40cmオーバーなら一尾でいいんだが、なかなか釣れない。
船出ないな~釣れてないのかな~と釣果はたまに見ていたが、ふと釣果ブログまで見てみるとスポットで2日間船が出るのを発見し、電話(2日前)したら予約7人目。四隅は当然埋まっていて後は皆さん同じ事を考えるみたいで、日光重視の右舷 (うげん:船の船首に向かって右側) が埋まり気味らしく、なら日光がなんとか当たる左ミヨシ2番目を予約。6時集合、おもり150号、PE3,4限定です。
さてさて仕掛けを用意しないとな。
なかなかにシビアな釣りなのと、試してみたい事があったので、ごそごそ用意しました。
お世話になったのはカマスでは毎度の江の島 片瀬漁港 渚丸さん。外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) とかコソッとクーラーに入れても、全部見ていて細部に目が届く船長です。船の綺麗さはトップレベル。

引っ掛け釣りは禁止なので、200m先でゴニョゴニョ咥えただけとかの微妙なアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を合わせる餌釣り限定です。でもアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) をオリャと合わせるのは楽しいんですよね。
釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) が安定的にでる引っ掛け釣りに対して、餌釣りは凄く周期的。魚がいても全く食ってこない長い周期が明確にあって、釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) のバラツキは大きい。いい日に当たると数は出る。
ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) が太くても気にせず、なのにご機嫌が難しい魚です。あと、相模湾だととにかくサバの攻撃がすごいので、サバ短でさえ、グタグダ細々の奴でないと落ちなかったりして宿支給のこのサバ短で食ってくるの?みたいな餌がベストだったりする。
光物がカマスに効くのかどうかさえ検証できないんですよね。すぐサバの餌食。わかってるのは動かし過ぎるのは良くないことと、誘うならものすごくゆっくりとした誘い下げ。活性が高い時は棚が浮いてくるけど、その棚検索が自分は結構下手だったりする。餌の端を咥えているだけの時もあって、い、いつ合わせればいいんだろう?みたいなことも起きます。でも美味しいし楽しいので、たまに無性にやりたくなる釣りです。
朝5時過ぎに港に着いたが、宿前でおじさんが 「どこ? 」って聞いてきて 「なぎさ! 」って答えると、 「あ~なぎさは5時半じゃないと開かないよ!車の止め方わかる? 」
そういやそうだった!と車を進め、長い堤防をバックで進みます。以前は難しかったけど、街灯もあるし今はラインが引いてあって意外とすんなり入れられます。
時間まで車でグタグタして5時半になったら宿まで歩いて受付をして、 「ボールペンある? 」って聞いたら、 「残ってる! 」とのことで、一本もらいました。
うれしい^^この宿のボールペンは書き心地がいいんですよね。

今日はカマスが釣れてるから船が出るわけではなく、釣れるかものお試しスポット釣行との事で少し値段を押さえてるみたい。今日来てる人は毎年乗ってるような人でしょう。
ちょっと港前の公園が工事中で迂回しながら車に戻り、ほどなく船長が来て用意を始めてるみたいなので荷物を降ろして着替えます。
港からも、朝焼けと富士山が見えますね~無茶苦茶綺麗。



氷をクーラーに入れて、朝6時半前、お客9名乗せて河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) 。江の島を見ながらの景色も楽しめます。

いや~銚子沖は揺れまくったけど、北風の相模湾穏やか~日の出やら富士山の景色最高です。箱根駅伝では良く聞く二宮沖まで40分程。

着いてみると、既に恒丸、庄治郎丸がやってますね。他の船も片舷4~5名の同じ様な数でした。3艘でプチ船団。
ただ、この二艘から電動リールの音などは全く聞こえず活気ナシだなおい。

程なく、
「どうぞ、水深190m、底から20m、光物は外した方がいいです。 」
降ろしてみるが潮はほぼ流れてないですね。下した瞬間、ダメだなオーラが糸に出ます。
案の定、船長もドンヨリ感を感じ取ったみたいで、速攻で回収指示!
「あの反応でやってんだ~ 」とぼやきながら、
船団を即離れ、独自の反応探しに出ます。ここにも反応は確かにあるみたいですが、薄いんですかね?
しばらく反応を探したら、結構短い時間でバックギアに入り、
「水深150m~170mに反応出てます! 」
と浮いてる反応を見つけ、投入指示!
指示棚の上150mで止めて、上からアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を探します。少し下げて155mで、竿先クッ、オリャ!! スカッ
スカッた~っでも楽しぃ~っ
反対舷もリールの音が鳴りだしました。
程なく、小さいながら本命が反対舷で上がったらしく
船長 「釣れたぞ~ 」っと皆を煽った後、写真を撮ってました。
俺も集中して竿先みてたら、いきなりグン!あ乗った!と巻き上げますが、竿先ブルブルブル
あははは、やばいサバだ。高速回収してみると、試しに入れていた無発光の抑えめの色のマシュマロボールありの枝。
ん?光ってなくても見つかりやすいのか?

