あの金アジは心残りだが今期既に食べたので、カワハギ重視で宿を探すと、沢山船は出てるが当たり前とは言え一日船ばかり。
数は釣れなくてもいいので食べられればいい自分としては、他の釣りとのリレーぐらいがちょうどいいんだけどな~。
アマダイは食べたけど、秀吉丸さんの、カワハギ・アマダイリレーにするかな。
去年乗ってボチボチの釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) だった記憶だが、肝が膨らんでなかったのと、宿で生アサリ餌を買うと値段が高かった記憶があり見るとさらに値上がりしてないか?こりゃ持参した方がいいな、そういえば、あかべーさんが冷凍の格安アサリで釣ってなかったっけ?
恐ろしく寒い中、自転車でアサリ探しの旅にでました。
旅する覚悟が的中で、冷凍剥きアサリは最初のスーパーでは、 「蒸しアサリ(スチームアサリ) 」。続いての店は 「ボイルアサリ 」、そして次は 「スチームアサリ 」、さらに 「スチームアサリ 」と、いくらスーパーを梯子しても冷凍生アサリはなく、すべて加熱されている。
ボイルでいけるのか?活性 (かっせい:魚の食い気が良さ) が高い時はイカでも人工イソメでも釣れるのは以前確認済みなのだが、ボイルは避けたいな~。
宿で買うか、釣具屋に行くかとよぎり始めた頃、近所にあるスーパーに行くと、
テッテレーッのファンファーレが頭の中で鳴り、電車1.5駅分の距離の旅、スーパー5件目にして、火が通っていないけど凍らせたアサリ(中国産)298円(税別)を発見。

ん!?これってあかべーさん御用達の奴じゃないか?裏を見ると加熱してない記載があり、生アサリを冷凍してるなら、俺にはこれで十分だろう!

このアサリの袋だけを持って満面の笑顔でキャシュレスレ (すれ:魚の口に針がかかっていなくて、それ以外の部分に針がかかっていること) ジでお会計するおっさんの姿は、人には見られたくはないな~^^
カワハギを釣ってもないのに、既に充実感を持って宿に予約します。
お世話になったのは、葉山あぶずり港 秀吉丸さん
帰港後撮影
火曜日でも行けそうだったが、予約が全然入ってなくて水曜日は既に予約が入ってて自分も追加すると出船確定なので、水曜日に決定。
時流に乗ってボイルでも釣れるのかをAIに聞いてみました。問題ないけどボイルすると千切れやすくなって身持ちが良くないため、塩でしっかり締める必要があるって情報と、ボイルしてるから硬くて生より身持ちがいいって全く逆の事を書いたネット記事にぶち当たりました。使えないな~。
ただ、生の方が活性が悪い時にアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が多く強くでる話はあって、ま~この辺が気合の入ったカワハギ釣り師が冷凍さえしてない生アサリにこだわる点ですかね。栄養が染み出た方が、やはり食い気は強いだろう。
ともあれ、冷凍生アサリを解凍後に締めりゃ、自分が望む釣り程度なら十分なのはだいたい分かった。
朝6:30出船予定で、カワハギは25~30号 アマダイはPE2号までは60号。それ以上は80号。
フグで折れて自分で継いだ小物竿が使えるかも試してみます。
朝5時10分程に港について、受付でスマホにクーポンを表示したら少し安くなり右ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) をゲット。ここなら風が南に回っても日光は当たる。

ちょっとだけ戻ってコンビニで朝、昼ごはん調達と、保温ボトルにお茶を作って港の駐車場に向かいます。葉山あぶずり港は遊漁船が多く、平日でも結構混む事が多く、駐車場に誘導係がいて、宿の釣り物 (つりもの:釣り船で掲げる目標とする魚種や釣法で、もっとも本命とする魚の名前の場合が多い。例としてマダイとか根魚五目等) を伝えると駐車場所が決まります。きっちり停める必要があるが、誘導してくれるので問題ない。
港の漁協で砕氷を売っているが、今回はペットボトル氷を入れてきたのでもう受付済だし、着替えて船に向かいます。
今回は去年より一回り大きな船で、乗り込んで右ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) でセッティングしてたら、船長がちょっと給油していい?すぐそこだからと、移動して給油。
船着き場に戻って、定刻6:30にお客4名にて河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) です。

