前回は南房でやったんだっけな。調べたら5年前でした。ポイントが少なかったからリスクが大きいとの印象だったが、その前は小網代でダントツでスソ (すそ:船の中で本命を一番釣らなかった人のこと) とって撃沈した記憶がある。
要するに下手くそなんですが、基本が食スイッチなので、懲りる事はないです。
下手なら下手なりに続けて行って上達を目指すのが筋なんですけど、食べたら満足しちゃうんですよね~。
お世話になったのは、続けての初めての宿、松輪江奈 大松丸さん。
帰港後撮影
なんかHPにはマルイカの釣果がのってないけど電話したら何もなかったのように 「出るよ! 」ってことなので予約しました。
剣崎に来ること自体超ひさしぶりです。15年以上きてないかも。
6時出船で5時ごろには来てねってことで、4時20分ごろの宿に着くと、沢山のお客がいました。
宿と道を隔てたエリアに車を止められて、宿で受付。左トモ2つだけ札がなくなってるので、右トモの札を取って受付。
沢山のお客は二艘建てのマダイ船のお客の様で、なんか皆の手に丸いもの持ってるなと遠くからは見えていたんですが、俺の受付の頃には宿が大きな樽に用意したお土産の春キャベツは既になくなってました。マダイ親父達の朝は早い。ショック。
「三浦の春キャベツ、ほしかった~>< 」
乗船券を受け取って、坂道を車で下って港に移動。おっと、港の駐車場はゲートが付いた舗装された有料駐車場(500円)になってました。そして、平日なのに既に大量の車が整然と並んでる。
ああ、なんか思い出してきた。剣崎の喧騒だ。そういや今春のノッコミ (のっこみ:産卵前に魚が浅場に入ってきて餌をよく捕食する時期) 真鯛のシーズンですね。
マダイとかワラサとかでも見かける大船団での大量コマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) 撒き。苦手なんですよね~あの雰囲気。海でコマセ (こませ:魚を寄せたり、活性をあげるための寄せ餌のこと) が鬼の様に撒かれてるのを想像すると・・。
5時を過ぎて着替え、宿で船が係留される場所を教わってたので近くで待ってると、マダイ船二艘の外側にマルイカ船が留められました。
右トモに陣取って準備をしてると、 「ん?もしかしてもう客こない? 」
どうもお客3名みたいです。げ、空いてるのはうれしいが片舷一人は想定外。テクニカル系の下手な釣りで一人じゃ、情報が全くないぞ。
船長に 「50号でいいの? 」って聞くと 「60号! 」
6時過ぎに河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) でそのまま沖にトコトコ。
ほどなくポイント(たぶん剣崎沖)に着いて
「90m!ですどうぞ! 」
「え!そんなに深いの? 」
なんか妄想してる状況と、全部が少しずつズレてる^^
久しぶりのオモリを投げてスッテ (すって:イカ釣りの疑似餌で少し丸みを帯びたもの) が飛び出す姿がうれしい。シュッ、シュッって感じではなく、ポコッ、ポコッって感じで仕掛けが出ていって着底。
乗ってるかな~って竿先を聴き上げるが、風が結構強くて、いまいちわからん。
え~わからんぞ!乗ってるぐらいのはわかりそうだが細かいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) は取れそうにないな~っ
ってアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を見て、叩きなどで誘ってまたアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を見て・・・
ん~アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) ないな~
回収合図で巻き上げてみると、ゲッ上から二個目のスッテ (すって:イカ釣りの疑似餌で少し丸みを帯びたもの) に墨が・・・
「全くわからんかった!ショック! 」
イカはいるみたい!
少し移動して85mぐらい。
しかし、その後、延々と沈黙の時間が続きました。誘っても巻きなおして入れ直してもダメ。だんだんと風が弱まってアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) があればすぐわかるような状況に変わっても、反応は見えない。
周囲にもマルイカ船がいますが、釣れてる感じはないですね。
全く無反応の時間が数時間。俺が下手なだけなのか?と反対舷の二人に様子を聞くと、全くアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) もないそうです。
「俺の問題でもなかった>< 」それはそれで問題。
船長もたまらず、 「少し走ります! 」と久里浜沖まで結構移動しました。
そうすると、周囲に結構なマルイカ船が集まっています。奥はマダイ船団かな?