再投入して、また上からで5m下がった場所で超ゆっくり誘い下げの後のビタ止めで、ククッ、オリャ!! クンクン
のった~これはサバじゃない!カマスっぽい。
中速より少し速いぐらいで巻き上げますが、ドキドキしますね~
上がってきたのはアカカマス。ボチボチのサイズです。

むっちゃうれしい。ちゃんと上顎にかかってるな。
その後また、サバがマシュマロボールの枝にかかったので、一つだけ付いていたマシュマロボールを外します。

その後も、ゆっくりとした誘い下げの後のビタ止めが一番アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでます。
でも、一度アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出てオリャと合わせてスカると、同じ場所ではアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでない。再アタックなしだし、近くに他の魚はいないのか、警戒するのか。
アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を一度見送って次のアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) で合わせようとしても、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) は続かないし。
集中して、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を見逃さずに乗せるしかない。
・ククッ、オリャ、スカッ
・モゾモゾ、オリャ、のった~っ
・いきなり乗るのはサバ!
こんなのを何度か繰り返し、難しいけど楽しいわ!!!
恒丸や庄治郎丸も寄せてきて、再度プチ船団を形成。

4尾までは順調にゲット。
反応が少しずつ深くなっていきます。160、170mとかで20m、30m幅。

最初に投入したのが、新たに試した光らないフロートパイプ版の仕掛け。カマス鈎大は貫通力が凄く強くていいんですが、どうにも重いのでその軽減のために挿入してみたんですがいい感じです。
ただ、お試しだったので、一揃いだけしか作ってこなかった。
誘い下げに相性が良さそうですが、オマツリで仕掛けが使えなくなったら通常の仕掛けに戻り、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が少し減った感があったので、流しかえ中にフロートパイプ仕掛けの枝に修正していきます。忙しい。
ここら辺から、ちょっとスカ率が増えました。
モゾモゾやらクッってアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) はなんとか出せるんですが、合わせても乗らない。悶えるだけ。
餌もグダグダになってくるだけで針まで食い込まない。餌を短くしてなんとかポツポツ乗せます。
左ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) の方もポツポツ釣ってて、煽った後のやっぱりビタ止めと鬼の様な合わせを二回入れて針掛かりさせてますね。
どんどん食い込みが浅くなってきます。反応も水深も下がってきて、反応185m~210mとかで、底からの反応幅の指示も出始めました。
お隣とオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) して85mで高切れして全仕掛けをロストしたかと思ったら、なんとオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) したお隣さんの仕掛けに絡んだまま。
「フ~ッ、セ~フ 」とPEを受け取ってこれを落としたら悲惨と、キーパーの糸止めに3重に巻き付けて、リールの糸とつなぎます。
繋がったと思って糸止めからほどこうとすると、ん?巻き付けたの逆だった?
いやあってる?とほどこうとした向きがわからなくなり全く糸止めから取れなくなりました。
あははは、間抜けだな~っ
と再度切ってつなぎ直し、やっと復活。
再開後もアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) だけはたまにでるけど追加できなくなって、
持ってきていた、アカムツ釣りで余ったホタルイカを取り出し、壺抜きして一本に付けてみました。
ただ、そのあとカマスを追加したのは、ホタルイカのない針。
ホタルイカは効果はないのかな~っ。
いや、全部に付けてみちゃおう!と全針に壺抜きしたホタルイカを付けて肝の匂いで食わせる検証。
その後の投入で、ビタ止めしてたら、グン!といきなり乗りました。
あ~またサバか!サバに効いちゃった?
って巻き上げはじめたら、サバじゃないな!とカマスゲット!
次も食い上げて、あ~サバかオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) ?と高速巻き上げしてたら、やけにいい感じで暴れて、こんないいオマツリ (おまつり:他の人の仕掛けと絡まること) ある?と少し速度を落としてあげてみたら、カマスでした。
アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が増えているっというより、食い込みが圧倒的によくなった。
やっぱ最後の一食いに肝効いてないか?
肝が取れたホタルイカはどんどん付け替える感じで続け、ポツポツ追加して、時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~っ
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカカマス12、サバ6(細々でリリース)。カマスのサイズは29~38cmと40cm越えはなかったですが、ボチボチのサイズも入り満足です。
船中アカカマス4~12、ぜんぜん数えてなかったのでクーラー開けて見えてるのを数えて10本って宿には報告したんですけど、帰ってから見てみたら12尾でした。船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) が下がってたら申し訳なかったが、左のミヨシの方が12尾釣ってたので、船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は変わらずで良かったです。

終始天気も良く、海に癒されながら、カマスの難しさに悶えて楽しみました。何度もスカると悔しいけど、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がたまに出ていたので集中力は続けやすかったです。アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がないと修行ですからね。
釣法的には、無色透明フロートパイプはカマス鈎大を使うなら良さそうですね。外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) を寄せてる感じもなく潮乗りも良くなり、チモトを守る事にもなる。普通の丸海津とかで細い針ならいらないかもだけど、今後は付けよう。今回は下顎に針がかかっているのが圧倒的に少なく、ほとんどが上顎でした。フロートパイプのせいですかね?不明です。
マシュマロボールは、効果はわからなったですね。そこまでする必要ない感じはしました。
基本的に誘い下げでも煽ってもいいから、とにかく棚を合わせてビタ止めが一番大事ですね。
あと、ホタルイカの肝も食い込み向上には効きそうでした。食い込みが足りないときとかの手としては用意しておくべきかもですね。
あ、後幹は一度交換しました。やはりこの釣りは巻き上げ時に歯に当たるんでしょうけど、枝より幹が傷む事があるので要注意です。
ボチボチの釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) が宿としても出たので、スポットじゃなくて釣り物として続いたら、是非皆さんも挑戦して悶えてください。
帰路は、カーナビにとんでもない距離も料金も増えてしまう迂回経路を推奨され、反抗して来た道を帰ったら、やはり少し渋滞にはまり、でも明るい内に帰宅できた道具を外で洗えました。
兄宅に4尾届け、当日は、毎度の骨を全部とってバクバク食える塩焼きと、炙りの刺身で日本酒をチビチビと楽しみました。いや~アカカマス、やっぱおいしい。


翌日の寿司用に大きいのを残し、小さいサイズは干物にしました。日光もでて空気も乾燥し、最高の干物日和なのでおいしくできそう。


アカカマスさん、ごちそうさまでした。