外房あたりのシマアジはタイミングを逃した感じだし、南房の秋口キントキのエンガワ狙いにするか!とネットで情報を調べてたら、あ、撃沈しかしてない南房アカムツでもいいか!リールの鱗付け (うろこつけ:新しく手に入れた釣りの道具で最初に魚を釣る事) もしたいし!と急遽変更。気分的には、前回フラッシャーでのノーピクがあまりにショックだったので、
「本命アカムツは坊主上等とは言え、クロムツぐらいは釣れてね!」です。
8年前にお世話になった宿に電話したら、5時出船で、おもり200と念のため250号、以前は宿で釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) 札を取った記憶だったが今は船前集合で釣り座 (つりざ:船上で釣り人が座る位置) は予約順だそうです。
お世話になったのは江見漁港 稲荷丸さん。連続鴨川周辺。前回ブログを読むとサバでまともに仕掛けが落ちずサメとも戦ったので、装飾なし仕掛けも想定しないとですね。
帰港後撮影
餌はアカムツだと持ち込みが基本で、近くのスーパーで安売りのゴマサバが売られていたのをアカムツ専用短冊に加工。あとはホタルイカを買って準備終了です。
朝、高速を降りて房総の山越え時は、ライトに照らされて真っ白状態の濃霧。恐る恐るゆっくり進みます。何度も濃霧状態が現れますが、無事港に4:10分ごろ到着。
4:30分まで少し横になって、着替えて荷物を船前まで運びます。
ほどなく船長到着で、船のエンジンをかけライトをつけて、予約順に名前を呼ばれ、座りたい場所を指定して乗船。
お客余裕の4名で、予約二人目。右トモに陣取りました。一番目の方は「いつもの場所で!」でしたし、もう一人は最近の外道状況を教えてくれた常連さん、さらにほぼ仲乗りしてるという方という、自分以外は地元常連のご様子です。慣れている人が同乗ってのは心強い。

定刻ピッタリ5時に河岸払い (かしばらい:船を離岸し、海に出る事) 。
新しいリールを、暗い中進みながらなんとかブレないように撮影すると、爆速に見えますね。

朝焼けを楽しみながら45分ぐらい走ってポイント到着。


船長「おもり200号でお願いしま~す 」

さぁ、今日は朝のノーピク (のーぴく:竿を出している間、全くアタリがない事) は勘弁してね!と投入です。水深240~260mぐらいでした。
アナウンスより少し多めに糸が出ますが、潮が速いって感じでもない。
と、着底して糸ふけ (いとふけ:糸のたるみのこと) とって糸が張った直後、
ククッ
早速アタリました。おおお、今日は幸先いい!!
重みはないけど途中休みはします。ちょっと鋭さがあるのと、後半の暴れっぷりがすごいな~アカムツじゃないな~。
あがってきたのは、一番上の針にペンペンキンメ。小さすぎるしリリース (りりーす:釣った魚を放流すること) 。鴨川って持って帰っていいんだっけ?ま~いいや大きいのが釣れたら船長に聞こう。
続いても、着底してほどなくアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。今度はさっきよりは大きそうだが、大したことはない。しかも鋭さが強いな~。
長い巻き上げ中、休みもありますが、やはり暴れすぎ。
上がってきたのは一番上の針に小さめクロムツでした。一応お土産は確保です。前回フラッシャーで、こういう感じを期待していた。

こりゃ棚を上目に取れば、キンメやクロムツはボチボチ釣れるな~って思いながら、あくまでルビー色を狙って底周辺を攻め、おまけで上の針にかかるクロムツやチビキンメを追加していきます。
サメやサバの猛攻は見られず、着底して少し待つと何かしら当たるの繰り返し。
ま~クロムツが釣れる分には良しとするか~とそのままで続けます。チモト (ちもと:針の根元の糸を結ぶ所) にフロートパイプが付いているので、枝が傷むことがないですね。確認するのは幹だけでいい。
しばらく繰り返してると、竿先、小さくブルブルッってアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 。
ガックシな感じですが、巻き上げるとしっかり休むし、途中でごくたまに暴れますが、その暴れ方に鋭さがあるけど重みがない。
案の定、一番下の針に小さいユメカサゴ。
これが、二回続いた段階で、捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) 90cmから130cmに伸ばします。

降ろしてすぐにアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) があるので、楽しいっちゃ楽しいんですが、
続いて、
上にサバで、下の針にユメカサゴ。
下の針に小さいサメ。これはちょっと期待しましたが、上から見えた魚影が白い段階でガックシ。
続いては、
上の針にユメカサゴで一番下にギンメダイ(あごなし)
上の針と一番下にユメカサゴ。
う~ん、これ以上捨て糸 (すていと:胴突き仕掛けで、一番下の針の分岐からオモリまでの糸の事。根掛かり時に切れる事を期待して、細めの糸を結ぶことが多い) を伸ばしたらアカムツの確率が急に落ちるしな~><
上の針までユメカサゴがこの頻度でかかるのはマズいんだが、棚調整での回避はこれ以上は無理だな~なんて悩みながらいろいろ試しますが中盤に至っても外道 (げどう:狙っていない種類の魚のこと) との戦いから抜け出せない。あと、真ん中の針になぜかかからない。
船中もサメとかクロムツが上がってる感じで、本命の声は聞こえてこないですね。

