キントキ五目に行こうとしたら腰を痛めて見送り。
大丈夫な段になると外海は風が結構続いて、かつ寒くなっちゃって 「鬼シャブ食べたいな 」と心変わりし、月曜に行けそうとなって勝浦・大原辺りを調べてると、う~んヒラメばっかり。
おっ勝浦初栄丸さんはオニカサゴやってるな!と予約しようとすると、月曜休み!ガーーン
他に鬼が出そうな宿は~初めての宿でもいいけどな~なんて宿をあさっているうちにアカムツの写真を見ちゃって、今期食べてないな~とムクムク。
結局、行ったこともない船釣り.jp最北の港 平潟 第十五隆栄丸さんで、アカムツにしました。

帰港後撮影
そもそも、船釣り.jpの掲載範囲は、自分が行けそうな距離で決めたので、一度ぐらい平潟行ってみないとね。

平潟港(帰港後撮影)
平潟辺りになると、アカムツ釣りは結構ジギング率が高いが、かなり深海寄りの宿みたいで、餌でもいいとのこと。
女将さんからの事前情報は、
「おもり150号 PE4号 4:30港の船に集合 ホタルイカは宿で買える。
キャビンはもう使えるけど、カッパは脱いでとのこと。
あと、前日に確認の電話をお客から入れてね、忘れちゃうからとの話。」
ん?客からの確認って初めてだし「忘れちゃうから」ってセリフは怖いが、ま~前日確認するんだから予約がズレるよりはいいかな。
って、前日夕方出船するかの確認電話をしたら、あれ、30日じゃないの?って言われて一日予約がズレてました。危ない、危ない。
なんだかんだで、最終的には宿から 「明日出船します 」の確認電話が来ました。
PE4号は通常400m巻いているが、マーカーが見えないほど劣化していた。300mの安いのが売ってたので、ほとんど使わない100m分を残して下巻にして、新品300mに巻き替えました。
色鮮やかなPEって気持ちいい。
餌はサバ短だけ用意して、宿でホタルイカは買おう。
予約した段階では知らなかったが、氷付くよねってHPを後で確認すると、この宿は釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) はクジ引きらしいし、荷物はお客同志で協力して上げ下げしてねって書いてあり、好感触。
釣り座はどうでもいいやって思ってたし、船釣り.jpの評価情報も入ってない宿だが、いい宿かもの予感。サイトのクジ引き表示も直しました。
朝、4時15分頃宿の女将さんが船に来て受付。乗船名簿を書いて、粋にビリヤード玉を引いてのくじ引き。
デカい船にお客8名。片舷4名の余裕状態。本日は左ミヨシ (みよし:船の中の位置で船首側を言う) になりました。ルアーOKでしたが、全員餌釣り。

カッパを着ない状態でタックル (たっくる:釣竿やリール、仕掛けなどの釣り道具一式のこと) 等の設置をしたら皆さんサクサクとキャビンへ。
俺も多分そうなるだろうと急いで用意をしましたが、皆さん常連なのか手際がよく、俺がキャビンに入ったのは最後でした。
何度もキャビンでカッパ禁止を言われただけあって、中は綺麗で畳敷きに布団が引いてあって、かつ籐で編んだ枕まであり寝っ転がれます。
こりゃ楽だと、リラックス状態になった頃キャビンが消灯されました。(ドラクエの宿屋の音)
多分一時間半ぐらい走って、ポイント間近でキャビンの電灯が点いて皆さん着替え始めます。コロナでキャビン禁止とかになると、快適さが別次元でしょうね。
久しぶりの船上での朝日は最高だね~っ

さぁ、おひさしぶりのアカムツ君よろしく。
時期的にノッコミ (のっこみ:産卵前に魚が浅場に入ってきて餌をよく捕食する時期) ではないだろうから水深が気になる所でしたが、
船長から 「水深150m! 」とのアナウンス
あれ?まだノッコミ (のっこみ:産卵前に魚が浅場に入ってきて餌をよく捕食する時期) ?
ここまで沖にきての150mだから完全に根なんだろうね。
平潟港から約40kmの沖合でした。南下するかと思ったら北上ですか。

ま~いいやと落とすと、着底したらアレ?リールのカウンターが77m。
オッと巻替え時にラインの学習をミスってるわ。
底一辺倒の釣りだから釣り自体には、大事ない。
って放置しましたが、定速巻き上げとか残りメートルとかが直感とズレるのが、非常に不快。

最初の流しは皆さん何も釣れず。ただ最後、明らかに小さなブルブルアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) で餌だけ取られました。こりゃユメカサゴだな。
次の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) で、お隣さんが本命あげましたが、続かない。で俺はユメカサゴ。
ここで捨て糸を伸ばすべきか悩みましたが、他のアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) もないのでたまにならいいか!と現状維持。
っと、竿先を見ると、ガイド (がいど:竿に糸が沿うように設けられた環状の金具の事) が破損してました。
帰宅後撮影。
あらら、ショックだわと予備の竿に交換。大事ない。
海底はかなり柔らかめの泥。たまにヌタッとおもりが埋まります。
その後、クン、ククッといいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) で乗せたら、グングンと重みとキレのある引き。そして、ちゃんと休みます。
おおおっ。ひさしぶりの感覚。しかも結構重め。
ワクワクで上がってきたのは、本命のアカムツ君。しかもかなりデカい。

