しになるのですが、
船団の中にいる時は全く問題ないのですが、遠い港の船が早めに帰り、船団が解消された途端、癖がでるのか船の操舵周期が変わって、糸が前に出たり後ろに行くのが激しくなりました。
客が多いと、オマツリはすごそうで、メヌケ(深場)とヒラメ(浅場)をやっているが、その間はあまり得意ではないのかもとは感じました。メヌケは投入時にシッカリすれば問題ないし、ヒラメは浅いので関係ないレベルですしね。
あと、仲乗りさんと宿女将も同乗してるのですが、非常事態以外は対応しないですね(非常時は、迅速に対応してくれます)。
オマツリ処理やタモ取りは、基本セルフ。普通に釣っているだけ。
俺はそれでもいいんですが、宿の人間が乗っているとわかっている以上、期待する人はいると思います。
そんな中、船がデカすぎて、結構立ててあるタモが、客の間にあっても届かない。
客ごとにないと、セルフタモもままならないのも困りました。
ゆるゆるでやるのならいいけど、高級魚で貴重なアカムツだときびしいかな~感はあり、この辺が賛否の別れる主要因なんでしょう。
そして、俺個人でどうしても回避できない問題がありました。
SHIMANO製の長靴で船に対応するラジアルタイプというソールのものを使っているのですが、
船全体の人が立つ床部分に施されている滑り止めのボツボツ加工が、循環水が流れると滑るんです。
これが超危ない。立って釣れない。どうしても立たないといけない場合舷側と内側に足を開いて踏ん張ってました。
水で濡れている程度では滑らないのですが、循環水で床が多めに濡れた状態になった途端、ニュルって感じに急変する。
逆に滑り止め加工をしていないツルツルの所に水がある方が、よっぽど滑らない。
相性なのか、どっちかの設計が悪いんでしょうが、この船のために長靴を変える事はできないので、俺には致命傷。
もしSHIMANOの方に知り合いでもいる人がいたら、調査してもらった方がいい^^
最後に、仲乗りさん、ゆっくりと走る帰路の2時間半、船を掃除し続けてました。一度も休まずブラシでゴシゴシ延々と!そりゃ船がピカピカになるわ!
ちょっと最後の感想がが長くなりましたが、
まず、船は大きく、かつ清掃や整備が行き届いてます。キャビンも広く、空調も完璧で、暖かい飲み物も完備。トップレベルの快適さ。
船べりに埋め込まれている磁石も超強力で、女将に聞くと、特注の分厚い磁石だそうで、メヌケ釣りなどでは最高の設備ですね。
あと、船長や女将も人当たりが良く、なごやかな雰囲気があります。
で、気になったのが、船長が客をみてない事ですね。
口コミにもあったのですが、たまたまなのかなとも思ってました。
終盤、巻き上げ開始直後に回収ブザーが鳴って、デカくはなさそうですがアカムツっぽさが少しあり、
左トモで後ろ向きに竿を出していたので、 「こりゃ船長、気づかないかもな 」と、
早々によく見える横にでて、さらにわかりやすく横に竿を出し 「まだ巻いているよ! 」アピールを200m分ぐらいしました。
しかし、案の定、船長は気付かず、船は走り出し、仲乗りが気づいて声を出して静止。ただ、魚はバレました。
既にアカムツが4尾釣れていたし、走り出したからバレたとも言い切れないので腹は立たなかったのですが、激怒する人もいるでしょうし、俺も一尾も釣れてなかったら相当カチンとくると思います。
あと、一つのポイントを船団で攻めていて、ポイントを過ぎると流し直しになるのですが、
船団の中にいる時は全く問題ないのですが、遠い港の船が早めに帰り、船団が解消された途端、癖がでるのか船の操舵周期が変わって、糸が前に出たり後ろに行くのが激しくなりました。
客が多いと、オマツリはすごそうで、メヌケ(深場)とヒラメ(浅場)をやっているが、その間はあまり得意ではないのかもとは感じました。メヌケは投入時にシッカリすれば問題ないし、ヒラメは浅いので関係ないレベルですしね。
あと、仲乗りさんと宿女将も同乗してるのですが、非常事態以外は対応しないですね(非常時は、迅速に対応してくれます)。
オマツリ処理やタモ取りは、基本セルフ。普通に釣っているだけ。
俺はそれでもいいんですが、宿の人間が乗っているとわかっている以上、期待する人はいると思います。
そんな中、船がデカすぎて、結構立ててあるタモが、客の間にあっても届かない。
客ごとにないと、セルフタモもままならないのも困りました。
ゆるゆるでやるのならいいけど、高級魚で貴重なアカムツだときびしいかな~感はあり、この辺が賛否の別れる主要因なんでしょう。
そして、俺個人でどうしても回避できない問題がありました。
SHIMANO製の長靴で船に対応するラジアルタイプというソールのものを使っているのですが、
船全体の人が立つ床部分に施されている滑り止めのボツボツ加工が、循環水が流れると滑るんです。
これが超危ない。立って釣れない。どうしても立たないといけない場合舷側と内側に足を開いて踏ん張ってました。
水で濡れている程度では滑らないのですが、循環水で床が多めに濡れた状態になった途端、ニュルって感じに急変する。
逆に滑り止め加工をしていないツルツルの所に水がある方が、よっぽど滑らない。
相性なのか、どっちかの設計が悪いんでしょうが、この船のために長靴を変える事はできないので、俺には致命傷。
もしSHIMANOの方に知り合いでもいる人がいたら、調査してもらった方がいい^^
最後に、仲乗りさん、ゆっくりと走る帰路の2時間半、船を掃除し続けてました。一度も休まずブラシでゴシゴシ延々と!そりゃ船がピカピカになるわ!
ちょっと最後の感想がが長くなりましたが、
魚は大満足で、ひさしぶりのアカムツ宴会だ~