電話してみると非常に丁寧な説明があり、水深40mぐらいでPE3/4号 おもり80/100号でハリスは12/14号とのこと。以前作ったマハタ用の仕掛けは10号だったが、10号だと中途半端だよとの話。あとほとんどが頭から食ってくる魚を狙うので朝マズメ (あさまずめ:日の出前後の時間) 以外は孫針は早合わせになるし孫針の伸ばされも多く、イワシを弱らせるので必要ないそうです。
実は釣りたいのはヤガラ。ヤガラが混じった写真が多かったのでこの宿に注目しました。泳がせをあんまりやってこなかったから食べて美味しいと知っていてもヤガラは釣った事がない。ただ、前提がここまで大物狙いの中、ヤガラ狙いとは恥ずかしくて言えない^^。なめた釣りをしてバラすのやはり悲しいので、言われた仕様で用意していきます。ま~ヤガラの生態も知らないしね。基本はマハタで、運がよければカンパチ、あとキントキとかがかかるそうです。
お世話になったのは白浜川下港 勇丸さん。ネットで公開されているのはブログで、連絡先はだいぶ記事を遡らないと出てこない。商売っ気薄めの匂いですが、電話では船の場所や餌の数、料金の説明までしっかりしてました。この港で釣り船は他にあるのかな~と調べると、過去にはあった感じだが、乙浜に移動してる船が多いですね。

帰港後撮影
ということで、言われた仕様の仕掛けを作って準備。ハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) 14号とかあるのか?ってゴソゴソ見たらありました。結局追加購入品なしで準備終了。
5:30集合で4:30に着いちゃって港で仮眠。5:10頃船長が来てイワシを船に積んでました。
時間でお客が集まって、お客6名で満員、クジで席決め。右トモに陣取りました。

久しぶりに船外機仕様の釣り船で、普段は完全に職漁らしく、釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) がないかわりに置くだけではありますが椅子があり、そこに座って釣りができます。

ある程度船が揺れると置いてあるだけの椅子なのでバタつくかもと思いますが、この日は凪だったので安定してて、これが移動時と座っても釣りできて快適。
小さい船だけあって循環水はないですが、取っ手を掴んでバケツでの水くみで、ロープで引っ張り上げるバケツだと水がちゃんと入らないでイライラする時がありますが、ミスなく満杯の水を汲める。
いろいろ普段と違う事があって面白いですね。
6時過ぎ河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) で、拡声器マイクが調子が悪いらしく大声で船長が延々としゃべってます^^

30分ほどでポイント到着。

水深45m程で、おもり80号指定(船長は常に「なまり80号」と表現)
砂底から流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) 始めて、ほどなく途中で根に変わる。
最初の砂地ではヒラメがかかる可能性があって底から1m程度切る指示。根に変わるとマハタ狙いになって3m程度底から切るように逐次指示がでます。1m程度の障害物があって根掛かり (ねがかり:仕掛けが海底に引っ掛かること) 注意とのこと。
事前に5kgぐらいのマハタ前提で根に入られないようにドラグ (どらぐ:リールが逆転して道糸が出る力を調整するレバー。急な魚の引きに対応できる) 強さ確認の指示も飛んでいて、朝一の大物狙いっぽいです。
と、いきなり左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) 胴の間でヒットで、見える所では右ミヨシにヒットしましたね。右胴の間もヒット。
俺の竿先もククッとはしましたが、魚なの?って感じで、船長的には 「全員が当たった! 」って叫んでましたが、俺のは胴の間の糸が当たっただけっぽい。
大騒ぎになったので俺も巻き上げましたが、餌も仕掛けも何も異常なしでした。
程なく、ポイント通過して、最初の立て続けヒットは途中で皆すっぽ抜けらしく結局魚は上がってないんじゃない?
巻き上げも途中で青物 (あおもの:プランクトンや小魚をおっかけて海水面近くを泳ぐ遊泳力のある回遊する魚で、青みや緑がかった魚の事。ブリ、ヒラマサ、シイラ、サバなどが代表例) が食ってくることがあるので、ゆっくり目に巻くように指示がでます。
同じポイントを流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) 直して、結果根魚はあがりませんでした。左ミヨシの船長の息子さんがひとりジギングをしてて、ショゴをあげたのかな?
回遊魚は沢山いて、サンマが追われてたりで、表層辺りは騒がしい。
この朝のポイントは最初の20分ぐらいしたら停滞するらしく、近くの根周りに移動します。