ならばと、ゼロテンション (ぜろてんしょん:オモリを海底に着けて、竿先が曲がるか曲がらないかぐらいの状態でアタリを待つこと) で待って、たまに仕掛けを手繰る様な誘いをやめて、わずかに底を切って仕掛けを揺らすのをやめました。
あと、一番下の餌のホタルイカの壺抜きを、肝がデカい奴を選別してかつ丁寧につけます。
動きでユメカサゴに見つかってしまうのを少しでも避け、肝の臭いだけでアカムツだけに見つけてもらおう!
海は穏やかなので、ゼロテンション (ぜろてんしょん:オモリを海底に着けて、竿先が曲がるか曲がらないかぐらいの状態でアタリを待つこと) で止めなくても、ボチボチ止まってるだろうし・・・とジーッっと動かさず・・・
心なしか、ユメカサゴさえかからないアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) 待ちの時間が伸びたかな~っ
なんて思ってたところに、竿先、ビクッ
あ、いいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) !
ソーッと初めて真面目に竿先を上げて乗ってるな~と確認したらヌターッと電動オン!
いい感じでたまにグッグッと暴れます。
可能性あるぞ~っと250mの長い巻き上げをドキドキして待つと、
上がってきたのは、一番下の針にルビー色。
セルフタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) で取り込んで、サイズはいまいちとは言え超うれしい。10時過ぎとそろそろ終盤でした。

続いて同じ作戦でいくと、ほどなくユメカサゴ。すぐにわかるので高速巻き上げするんですが、ユメカサゴがクルクル回って糸がチリチリになるのがね~><
しかし、我慢してホタルの肝がデカい奴を一番下の針に付け、次も動かさないぞ~っと待っていると、またまたいい感じに乗って、アカムツ追加!一番下の針。

一尾目から20分後に2尾目です。
流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) 直しが入って、続いての流し (ながし:一つのポイントで釣りを開始して竿を上げるたまでの一単位。通常潮の流れにまかせる流し釣りの場合に使用する。流し終わると別のポイントへ移ったり、同じポイントの場合は潮上まで戻って流しなおしたりする) で竿先、ビクッ。
いいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) !
ん?乗ってない?
明らかにアカムツっぽいアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) でしたが、乗ってないですね。
ゼロテンション (ぜろてんしょん:オモリを海底に着けて、竿先が曲がるか曲がらないかぐらいの状態でアタリを待つこと) ならソーッと糸を出し続けて再アタックを待つんですが、浮いてるのでそのままにして待ちます。が、再アタックなし。
急いで回収したら、一番下の餌がスッテンテンでした。
う~ん。糸を張ってるとこういうのが出るな~弾くんですかね?たぶんアカムツ。最近はなかったが、アカムツを始めた頃よく経験しました。
でも、この作戦で行くしかないな~と続けてると、
またまた、竿先クンと入って聞き合わせ (ききあわせ:魚がかかっているかどうかを確認しながら竿を立てること) で確認したら、乗ってます。
ゆっくり針穴を広げないようにあわせないまま電動オンして、途中の感じがいかにもアカムツ!
無事、セルフタモ (たも:タモ網のことで、魚をすくう網) で取り込んで一番下の針に今日イチのサイズです。見たらご夫婦も不在。うれし~っ

ふ~3尾目。ほぼ終盤。
もう一尾なんとか!と頑張りますが、竿先は小さくブルブルとアタリ (あたり:魚が餌に食いついた時に竿先が動くこと。魚信ともいう) が出て「ああ、奴に見つかっちゃった」とガックシ。
そのまま、11時半過ぎに時間で納竿 (のうかん:釣りを終了すること) です。
終盤に狙い方を少し調整し、立て続けにアカムツをゲットして集中してたので、ホッと脱力して気持ちよい風にあたりながらの帰港です。
最終釣果 (ちょうか:釣れた魚の数) はアカムツ3(38,33,32cm)、クロムツ4、サバ3、後リリース(チビキンメ3、サメ1、ギンメダイ1、ユメカサゴ14ぐらい)
船中アカムツは3尾のみ、クロムツは3~10尾だったとのことで、終盤の感じだと左舷 (さげん:船の船首に向かって左側) も上がってるとおもってましたが、ユメカサゴにやられたのかもですね。バタバタと釣れたので把握する余裕もなかった。
女将さんが写真を撮りたいとのことで、自分も一緒に撮りました。



帰宅は渋滞にかかることなく、ナビの最初の予測より早く帰宅して、道具を洗い、風呂入って、兄宅にアカムツを一尾置いてきました。
アカムツは深くてノッコミ場所とは思えないけどしっかり抱卵していましたが、肝の状態はいいのが一尾しかなかったです。この後浅場に向かうんですかね?
真子を煮付け、小さいクロムツを塩焼きに。

肝は小さかったですが真子は立派で、豆腐と合わせてに煮付けると極上ですね。この上品な味はアカムツならではです。日本酒が本当に美味く感じる^^
クロムツはさすがにこのサイズだと脂の乗りがなく、身離れもいまいちで食べるのが大変でしたが、魚としてはやはりクロムツ。美味しいですね。

釣りとしては、クロムツは棚を上げれば結構な数釣れそうな感じでした。アカムツは外道との戦いが常ですが、想定のサバやサメは少なく、常連外道とは言えなかなかユメカサゴの活性 (かっせい:魚の食い気が良さ) が高くて難しい釣りでした。間を詰めているとは言え、三本針の上の針まで食ってこられたら回避するのがやはり難しい。そんな中、4回アタリを出せて、なんとか3尾取れたのはラッキーでした。
アカムツさん、クロムツさん、ごちそうさまでした。
【おまけ】今日の御朱印 これを船宿 (ふなやど:釣り船や屋形船を生業とするお店の事) が発行できればいいんですけどね。


