若い丁寧な船長で、放送で今日の予定を説明。最初にカワハギを葉山沖からやって、10:30~11:00にアマダイに変わります。なのでアマダイの餌をブロックで持ってきている人はまだ解凍しない方がいい旨さえ説明してくれますし、実釣中にはそろそろ解凍のタイミングでアナウンスさえありました。
カワハギは25/30号の重りで少し深めが多いとのこと。アサリの基本的な付け方も軽く説明してました。

ほどなく葉山沖25mで釣り開始。去年やって浅めだったと知っているので25号で初めてみます。

仕掛けを下してみると、潮がゆるいですね。トロトロって感じかな。
船長の放送でも、後ろ側に少しだけ流れている感じで、潮っケツだな。ま~お客がすくないから影響しないだろう。
ただ、ぜんぜん外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) さえ反応がないな~><

「外道でキタマクラがきたよ 」と放送があって、外道の活性は少しあるみたい。
っと、竿先ビクッ。ちょっとたって、ブルッ
カワハギ感ゼロの派手なアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 、聞き合わせでも全く乗らない。
何度か、当たって反応がなくなったので、あげてみると下の餌がなくなってました。
なんだ?と同じ感じのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) でかかったのは、トラギスでした。
その後、小さめのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) で全然これものらないな~と苦悩してたら、なんか乗せたんですが、生命反応はあるけど、どっちかと言うと水の抵抗の方が大きい。
あがってきたのは、膨らんだキタマクラ。ま~カワハギでないことはわかってた。
その後も、たまにトラギスのアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が多いですね。誘いに関係なく、下したら食ってくる。
船でもカワハギの顔が見えず、船長もポイント変えを頻繁にしますが、どこも潮が緩めですね。
凪でアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) は良くみえるので、アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) の段階でカワハギではないことは明白。竿先がビクッとするたびにガックシです。

やっと、一尾カワハギの顔を船で見られました。
っと、自分の竿先も小さくククッ。おっこれは!
次のククッで聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) !スカッ!
来たんじゃない?千載一遇のチャンス!と叩きを入れてお預けしてからのビタ止め・・・・・っ
ククッ、聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) !スカッ
うわ~餌残ってて~っと再度叩いて、ビタ止め~っ
ククッ竿先上げると、竿が小さくカンカンカン!
ふ~っなんとか餌が残ってた^^
無事、小さいながらもカワハギゲット。もう一尾、少しサイズアップ。さらにはん?と上がったのはカサゴ。
ただ、全体的に潮が緩く活性 (かっせい:魚の食い気が良さ) が低すぎなので、葉山沖を諦めて亀城根にいきましょう!と移動を決断。
自分もオモリを30号に変更します。
水深40m前後ですね。
ここでも最初に外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) でやられます。トラギスとかベラとか。
どうにも底の外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) に餌を取られて、カワハギのチャンスを逃している感じ。
う~ん、下手くそだな~。
一カ所、やけにいい感じでアタルな~と合わせたらグンとかなり良型の重みがきてすぐ軽くなったポイントがあって、あの感じでバレルの~とあげてみると上の針二個がハリス (はりす:仕掛けの中で針が結ばれている糸。魚に警戒されないように最も細い糸を使う場合が多い) で切れてました。
何だ?とまた降ろしてもすぐアタって、なんとか乗せて上げてみると良いサイズのサバフグ。
このいいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) は、サバフグの仕業か~><それ見て船長すぐ移動。
基本、上目で誘いを入れて、底付近で待ってをメインにやってましたが、
底の外道に食われないように完全に底から1mの棚を切ってアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出るかを試してみると、
竿先、クッ!アタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) でるやん!
しかもいいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) !ククッ、聞き上げて、ググン!!
おおおっなんか乗った!重いぞ!でもカンカンカンもしてる!
こりゃデカいんじゃないか?バレ (ばれ:魚がかかったが逃げられること) ないで~と40mをうんしょうんしょとドキドキで巻いている間も、結構暴れるのでいなしいなし巻きます。
見えてきたのは、ん? ウワッ、デカくないか?
っと大事にと船長にタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) ですくってもらって、釣れたのは、
秀吉丸HPより転載
すぐに船長が計測して、あ~っどう測っても29.5cm。尺にはいきませんでした。
ま~でもこれ一尾で、本日のミッションはクリアな感じがします。
その後も、棚を浮かして一尾追加し、全くアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) がでなくて我慢できず底に降ろした途端外道にやられ、そんな感じで続けましたが、そのまま時間でアマダイに変更。