ただ、この白浜沖だと通常は潮が緩めなのに今日は結構速い二枚潮 (にまいじお:海の上層と下層で潮の流れる方向が違うこと。釣りにくい) とのこと。
ここで潮が緩い時に釣れるらしい俺の大本命のデカいヤガラが右胴の間 (どうのま:船の中の位置で中央付近(左右両方)を言う) であがりました。それだよ俺がほしいのは。
俺の竿先は、一度アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) ?みたいなのがあったのですが、食い込まないな~と反応がなくなった段階で巻き上げたら海藻が付いてたので、針が海藻に擦れてたっぽい。
何カ所かまわって、どこも反応が悪く、本命の布良沖の瀬に大きく移動。
そっちは沖カサゴ系の根魚 (ねざかな:海底のごつごつとした岩場などに住む魚) も多くお土産も期待できるが、潮が速いポイントなので、白浜沖の潮だと布良側でもっと潮が速くなるとまともに釣りになるかを船長は心配してます。
30分ぐらいかけて移動して、速潮警戒のおもり(なまり)100号指定に変わります。

ここで船長の電話時のアドバイスがあった通り、一応孫針(船長は常にギャングと表現)は外します。
水深70m。おろしてみるとすぐわかる、潮ビタ止まり。
そして船中誰もアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) さえ出ません。
船長も、マハタとはいかなくてもウッカリカサゴとかアヤメカサゴみたいなのは最低でも取れると思ってるポイントらしいので困り顔。
何カ所か回りますが、潮が全くゼロ状態なので、何一つ食ってきません。
船長的には11時頃の潮どまり直前が一番の時合 (じあい:魚がよく釣れる時間) が来ると読んでいるらしく、このままここにいても改善はされないだろうってことで、とんぼ返りで白浜沖に戻ります。
30分かけて戻っておもり80号指定でおろすと潮はより速くなってます。
左ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) の船長の息子がワラサ(ほぼブリ)を上げて少し盛り上がりました。
俺の竿先は、一度ピクっっと魚にしか思えない反応。
で、ホレ食い込め!って待っても何も起きませんが、いや、ちょっとイワシの暴れ方ではないほんのわずかなピクピクが続く。
ん?ホレ食い込め、延々とピクピクし続けるので、もういいや!オリャ スカッ
ガックシ、ん?スカってもピクピク。
上げてみると、「イワシ」が、「イワシより小さいエソ」に入れ替わってました。

どうやったらこうなるの?
潮どまりの時間が来ても潮は流れたまま。要するに海流による流れみたい。自分的には止まるよりはよっぼどいいんだがハタ系は経験が浅いのでその辺はいまいちわからない。あと、外海の潮はポイントに行ってみないとわからないですよね~。
12時過ぎまでやって、クーラーの中は凍ったままのペットボトル氷だけ。

時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) ~っ。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、極小エソ1(リリース)。ペットボトル氷を宿に御返還。
船中、マハタ他根魚 (ねざかな:海底のごつごつとした岩場などに住む魚) 0。ワラサ1とヤガラ1、あと船長の息子がジグでショゴ1、ヒラソウダ1も釣ってました。表層にイワシを泳がせた方が良かった日だった感じですね。船長の息子以外はヤガラ1という釣果。
渋滞にも巻き込まれず帰宅して、洗う道具もほぼ汚れなし。
あまりにすぐ片付けが終わったので、外で道具を洗ったホースの先を車に向け、車も洗車しました。
海が良さそうってのとヤガラ食べたいってので急遽行ってみましたが、撃沈。
とは言え、なかなか小さい船での体験は面白かったです。
フレンドリーな船長は終始しゃべり続けてました。指示も細かいんですが、強要は全くなくて基本アドバイスなので常連は自分スタイルでやってましたし自由度も高い。ただ、細かく指示されるのでそれが嫌な人は気になるかもですね。人数が少なくて仕立 (したて:チャーター船のこと) てられるので、土日は仕立 (したて:チャーター船のこと) てがほとんどらしいです。朝まずめのタイミングで白浜沖の良く知ったピンポイントで根を狙う前後に魚をくわえるヒラメが来る可能性があるので孫針あり、布良瀬ではイワシごと飲み込む魚狙いなので孫針なしってのは、間違いではないけど孫針はついてても問題ない感じです。孫針があると早合わせになるのは釣り人次第で、餌の弱り方は孫針があった方が確かに早かったので、餌の元気具合と数とかで決めればいいかな。大物用に太めの孫針の必要はある。
潮の状況が普段とだいぶ違ったらしいですが、ま~そこは仕方ないですね。
港の社に最初にお参りしてなかったのが敗因?


非常に小さな港でした。遊漁船は勇丸だけかも。港前の磯などの渡しとかはあって、磯にわたってイシダイ狙いをやってる人はいました。
ほぼ、港観光。ま~釣りはこういう日もあるかな。

