「60m 」
って投入して着底、 「あ、乗ってる! 」
いきなり竿先がフニフニしてます。
丁寧に巻き上げてチビチビマルイカをゲット。
なんとか坊主 (ぼうず:狙った魚が一匹も釣れない事。オデコともいう) だけは回避。
同じ流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) て再投入したら、またフニフニ!
おお、連続か!と巻き上げたら、反応がなくなった。
「ヤバッ、バレたかも 」
でもチビチビかもしれないので巻き上げますが、やっぱりいませんでした><
ただ、いい反応だったので続くのかと期待。
次の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) では、竿先変化なし。
いやいや、まだまだっと、次の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) 頃から、あれあれ?船団の船の間隔が・・・
どんどん反応を見つけて投入する場所間隔が広がってる感じで、次第に解散。
潮も徐々に速くなって凄い流されっぷり。
客が少ないからオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) にはならないけど、糸が横になって叩くとかは異常にやりにくい。
結局船長が 「潮が速すぎるので戻ります! 」
とまた走って戻ります。
もどったら海も穏やか、風もほとんど吹いておらずすごく釣りやすい。ただ釣れない。
水深80~85mぐらいを繰り返しますが、ん?って違和感があって、
必死で 「叩いてビタ止め 」を繰り返すと、竿先がわずかにクッとあたったので、スッっと聞き上げると軽くグッっと重みを感じました。
「やっと乗った~っ 」
着底即乗りではなく、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) に合わせたので釣った感あったわ!
「続けるぞ~っ 」て気合を入れなおしますが、竿先には反映されず。
時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~っ。
無残にも最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) マルイカ2杯です。
宿のHPに釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は出ず、船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) 不明。船は出てても良い釣果の日のみが載るってことですね。
胴の間の方はボチボチ釣ったみたいですが、なんと、これでも俺がスソ (すそ:船の中で本命を一番釣らなかった人のこと) ではないっぽい><
隣はいなくても近くの船はたくさんのお客が乗っていて、その釣り方は見えるので、そっちを見てましたが、
叩いて→ビタ止めしてアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 待ち→竿先を急速にスッっと聞き合わせ上げる
を繰り返してる方が多いですね。
カットウ (かっとう:フグ釣りに使う体に引っ掛けるための針、及び釣法) 釣りの空合わせみたいなもので、疑似餌なのでしっかり動かして興味を持たせるのと、掛ける動作をストイックに続けてる。群れ探しの時間以外、ズッとやってるんだろうな~。
アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を見逃しても引っ掛けるぐらいの勢いですね。
タックル (たっくる:釣竿やリール、仕掛けなどの釣り道具一式のこと) も含め、モチベーションとストイックさが俺にはないな><そりゃ釣れない。
帰宅して、いや~撃沈のイカの時は本当に片付けが楽です。
道具もほとんど汚れてないので真水で洗う程度でいいし、悲しいうれしさ。
遠出と違って疲れも少ないし、お土産も少ないので丁寧にイカを下処理。
ゲソとかも塩でしっかり揉んでヌメリを取ります。
一杯の身は刺身に。残りはゲソやエンペラまでしっかり処理し握りに。
丁寧に料理して、
マルイカの刺身と握りにしました。
「刺身うま~っ。あま~ぃ。 」
イカに関しては寝かせても旨味が増えてる感がわからないのでそれこそ早く食うべきと思ってますが、いや~小さめのマルイカって本当に柔らかくて甘い。
日本酒でチビチビやるなら最高です。
握りも、 「いや~身がうま~ぃ。 」
エンペラ握りも食感の少しコリコリ感があってこれはこれで最高。ただ、 「エンペラ薄っ 」
ゲソも独特の触感が加わって、これまた美味しい。
高級なお寿司を食べた感がすごかった。やっぱり小さいイカは甘いよ!大満足。
でも、これにてマルイカ終了です。当然なくなりました。
イカフライとか、煮付けやバター醤油みたいなものも食べたかったですが、そういうのはヤリイカかな。
なんだかんだで、釣れなくても食べたら満足してしまうパターンにまた陥り、次は別の釣りだな。
マルイカさん、ごちそうさまでした。