まず近くのシロアマダイの可能性がある浅場をやるとのこと。去年もそうだったな。
水深40m強のポイントで様子を見ますが、カワハギの場所より潮が緩くなりました。いや緩いというより止まってる。
アマダイ釣りで良くみられる外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) さえ無反応。
ダメですね!と船長も早々に葉山側に戻りながらも沖の深い方に向かいます次は78mぐらい。
ここも、水深カウンタとアナウンスがズレない。潮がビタ止まり。
2mの仕掛けで1.4mの棚切りでやってても、底の針がたまに底にすれてアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) と勘違いする感じ。
完全に仕掛けが立ってますね。
船長も潮がゼロでたまらず90、110mといろいろなポイントを探ります。
自分は、仕掛けの幹と枝を20cmずつ詰めて2mから1.6mにして仕掛けのズレ幅を抑制。
誘いにも外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) さえ乗ってこないな~って思ってたら、竿先小さくクン、オリャって軽く合わせると、なんかは乗った!
吸い込むようなアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) ではなかったので、本命ではなさそうと上げてみると、極小アラでした。

その後、こりゃ誘いをやめて止めてみようってやってたら出た違和感に合わせたら、竿先軽いグングン。
なんとか小さめながらも本命アマダイをゲット。
う~んこれじゃ松笠揚げさえできないな~
その後、誘いの途中でクンと乗って、オリャと合わせたら、最初の暴れ方でオッ本命?と期待しましたが、その後の暴れ方が地味。
途中たまに暴れはするな~と上がってきたのはオニカサゴ。なるほど。
小さな誘いにいい感じで乗ったけど、軽いな~と上がってきたのは小さいアマダイ。戻りそうにないので、持って帰るしかないな。
潮も止まったままだし、活性 (かっせい:魚の食い気が良さ) は戻らないな~、底コツコツやって誘いにのってきたのは、さらに小さいアマダイ(18㎝ぐらい?)。
樽に入れたら少し泳いだので、いけるかもとリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) してみますが、ダメでした。ごめんね~><
最後の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) は少しだけ潮が流れ始めた感じもしましたが、時間で納竿~っ。ま~この潮ならどうしようもないよね。
樽に泳がせてリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) するかは最後まで悩んだ小さいオニカサゴですが、あまりに食べる魚が少ないので、ゴメン持って帰るね。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はカワハギ4、アマダイ3(1リリース)、オニカサゴ1、以下リリース小アラ1、カサゴ1、トラギス7ぐらい、ベラ2、キタマクラ3、サバフグ1、ミニガンゾウ1。トラギスは全部カワハギ時で、アマダイではかからず、キダイとかもなかったですね。渋すぎ。
秀吉丸HPより転載
船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はカワハギ4~6、アマダイ0~2(リリースしたチビチビアマダイはカウントなし)
潮の緩さに苦しんだ日でしたが、良型のカワハギが入ったので救われました。あと良かったのは冷凍アサリで自分には十分ってこともわかりました。継いだ竿も前と同じ感じで使えますね。もう少し早くに宙での釣りをすればカワハギの釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は変わったかもですが、ま~年一にやるかどうかのカワハギ釣りなのでこんなものでしょう。アマダイはあの潮じゃ、流石に厳しい。一日船なら大きく移動もできるでしょうが、リレーですしね。
三浦から帰るとどうしても渋滞に巻き込まれて、明るい内には帰宅できず、でもあまり寒くなかったので外で道具を洗って、アマダイは干物に、オニカサゴは煮付けにしました。
良型 (りょうがた:大きなサイズのこと。 「りょうがた 」もしくは 「りょうけい 」と読む) カワハギには肝がしっかり入っていて、おお、これでミッションコンプリート確定だな。

熱湯にくぐらせたあと、裏漉しして、肝醤油として刺身を楽しみました。他のカワハギは、身は味醂干し、肝はオニと一緒に煮付けへ。

カワハギの刺身の肝醤油、これぞ 「日本酒しか合わね~っ 」って濃厚さ。コクの極みって感じ。あまりに肝が多くて余ったので味噌を混ぜて、うわっさらに日本酒しか合わない味のつまみになった。目一杯美味しく楽しみました。

次の朝は、チビアマダイの一夜干しと小さいカワハギの味醂干しで朝ごはん。小さすぎてグリルから上げる時に頭が取れましたが、アマダイはやはり干物がいいですね。カワハギの味醂干しも朝ごはんにちょうどいい感じで癖のない美味しさでした。
カワハギさん、アマダイさん、オニカサゴさん、ごちそうさまでした。


