やった~っ。食べられる。
こんな遠くまできて本命なしは辛いので、無茶苦茶ホッとしました。
かかっていたのは真ん中の針。
ただ、魚体は素敵なルビー色でしたがお腹辺りは痩せている。産卵後っぽい。
お隣さんにも聞いてみましたが、やはり産卵直後らしく、脂の乗りは今の時期は落ちてるとおっしゃってました。
とはいっても、もともと乗りすぎなぐらいの脂ですからね。このサイズなら美味いのは間違いない。
船では、ひと流しに一人か二人、ポツポツと本命が上がります。船長も 「続かね~な~ 」と、魚影が濃い群れができているって感じではないし、活性もいまいち。外道も見かけない。

船内ポツポツが続きましたが、少し空いて、竿先グン。
オッ、またまた、竿先がグングンと力強く断続的に引き込まれます。
ニコニコですね。
上がってきたのは、なんとまたいいサイズのアカムツ君。いいね~。

前のと同様に少しやせ気味ですが、色もサイズもいい。かかっていたのは一番上の針。
その後、船ではポツポツは続くのですが、俺はアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出せません。
う~ん。と悩み始めアピール方法を変えた途端、ガンガンと竿先が続けて暴れます。
しかも引きが強い?暴れすぎ!
上がってきたのはデカいサバのダブル。
拳銃タイプの針外し(はずしっ子)で外そうとしたら、引き金部分がボキッ。ガーン。
帰宅後撮影
なんか、ひさしぶりの釣りをすると、いろいろと劣化してて壊れるわ~っ。凹む~っ。
その後、餌のアピールを増やすと、
今度は速攻でユメカサゴ。早めに対応しておくべきだった。
捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 70→90cm。
アピールを維持すると、またユメカサゴ。まだ足りんか!
捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 90→110cm
でもユメカサゴ。
俺だけ外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) を釣ってます。

一番下の餌のアピールを下げると、やっと外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) が釣れなくなりました。
落ち着いたと思ったら、今度はいいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。
断続的に暴れますが、ちょっと引きが軽めでトルクがない。
小さい本命かなって思ってたら、上がってきたのは、アジ。
クーッ、外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) を釣らないのがアカムツを釣るための基本なのに下手~っ
にしても、この船は船の舷側に絶え間なく磁石が埋め込まれてて、磁力も強く使いやすかったです。

我慢して、誘いだけで釣り続けてると、
やっと竿先が、クンクンといいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。
サイズダウンですが、本命を追加。一番下の針。
最後までポツポツと船では釣れて、俺はいまいちアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) を出せないまま、
最終の流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) で一尾追加(真ん中の針)して終了~っ
道具を片付けて急いでキャビンに行くと、また俺が最後。皆さん手際良すぎ。
ぐっすり寝て帰港。(ドラクエの宿屋の音)超快適。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は、
アカムツ4、サバ2,アジ1、ユメカサゴ6(リリース (りりーす:釣った魚を放流すること) )


船中釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカムツ3~9で、良型が多かったですね。最大は47cmが出てました。
アカムツのサイズは、40,40,30,30cm(4尾とも夫婦ご不在のメス)と、遠征した甲斐のあるサイズでした。
釣り自体はトラブルも多く、対応もチグハグで満足する感じではなかったですが、釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) は大満足。寒くても天気最高だし防寒対策はバッチシの中、釣れればご機嫌。
初めての港と宿でしたが、さすがに遠いですね。友部JCTから70kmありました。
乗船料金はかなり高かったですが、とにかく快適。
5時前には出船して帰港は午後2時を過ぎて長時間でしたし、途中はフルスロットルで40km移動してる。高いのは仕方ないかなって感じ。
帰港時はお湯で手を洗えて、おしぼりで顔を拭けて、栄養ドリンクが出てきたりします。
氷は大きな板氷が出船時に支給され、帰宅後は粉砕氷が無料で追加できました。
移動中は、リラックス状態で寝ていられるので、帰宅途中の運転でも全く眠くならなかったです。
アブラボウズ (ぼうず:狙った魚が一匹も釣れない事。オデコともいう) やらメヌケの写真がたくさんキャビンに張られていたので、深場釣りの環境としては良さそう。ただ、やはり場所が遠い。
今度遠征するならマダラとかメヌケとかかな。どっちかというと、西への遠征が先かな。
釣りとしては、今回は対応や判断も遅れたりチグハグだったりでした。
久慈より北のポイントで3回アカムツをやりましたが、群れの中心がだいぶ上。
たまにしかやらないので、下から群れの状態と外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) の活性を探るためにカンネコでは70cmスタートにしてますが、下にもちゃんとアカムツはいるんですが、中心が上なので、北なら90cmか100mでもいいかなって感じです。
あと、皆さん中オモリを付けて誘ってもいたので、少し動きのアピールも入れられるセットアップは必要かな~とは思いました。
ま~頻度が高ければ、ポイントとノッコミ (のっこみ:産卵前に魚が浅場に入ってきて餌をよく捕食する時期) の差を意識してもう少し洗練できるんでしょうけど、たまだと緻密にするには厳しいですね。
帰宅後、兄宅に40cmを一尾分けて、30cm一尾は塩焼きに。

やっぱアカムツは塩焼きでも旨いな~っ。
肝、卵は予想通り小さかったので、状態の良さげな肝だけを煮付けて楽しみました。
サバは切ってみると脂の乗りがいまいちだったので、オニカサゴの餌に加工。
アジもいまいちだったので、味醂干しにしました。
アカムツさん、ごちそうさまでした。

















